「21世紀型社会デザインのフレームワーク」

−知的思考の枠組みを与えてくれる社会工学の道具−

学者先生方との違いは、産業・文化分野の実務経験に基づく総合化
   (自己トランス・ディシプリン性)
時代背景を与えてくれる文化のモザイク化理論
思考のもつれを解いてくれる時間・空間・関係性の軸を使った考具

 地域研究家として、テーマ型コミュニティの構築にどのようなツール(社会技術)を持って参画していくのかは重要な課題です。別項で掲げる地域研究の方法論はその基礎になります。その上で、まずは生涯学習という仕組みと、ワークショップという仕掛けが基本になります。そして、デザインのフレームワークつまり、コーディネートする時の基本的な考え方がしっかりしていることが最も重要と考えます。出て来るものは、各クラスター間のパートナーシップです。
 「」においては、
  (1)”HICUBE”というサービスマークのコンセプト
  (2)文化のモザイク化という時代認識と実際の活動
  (3)空間・時間・関係性の3つの軸を常に融合的に意識する。...ご参考;e-Model
がこれに該当します。
 この様な丸秘情報を公開しても良いのでしょうか。。。
  → 思考エンジン(考具);e-Model を使いこなすデザインの中身で勝負!

<時間・空間・関係性と事象・微分・積分>

 時間・空間・関係性という3つの軸は、デザイン、効果予測、結果評価などの知的行動の枠組みを支えてくれるもので、あくまで人間の頭の中にある知的空間における捉え方になります。しかし、うまくビジュアル化出来れば判り易い道具(社会技術)を提供してくれます。各軸においては、”現実的な現象”に加え、その現象の裏にあって変化を呼び起こす”価値観(事象を微分したもの)”及び事象が時間のふるいに掛けられて”蓄積された結果(事象を積分したもの)”として、歴史や文化など残されるものや残されたものも合わせて考えていくことが極めて重要な方法論になります。これらを混同した議論は、何となく判った気がしても具体的な行動に移し辛いし、また効果の予測が困難です。

 このようなデザインのフレームワーク設定は、考え方やコンセプトという人間の頭の中にあるものを現実の世界でリアリティーを持たせ、実行可能なアクチュアリティーなものにしていくのが”デザイン”の本質であると捉えたことから帰結するものです。また、時間・空間・関係性から成る基本的な表現は如何なる事象も表現出来るので、フラクタラル性を有しツリー(樹)或いはモザイク状(メッシュ状;網目)の上下・左右の関係も記述出来る道具となっています。

 各軸に当てはめる次元がもう一つの関心事ですが、代表的かつ包括的な次元は、
  Sustainability(時間軸) x Amenity(空間軸) x Relationship(関係性)
となります。これらの次元は、人間の基本的な意識・生存に関わる事項であり、知的な抽象概念をデザインと評価の道具にまで落とし込んだものです。各次元の単位については、分析する対象によって異なりますが、基本的には主成分分析などのデータ処理で得られる地域間の相対的な値が使われます。

関連する議論として、総合政策論を用意しています。