米菜クラブ平成11年3月の授業より(抜粋)

【献立】


(1)新筍の三種焼き(@雲丹焼き、A蝦焼き、B柚茶味噌焼き)

新筍の三種焼き
@雲丹焼き……練り雲丹と卵黄で焼く
A蝦焼き……海老の粉と西京味噌で焼く
B柚茶味噌焼き…卸し柚皮と西京味噌で焼く
材料 新筍、練り雲丹、甘海老、蝦殻粉、鶏卵、柚、木の芽、黒ゴマ、出汁昆布、鰹節、串、 竹皮又は笹の葉、抹茶、食紅
調味 西京味噌、砂糖、薄口醤油、味醂、塩、酒
..etc......質問など詳しくは⇒
質問何でもどうぞ!
要点 新筍は前日に米糠と鷹の爪で下処理しておく。適当な大きさに切りそろえ薄口八方か白八方で下 味を付け含ませる。水気を切り串に刺して軽く焼き目を付けたら、卵白を刷毛塗りして余熱で 少し乾かしておく。
@練り雲丹を生の卵黄で溶き味を調えて、筍に刷毛で塗り、グリラーで焼き目を付ける。 天は煎った黒胡麻で色と風味を添える。
A西京味噌に煮汁で溶いた食紅を少々と先に作り置いた蝦粉を加え味醂で溶き、筍に塗り一度 下焼きして置いた筍に味噌を塗って軽く焼く。甘蝦は白八方で下味を付けて水気を切り味噌に載せ焼き目を付ける。 天に木の芽で色と香りを添える。
B柚味噌は西京味噌に卵黄・卸し柚・抹茶を溶き下焼きした筍に塗ってから軽く焼き目を付ける。 天に切り柚で色と香りを添える。
【参考】 産地で朝堀りした筍は刺身でも美味しいものです。このような時は、下ゆでをしたり 灰汁抜きなどをしないで、そのまま下煮して焼いた方が更に美味しいです。また 下煮をしないで白八方で軽く焼くのも産地ならではの味です。
雲丹を練るときは卵黄だけ入れて練る場合と、卵白でメレンゲを作りそこに卵黄と 練り雲丹を加えて練る場合とあります。天に香りよく煎った黒胡麻は味も香りも 色もよく似合いますが、更に生雲丹など載せれば高級感が出ます。
小さい蟹や蝦の殻は捨てないで、下焼きしてから乾燥し、すり鉢やミルサーなどで 粉にしておくと、スパイス、出汁、ふりかけなど色々便利に使うことが出来ます。


(2)菜の花胡桃和え (春の代表的な和え物)

菜の花胡桃和え
材料 菜の花、胡桃、出汁昆布、鰹節、梅花
調味 砂糖、味醂、薄口醤油、塩
..etc......質問など詳しくは⇒
質問何でもどうぞ!
要点 菜の花は一度下ゆでし冷水で冷ます。再び白八方か薄口八方で下味を付ける。 この時八方汁で決して煮込んではいけない。 胡桃はゆでて渋皮を剥き、水気を良く切って、すり鉢で当たり味付けをする。 菜の花の水気はよく切り、味付けした胡桃とあえる。天に煎って刻んだくるみ と梅の花を添える。
【参考】 この料理は季節の定番と言えるくらい、この時期にどこの料理屋でも必ず出てきます。 菜の花の食べ方も色々ありますが、やさしいほろ苦さを胡桃の品の良いまろやかさが 協演してくれるのが、とてもうれしいのです。 市売しているくるみは、固い殻の物を剥いて使うのが一番良いのですが、簡単に殻が 剥いてある物を求めても良いでしょう。いずれにしても茹でることでさらに渋皮が取 りやすくなりますので、この辺は手を抜かない方が美味しく出来ます。
しかし、渋皮の味が気にならない人は煎ってから直にすり鉢ですっても良いと思います。 菜の花は、種類によって苦みの強いものもあります。この場合洗ってから軽く塩をまぶ しておいてから茹で、長めに冷水に浸けておくと苦みはとれます。必ず守って欲しいこ とは、八方汁を良く冷ましてから茹でた菜の花を浸けることです。色や味に関わること ですから、この基本は守って下さい。


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