■屋久島・ぼっけもん篇■

食べる

  1. かぼちゃ家(宮之浦)

    YS-11での空の旅を終え、興奮冷めやらぬ中、民宿に荷物を預け、お腹が空いたので、ちょっと遅いお昼ご飯に出かけてみます。

    民宿の御主人「この(宮之浦の)近くだと、かぼちゃ家さんの屋久島ラーメンが美味しいそうですよ。」

    外に出て歩いてみると、3月の半ばとは思えない暖かさが、南国の島に来た事を実感させてくれます。
    つい一昨日まで雪に覆われた青森県・五所川原市(他)にいた事を思うと、日本の気候の多様さを肌で感じます。(笑)

    島唯一の目抜き通りを歩くと日石のガソリンスタンド、お花やさんのある辺りにすぐお目当てのお店を見つける事ができました。

    【 店舗外観 】 【 店内のカウンターです。 】 【 テーブル席です。 】
    どうやら営業時間内に間にあったようです。 少し待ってカウンターに腰掛けます。
    (写真は閉店後に撮影したものです。)
    テーブル席も満席です。
    (写真は閉店後に撮影したものです。)

    早速、店内に入ると観光客で大混雑。暫し待ち、カウンターに空席が出来たので屋久島ラーメンを注文しようとしたら売り切れ。(涙)

    せっかくなら、その土地ならではのものを食べたい。

    その一心でメニューをめくると、屋久島つけめんがあったので店員さんに確認すると、売り切れていないとの事なのでほっと一安心。
    島の焼酎(\400-)をグビリとあおり、はやる気持ちを抑えながら、真打ちの登場を待ちます。

    【 冷やしつけめん・屋久島仕上げです。 】 【 御主人です。 】
    冷やしつけめん・屋久島仕上げ(\800-)です。
    右端に焼酎の徳利が写っているのはナイショです。
    取材に快く応じて下さいまして
    有り難う御座いました。

    遂に来ました!屋久島つけめん(\800-)が。早速頂きましょう。
    まずはつゆ。口に含むとサバ節のダシがふんだんに使われており、ラーメンのスープというより、蕎麦つゆに近い和風の味付けです。
    そして麺が盛りつけられたお皿には、たくさんの具の中から、サバの生節を発見。
    ピンと来た筆者は、まずサバ節をかじり、つゆを絡めた麺をすすると、つゆ単体よりも更に濃厚なダシが口の中に広がり、旨さ倍増です。
    更に揚げニンニク、薩摩揚げ、ゆで卵や、もやしなどの具と組み合わせを変えながら味の変化を楽しむ事が出来、至福の一時です。
    閉店時刻である15:00を過ぎ、お店の混雑も収まったところで、御主人にお話を伺ってみる事にします。

    御主人「めんつゆ は3年以上、乾燥、熟成させたサバの枯れ木節を使っているんですよ。
    生節をつゆに使うと臭みが出てしまってダメなんですよ。」
    御主人「元々、横須賀でスナックを経営していたんだけど、旅行で屋久島を訪れて
    すっかり気に入って、その後5年くらい島と横須賀を行き来しながら準備を進めて開店したんですよ。」
    御主人「ラーメンとカレーを選んだのは、これなら島の人にも気に入って頂けるかなと思って。」

    店内の壁を見渡すと、横須賀時代に飲食業界から表彰された書面が幾つも掲げられている事からも腕の確かさがうかがわれます。
    次回は暖かい屋久島ラーメンと手作りのカレーも堪能したいと思いつつ、お店を後にする筆者なのでした。

    住所鹿児島県熊毛郡上屋久町宮之浦登り上り
    電話09974-2-1220
    営業時間11:00〜15:00
    (無くなり次第終了)
    定休日月曜日

  2. 屋久杉自然館

    ぽん・たん館(お土産屋さん)のおばちゃんに島内お薦めの食事所を教えて頂き、早速、訪れたのが屋久杉自然館です。

    こちらは樹齢1660年の屋久杉(本館)や昭和30年に実際に使われた全長2mのチェーンソーに触れる事が出来る資料館です。
    しかし今回の筆者のお目当ては、敷地内の売店「杉の茶屋」です。

