●ふるさと銀河線
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北見盆地を淡々と走った列車は置戸から峠越えに挑む。列車の乗客は僅か2人。雨の夕方の峠をディーゼルカーは走る。突然、けたたましい警笛が響き、急ブレーキがかかる。車窓をシカが横切った・・・。
国鉄1989年06月04日に国鉄池北線から。第三セクターとして再出発した「ふるさと銀河線」。開業時から苦戦が予想されていたが開業時の1990年には102万人の利用があったのに、2003年度は53万人まで減ったと聞く。存続に向けて厳しい状況との事である。第三セクター化後は駅のリニュアルに取り組み、置戸駅は図書館のロビーのような立派なものだった。ただし、そこでテレビを見ていた何人かは列車が来ても動かなかった。
峠の中の小利別で下車、廃校跡を利用した民宿で一泊した翌日は池田に向けて旅を続ける。峠では、列車が走ると早い落ち葉が舞い上がり、列車の後方で舞っている。また、十勝平野に降りると、今度は大きなスケールの中を走る。窓を開けて風に吹かれる旅は久しぶりで、すっかり気持ちよくなる。ただし、快速「銀河」以外は客も少なく、危機説が現実だという事がわかる。
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