南北回帰線と赤道

南北回帰線と赤道

　赤道(Equator)、北回帰線(Tropic of Cancer)、南回帰線(Tropic of Capricorn)です。

　夏至から冬至にかけて太陽がこの間を移動します。この地域を熱帯(Tropics)と定義します。

　熱帯

　熱帯には、緯度による定義と気候区分による定義が存在します。

　緯度による定義では、北回帰線(北緯23度26分22秒)と南回帰線(南緯23度26分22秒) の間の地域を指します。

　但し、緯度による区分で定義された熱帯の多くの場所が「熱帯気候」ではありません。

　気候区分による定義は複数存在しますが、ケッペンの気候区分が最も良く知られています。

　ケッペンの気候区分においては、最も寒い月の平均気温が18℃以上で、年平均降水量が乾燥限界以上が熱帯気候の条件です。

　熱帯気候には熱帯雨林気候、熱帯モンスーン気候、サバナ気候の3つの気候区があります。

　熱帯低気圧

　熱帯低気圧 ( tropical cyclone ) は、熱帯から亜熱帯の海上で発生する低気圧のことです。

　台風、ハリケーン、サイクロンなどというのは、強い熱帯低気圧に、海域別に与えられている名称です。

　台風は、東経100度から東経180度までの北半球に存在するトロピカル・ストーム以上の強度の熱帯低気圧。

　ハリケーンは、西経180度から大西洋までの北半球に存在する、タイフーン強度の熱帯低気圧。( タイフーン＝台風ではない )

　サイクロンは、東経100度以西のインド洋とその周辺の北半球および南半球全域の、トロピカル・ストーム以上の強度の熱帯低気圧。

　南大西洋については、名称は今のところ確定していません。

　なお、オーストラリア周辺の熱帯低気圧をウィリー・ウィリーと呼ぶという説は、現在は間違いとして否定されています。

　また、日本では、台風以外の熱帯低気圧はその強度に関係なく、すべて熱帯低気圧と呼ばれます。

　熱帯から亜熱帯の海上で発生した熱帯低気圧はまず貿易風帯の中を、北半球では北西 ( 南半球では南西 ) に移動します。

　そして偏西風帯に入ると向きを変え、北半球では北東 ( 南半球では南東 ) へ移動します。

　3の海域が台風、1 と 2 が、ハリケーン。4、5、6、7 はサイクロン。

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