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第6日目:パリ→アムステルダム→車中泊
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1996年8月8日
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(1)パリ Part 3
今日の予定は、アムステルダムへ向かうことは、先日THALYSの指定券を入手したときに決まっている。その後の予定が未定だが、アムステルダムに宿泊するか、夜行でベルリンに向かうか、迷っていたが、ベルリンに向かうことに決める、THALYSの指定券は先日パリに来たときに、手配しているので朝はゆっくりできる。8時30分頃、ホテルを出て、メトロでパリ北駅へ向かう。 今日はゆっくりした予定なのでまず、パリ北駅をゆっくりと鑑賞する。今までに、パリの代表駅として、リヨン,オステルリッツ、モンパルナス、北駅と見てきたが、北駅が一番歴史があり、ドッシリとしているような感じがする。次がリヨン駅で、モンパルナスは近代的な駅、オステルリッツは田舎臭さの残る駅との印象を受けた。 構内には銃を持った屈強の兵士が1人、また1人、警備している。ユーロスターの始発駅だけあってテロへの警戒は厳重である。まだ、時間があるので軽い食事をとり、ユーロスターの待合室を見学する。 パリ北駅のユーロスター待合室は中2階にあり、乗客はセキュリティチェックのため、重いにもつを抱えてエスカレータで上下しなければいけない。うーん。ウォータール駅と比べると構造的に厳しいのだろうが、機能としてはだいぶ見劣りがするなあ。ユーロスターに乗るならロンドンから乗車した方が、印象がいいだろうな! さて、ホームを見るとTGV北大西洋線を走る銀色のTGVやローカル列車が停車している。長距離のローカル列車は客車だけで、非常に羨ましい
1996年夏のダイヤでは、パリ北−ブリュッセル中央(ベルギー)間は、日本のL特急なみに1時間毎の運行である。オランダのアムステルダムまでは本数が減って3時間毎の運転で、今度の発車は10時37分である。 さて、指定された座席に行くと、誰か座っていたので退いてもらう。どうやら、満席で指定券がなかったので、立席(この様な制度はあるのであろうか?)で乗車したようだ。この電車、満席であったので、他にもずっと立ち放しの乗客の姿を多数見かけた。 TGV2等の座席配置は、2+2列で集団お見合い型(中央を境にして座席が向き合っている)で、私の座席は、中央のボックス席である。今回の旅行では、ボックス席に当たるのが多く、ユーロスター,AVE,TALGOそして、THALYSと4回目である。そんなに、BOXシートが多いわけでもないのだが、なかなか不思議である。
パリ北駅を定刻に発車すると列車は2時間、ブリュッセル中央駅までノンストップである。途中のリールまではユーロスターと同じ道のりを走るので、先日見た光景の巻き戻しで道中を進む。リールを過ぎるとまもなく高速新線から在来線に入るが、そのとたんに、TGVは踏切を通過する。ちょっと、TGVと踏切はイメージとして合わない。(山形新幹線のようだ!)ベルギーに列車が入ったところで、車内改札がある。パリ北駅から約2時間、定刻にブリュッセル中央駅に到着。5分停車後、アムステルダムへ向けて発車する。次に停車するのは、「フランダースの犬」のアントワープである。アントワープを出発するとオランダに入る。ここで、2度目の車内改札があった。オランダに入ると、風景がガラリと変わる。オランダといえば低地の国で、国土のほとんどが、海よりも低い国である。そのため、運河があちこちにあり、運河を越えるためのアップダウンが激しくなったようである。オランダの名物といえばチューリップと風車小屋であるが、チューリップの花は見えないが風車小屋やチラッと見ることができた。ロッテルダム、デン・ハグ、スキポール空港と停車し、定刻15時28分、アムステルダム中央駅に到着した。
駅前に出ると人だかりがもの凄い!!まるで、休日の渋谷駅前や新宿東口のようである。今日は平日のはずであるが、いったいどういうことだろう? ダム広場へ向かうとそこは新宿の歩行者天国の光景のように、若者が火の輪くぐりの芸を披露している。この光景は、どこに行っても変わらない。ダム広場を見たあと、アンネフランクの家を見学し、運河沿いを歩き花市場を巡り、レストランに入って食事とする。 ハイネケンビールの地元なので、ハイネケンビールを飲んだのは言うまでもない。 21時頃駅に戻り、ベルリン行きの列車のクシェットを手配しようと、何故か大混雑している窓口に並ぶが、車掌から購入してくれと言われる。???。オンラインだからまだ、発券できるだろうに・・。 仕方ないので、発車予定のホームへあがるアムステルダム駅のホームは1本のホームをの2つに分けて使って、運用がなかなか複雑である。(同じ5番線でも、5aと5bに2分割して、1本のホームに2本の列車を入れることは、日本でも見受けられるが、アムステルダム中央駅は、ホームとホームの間には通過線を設置し、a,bのどちらかに電車が停車していても、通過線経由で発着できるような配線になっている。ますます、乗車の際に注意が必要である。 (4)アムステルダム−ベルリン夜行
トーマスクックでは、ベルリン行き341列車はアムステルダム中央始発なのだが、発車時刻が近づいてもなかなか入線してこない。発車10分ほど前にようやく、列車がホームに入ってきた。サボを見るとスキポール−ベルリンの表示が・・・。乗客もすでに何人か乗車しているので、どうやらスキポール空港始発の列車のようである。始めからわかっていれば、スキポールへ戻っていたものを・・・。
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