    モッチョム岳から下山して、すっかりお腹が空いたので、ボール型のドーナツに「たんかん」(柑橘類)の果汁をふりかけた
    「杉の茶屋ボール」(\100-)、よもぎを使った「かから団子」(\70-)こずき団子(\100-)等の地元のお菓子を頬張りつつ、ご飯が出来上がる
    のを今か今かと待ち続けていると、厨房のおばちゃんからお呼びがかかったので料理を受け取ったのが「うどんセット」です。(\700-)

    【 屋久杉自然館駐車場 】 【 杉の茶屋外観。 】 【 テーブル席です。 】
    駐車場奥のアーチが入口です。 敷地の奥が杉の茶屋です。 うどんセットです。(\700-)
    強調しておきます。セットがお薦めです。(笑)

    屋久島産のトロロが乗った うどん(\600-)単品と\100-しか違わないのに、うどんセットは、脂の乗った鯖の焼き魚と薩摩揚げ
    更には、鯖を和え、甘辛く味付けしたお味噌が入ったおにぎり(2個)が漏れなくついてくるというお得な内容です。
    出来立てホカホカのお昼ご飯を食べて、体内燃料を補給し、再び紀元杉ヤクスギランドの待つ山奥に消えていく筆者なのでした。

    住所〒891-4311
    鹿児島県熊毛郡屋久町安房2739-343
    電話09974-6-3113
    営業時間09:00〜17:00
    (入館は16:30までです。)
    入館料大人\600-/高校・大学生\400-/小・中学生\300-
    ※杉の茶屋の利用だけなら入館料は不要です。
    休館日毎月第一火曜日と年末年始(12/29〜1/1)
    ホームページhttp://www5.ocn.ne.jp/~yakumuse/

  3. 屋久料理 田舎味 茶屋 ひらの(安房・平野バス停前)

    太鼓岩の絶景をいつまでも眺めていたいのですが、今日が屋久島滞在の最終日。
    屋久島の海岸線一周の旅も完遂させる為、麓に降り、進路を南に定め、ハンドルを握ります。
    途中、安房でお土産を買いつつ、再びハンドルを握り、気になっていた木造建築の料理屋さんで停車。
    屋久島滞在期間中、最後の最後までお昼ご飯は、遅い時間になってしまいました。

    【 店舗外観 】 【 店内です。 】 【 座敷です。 】
    平野バス停の目の前にあります。 テーブル席です。 座敷もあります。

    店内に入ると、お昼のピーク時間が過ぎた為か、女性の観光客のグループと地元の老夫婦のみしかおりません。

    ご婦人「ここに来る贅沢を楽しみにしているのよねえ。お酒追加しようかしら。」
    ご老人「ああ。」

    と穏やかな会話を耳にして、筆者の直感が確信に変わったところで店員さんがやってきました。

    店員さん「いらっしゃいませ。当店は薬膳料理をお出ししておりますが、宜しいでしょうか?」
    ゆう「いいですよ。」
    店員さん「あと当店はメニューがありません。コースのみで御座いますが宜しいでしょうか?」
    ゆう「おいくらですか?」
    店員さん「\2,200-です。」
    ゆう「いいですよ。それでお願いします。」
    店員さん「かしこまりました。少々お待ち下さい。」

    【 前菜です。 】 【 ランチ・フルコースです。 】 【 もう満腹です。 】
    血がサラサラになる前菜です。 ズラリと健康料理が勢ぞろいです。 デザート・ヨモギのゼリーです。

    血がサラサラになるという前菜、白和え、蒟蒻や飛び魚の唐揚げなどの主菜、ご飯と亀の手という変わった貝の入ったおみそ汁など
    どれも地元の食材を使った品が盛りだくさんで食いしん坊の筆者も満腹になる程のボリュームと品数です。
    更に最後にはヨモギのゼリーのデザートもついて、すっかり満足。地元のお客さんも増えて店舗を増築する程の人気にも頷けます。
    ゆっくりとピットインを終え、再び屋久島周回耐久レースに繰り出す筆者なのでした。

    住所〒891-4311
    鹿児島県熊毛郡屋久町安房2617-3
    電話09974-6-2816
    営業時間10:30〜15:00/18:00〜21:00
    (夜は要予約・お昼も予約した方が良いかも。)
    定休日不明
    料金薬膳懐石 \2.200-(昼)

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