・ヒメのお気に入りの場所で私の美容体操が始まった・
またまた猫(ヒメ)の話である。今朝も5時半に彼女の肉球攻撃で起こされた。いつ
のまにか彼女は私の顔をポンポンと肉球でたたいて起こすようになった。ちょっと臭
いような、柔らかいような、妙な感触である。金属的な目覚まし時計の音に比べれば
遙にましだと思って我慢しているのだけれど……。あああああああああああああああ
最近、飼い猫らしくなった彼女は家の中で居心地の良い場所をいくつか持つようにな
った。まずはキッチンのガスコンロの一角。我が家のキッチンは向かって左から流し
調理台、ガスコンロの順の一列型。私が流しと調理台を行き来する様子を、彼女はガ
スコンロの奥で眺めている。そのうちコンロに鍋が掛けられ、火がつく頃には丁度良
いあんばいに温かくなるらしくウトウト眠り始める。そのうち本気で寝始める。大や
けどをするのではないかと最初はドキドキしたが、敏捷な猫は決してそんなへまをし
ないことが解ってきた。ただし、火がついているのに顔を近づけすぎて髭と眉毛をチ
リチリ焼いて、臭〜くなったことが3回ほどあった。ああああああああああああああ
昼寝の場所は南の窓に面して置いているスキャナーの上。彼女の体重は現在3キロ。
もう少し重くなったら対策を考えなければならない。そして日が陰り始める夕方頃に
は精米器が入ってきた発泡スチロールの容器にスッポリ納まって眠る。容器の穴の大
きさと形が彼女の体型にピッタリで、蓋をしたらそのまま宅急便で何処かに送れそう
な程である。そこで彼女が眠る前の儀式がいつの間にか出来上がっていて、忙しいと
きには非常に面倒なのだが程々にお付き合いをしている。ああああああああああああ
彼女が容器に入って「にゃ〜」と呼ぶ。私が容器に入った彼女を持ち上げて乱暴に振
り回す。豊島園のバイキングの様にかなり乱暴に振っても彼女は気持ちよさそうに目
を細めているだけだ。それでは、こんなんではどうか!と気合いを入れて頭上に高く
持ち上げてから床ギリギリまで急降下させる。彼女はますます嬉しそう。調子に乗っ
て今度はウエスト体操をしてみる。足を肩幅よりちょっと広めに開いて、猫の乗った
発泡スチロール容器の重みを利用して右に左に身体を捻る。「い〜ち、に〜い、さ〜
ん……」と掛け声も本格的。バイキングのように振り回すときのテーマ曲は、何故か
“お猿のかごや”なのだが、いつの間にか体操スタイルに変化して行く。こうなると
ヒメはそっちのけで、いつの間にか体操が主流となっている。10分ほど振り回したり
身体を捻ったりするうちに彼女は段々眠いモードに入り、私は夕食の買い物に出かけ
る時間になるという毎日である。あああああああああああああああああああああああ
しかし、仕事をする私を見張っていられるスキャナーの上で眠り、私が買い物に出か
ける前に一眠りして、夕食の支度をする私の姿を見ながらガス台でウトウトする。私
は毎日彼女の監視下の元で生活をしているような気がしてきた。それとも、彼女が人
間に合わせてくれているのか?今となっては解らないほど、彼女は私の生活に溶け込
んでいる。(2001.11.20)あああああああああああああああああああああああああああ

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