歯科矯正治療における抜歯治療と非抜歯治療
③上顎骨と下顎骨の位置関係を補正するための抜歯
・成人女性の症例。まず、セファログラムから。
上顎骨は頭蓋に対して少し前にあり、下顎骨は後退してます。上顎前歯の唇側傾斜が著しいですね。日本人にはよくあるタイプの上顎前突です。
上顎の両側第Ⅰ小臼歯2本を抜歯して、余る血ブラケット法で治療。治療期間2年、治療費は総額で60万円ぐらいでした。
治療終了後は、臼歯部は1対2の噛み合わせに変わっており、咀嚼能率がいかにも良さそうです。
また、上下前歯が後退したことにより、口唇も下がっており、横顔もよくなってます。口唇閉鎖も容易になってます。