住所:大阪市中央区北浜東4-33 大阪大林ビル 電話06-6947-0888
営業時間:11:30〜14:30 17:30〜22:00(ラストオーダー21:00)年中無休
京阪天満橋 地下鉄谷町線天満橋 14号階段上る。 大林ビル30階。
パスカル・ロニョンシェフの「特別料理」
食べたもの
前菜2◎牛頬肉とテールのエフィロッシェとフォアグラ ラヴィゴットソース
Effiloche de joue et queue boeuf et foie gras de cannard, sauce ravigote a ma facon
魚料理◎サーモンのタンドリー香り焼き オリーヴとパルメザンチーズの入ったポレンタ添え
Dos de saumon poelee l'unilateral au tandoori, jus de rotis aux aromates
肉料理◎仔牛フィレ肉のロースト エスプレット風味 野菜のグリエとローズマリーの香るオイルと共に
Filet de veau rotis au piment d'espelette, legumes sud grilles a l'huile de romarin
お茶◎グランヴェフールのハーブティー
二品目は牛頬肉とテールを合わせたものと、フォアグラが順番に重ねられたテリーヌ。隠し味にスパイスが効いている安定した味。ラヴィゴットソース、サラダと共に三位(味?)一体をなす。
問題はメイン。
魚料理はポレンタ(とうもろこしの粉を溶かして粥状にしたもの)の上にタンドリーを塗った焼き鮭。変わった組み合わせから新しい味を追求するのがフランス料理の最前線なのだろうけれど、これは焦点がぼけぼけ。また焼き具合が中途半端なので、まるで「料理教室で習ってきたけどどう?」と尋ねる若奥様の日常の食卓料理。
肉料理はオーソドックス。エスプレットというバスク産の赤唐辛子を少し効かせた仔牛のロティ。失敗しようがない料理だけど、四人で行って焼き具合が皆ばらばら。私が食べたのは焼きすぎ度プラス1という感じで、パサパサになりかけ。その上生ぬるい。
デザートはチョコ、ケーキ、アイスと三拍子揃い、特にソルベは目を見張る出色もの。
レシピが決まれば完成度にあまり差の出ないもののみしっかりしていたように思う。つまり、このレストランを支える肉と魚の担当者はあまり技量の高くない人なのだろうか?あるいは休暇中??
ギィ・マルタンフェアの時にはそのようなことがなかったということは、ストーヴ係をこの店の人に任せず、パートシェフを同行していたからなのかなどと思ってしまう。
しかも量が少なく、腹6分目。このレストランは4回目だけど、そのうち3回は空腹のままおしまい。フランス料理の醍醐味の一つは、もう食べられないというくらい量が出ること。実際、このレストランが提携しているグランヴェフールのランチの量ときたら、今まで経験したフランス料理店のなかでも1,2を争う量であった。
大阪の人は少食なの?あるいは接待専門店(?)だから、早く飲みなおしに送り出してあげることを至上命令としているのだろうか。