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プロトコール技術

広報連絡のツール
 プロトコール(protocol)とは、コミュニケーションを円滑に、効果的に進めるための手法です。
コミュニケーション・ツール
 一般的には、文書作成、対人関係の対応、電話の応対、慶弔贈答、社交マナー、広報連絡などの仕事を進めるときのテクニックのことをさします。

 ビジネスマンに限らず一般の方でもこのテクニックは人間環境をよくするために身につける必要があるものです。特にビジネスマンには、通常の処理能力の多くはプロトコールが基本テクニックになります。 人間相互間のコミュニケーションの基本は、言葉によるものです。ですから、プロトコールでは言語に対する感受性がもっとも大切になってきます。

ビジネス活動のいろいろな局面で言葉を理解して行う業務すべてはプロトコールの技能(ツール)が基礎になります。文書の作成や、顧客あるいは、上司や部下同僚との応対、接遇は、すべて言語活動がその基本ベースになります。
 中間管理職は、トップとともに活動しなければならない存在です。

例えば、トップからのメッセージを受けてそれを解読・解釈して言語化します。それを、部下、あるいは顧客につたえ、さらに、顧客や部下からのメッセージを解読解釈してトップに伝えることをしなければならないのです。

 このようにビジネスマンは、話し方、書き方の基本として、敬語・話法などを身につけなければなりません。それは、人の紹介、挨拶、身だしなみのマナー、礼儀エチケットにも通じる必要があるでしょう。そして電話の応対のポイントなどもも大切です。

ビジネス環境
管理職やトップのアシスタントとして、異なった内容と業務を支障なく消化するには、プロトコールの高度な専門能力が必要です。
トップの複雑多岐にわたる人間関係を、調整して効率よく回していくために、どうしても的確なツールとスキルが求められます。

 人間関係の処理は、単なる事務処理と違って、生身の人間を相手にします。しかも、それぞれに意志・感情があり十人十色の個性が違いますから、処理は決して容易ではありません。

 臨機応変とはいうに易く行い難しです。人間関係の処理は一度誤ると二度とやり直しがきかない待ったなしの仕事です。ひとたび誤ると、トップの人格を傷つけ、評価・信用を落としかねません。プロトコールのスキルが的確にタイミングのいい対応ができなければ一人前のビジネスマンとはいえなくなります。

広報活動のスキル
 対応テクニックについては、受け継ぎ、取り次ぎ、案内、接待、見送りなど、好感が持たれるような問題解決力を身につけます。各局面においての困難な状況を切り抜けられるようにしなければならないと思います。これらのプロトコール・ツールは、トップや企業の信用や格式を維持することになります。

 つまり、ミドルマネージメントのプロトコールテクニックがトップの信用や人格を高めることになったり低くしたりするわけです。会社の外見からその内容を洞察する慧眼の持ち主は、社員の服装・態度・言葉遣いから、一見して経営層の考えを見通すといわれます。それは、プロトコールのスキルを持っていることを示しています。

ツールの質量は豊富に
 中間管理職などトップをめざすビジネスマンは、多くを学ばなければならないプロトコールは沢山あります。
ビジネス文書の書き方一つを例にとってもいくつものポイントがあります。コミュニケーションやコミュニケートする場合などは、それこそ細かいポイントが随所にあります。5W1Hなどのようにプロトコールを定めたとしても、それらの一つひとつをきちんと理解しないと、スキルは身に付きません。

単に形式だけが尊重されると、目的が失われてしまいます。しかも、プロトコールだけを表面化させて、コミュニケーションを白々しい人間不信の場に変化させてしまいます。

 どのように対処するのか。知識があっても、その知識が使えないのは、まだまだ知識が足りない証拠です。プロトコールのツールを臨機応変に使うには、臨機応変の使い方の知識とテクニックを、習得しなければならないでしょう。

ビジネスマンのプロトコール技術とは、プロトコールのスキルを職業とするエキスパートであるはずです。

プロトコルの活用上の注意
プロトコールの技術を活用する場合は、いつも相手に誠意をもってつくすという条件が付帯します。
 対人関係において、それがプロトコール技術であると、相手に悟られては対人関係がマイナスになります。技術が未熟だけでなく、対人関係は、誠意を基本とします。

 かりに、現在、誠意が相手に通じなければ自分の力不足によるわけですから、いつか誠意が通じるようになるんだという意志を持って仕事を遂行しなければならないでしょう。誠意は、決して見返りを求めるために発揮するものではありません。常に誠意を持って対処することです。プロトコール技術は、それによってはじめて活力を持つようになります。

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