【話の準備 】
ビジネスにおいての話であっても、話し方では、「おもしろい」「わかりやすい」「ためになる」の三要素が大切です。
さりげないユーモアは話の潤滑油です。話し手と聞き手の距離がぐっと近くなります。
おもしろいこと
- まじめな話の中にも笑わせるところをつくる
- 興味を引くユニークな導入部を考える
- 自分なりのユニークな見方・考え方・表現を入れる
わかりやすいこと
- 全体構成と論点の整理
- 全体から部分へ
- 難しいことを易しく説明
- 論理の飛躍がないこと
- 強調点の明確化
- 締めくくりの文句を明確にする
- 競合するもの、聞き手が知っているものとの違いを説明
- 黒板などに書いて強調したい点を確認
- 話と話のつながり、流れを明確に
- 例題の吟味
- サンプル、写真、スライドなどの使用
- わかりやすい用語の使用
- イメージに訴える
ためになること
- 聞き手の利益を十分に考えた内容
- 聞き手に身近な応用例の用意
- 聞き手へのおみやげを用意;もの、具体的情報など
要 約
「私は今日これから‥‥‥‥について話します」ではなく「1995年1月17日午前5時過ぎ、私は突然の大音響と地響きに、一瞬何が起こったのか、はじめの数秒間全く理解が出来ずにいました」と、語りはじめると印象のつよい話の切り出しになります。
中身が人の話の受け売りや、借り物の知識で披露すると「おもしろさのエッセンスが蒸発」してしまいますから、おもしろくなく聞く方も退屈になります。自分の目で見て、考えたことは、心を動かされますから、聞き手は感動します。ですから、問題点、原因、解決方法、具体的手順などは、主張するための証拠や結論としての事実要素は決して落とさないようにします。
例えば、導入時に全体の説明をして、ついで事実や中心になってるものの裏側の事情を言葉に表し、その上で部分にふれていくようにします。
易しいことを難しくするのは容易です。けれども、本当に理解しているのであれば、用語の解説調でなく、ふだん身近にある簡単なものに例えるとか、独特な説明が出来ます。
それから、話す場面は、一対一のとき、数人で行う座談会、大勢を相手に行う座談といろいろな多様性があります。話す内容も雑談から議論、交渉ごと、あるいは講演等というように異なります。しかし、聞く側は、常に「聞き漏らすまい」と神経を使っています。この点への気配りを欠かすわけには参りません。
さらに、例題を示して説明するときは、
@わかりやすいもの、
Aイメージが明確なもの、
B例題の引用目的が明らかなもの
C時期に適ったもの、(タイムリー)
D聞き手が応用可能な範囲の内容で、出来れば、
聞き手も良く知っている内容のもの
E出来るなら、自分自身の体験で実際に
感銘したものを入れると効果的です。
実際に理詰めの話だけでは聞き手も話し手も頭が疲れます。リラックスしながら楽しみを持たせる工夫も必要です
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