米菜クラブ平成16年3月(やよい)の授業より(抜粋)

【献立】


(1)たいめし (駅弁やおみやげなどでおなじみの鯛飯です)

駅弁やおみやげなど
    でおなじみの鯛飯です
材料 真鯛、筍、三つ葉、木の芽、生姜、鶏卵、昆布、削り節、米、サラダ油、出汁昆布
調味 薄口醤油、酒、味醂、塩、
..etc......質問など詳しくは⇒
質問何でもどうぞ!
要点 @鯛は鱗をとり内蔵を取り出して良く洗い、頭を外して三枚におろす。
A濃いめの塩水にくぐらせて1時間 ほど放置する。
B上身は串に刺して焼き霜にし、あらは焼き目が付くまで焼く。
Cお米は洗ってザルに上げて30分 おき、土鍋にお米と水、酒、味醂(600:600:15:15cc)を加えて30分おいてから薄口醤油15ccサラダ油30ccを合わせる。
D昆布は軽く拭いておき、
Cの上に乗せ、その上にBの鯛を乗せて土鍋を強火に掛け11〜15分ほどしたら中火に落と して約10〜15分ほどでぴちっと音がした所で火を止める。蓋をしたまま20分程蒸らす。
<参考>
鯛飯というと、東西に色々なレシピが散在しています。おみやげや地方の名物、ご当地旅館やホテルの目玉メニュー、ドライブイン 等でお弁当パック、通信販売、インターネットショッピング等々・・・・。
今回は鯛をおろしてから炊き込む方法をとりました。一般的に鯛を姿のまま焼いてそのまま御飯に炊き込む方法がとられて居る 場合が多いのですが、ノーハウは全く同じです。姿が御飯の上に乗らないので物足りないかも知れませんが、出汁や香りの点では 遙かにこの方法が有利においしさを増します。ですから少人数分を作りたい場合は今回の方法を覚えた方が役に立ちます。




(2)菜花なのはな信田しのだ江戸ばんどう (菜の花を岩海苔と油揚げとを使って煮た季節の煮物です)

菜の花を岩海苔と油揚げとを   菜の花を岩海苔と油揚げとを使って
      煮た季節の煮物です
材料 菜の花、油揚げ、岩海苔、削り節、出汁昆布
調味 濃口醤油、味醂、酒、塩、
..etc......質問など詳しくは⇒
質問何でもどうぞ!
要点 @菜の花は熱湯をかけて塩水の中に15分位浸けておきます。
A油揚げは開いてから熱湯で油ぬきをします。
B岩海苔は、水で十分にもどしざるにあげて水切りする。
C濃いめに鰹節と昆布で出汁をとり、醤油、味醂、 酒(6:1:2:1)を合わせBの岩海苔を軽く煮る。
D菜の花の水を切り油揚げで巻いて爪楊枝で止めCの中に入れ て2〜3分煮て火から下ろす。
E5分ほどしたら適宜に切って器に盛る。
<参考>
江戸煮って何だろう?と思った人も居るかも知れないので、注訳しておきます。
江戸煮に定義は色々ありますが、海苔の佃煮を調味料に利用して煮物をしたと言う説が一般的です。
ここから海苔を煮物に入れたものを江戸煮と言います。煮物をするとき上方(関西)の調理法では、材料のあくを軽減する意味で下ゆでな どしてから味付けをしますが、江戸煮では素朴な味をダイレクトに取り入れるため下ゆではしないで、そのまま煮込みます。 このように直接煮込む方法も江戸煮と言います。これはその昔、「江戸」つまり「海のすぐそば」で取れたての材料の味が落ちな いうちに、あくが出ないうちにと時間を惜しんで少しでも早く煮炊きした昔の関東流の煮方なのです。 これを「せっかち」とか言って単に短気と言う意味で多少の愛称を含んだ蔑称で言われることもあります。
またここで理解して おかなければならない大切なことは、江戸煮の場合、煮物の色はムラサキ(醤油)で煮るので濃くなっていても、決して塩味が強い 訳ではありません。
またもう一つの方法として、たこをお茶で柔らかくなるまで煮て、ポン酢醤油などで食べる方法も江戸煮と言います。
「江戸は坂より東の関東八州からなる入り江の戸口に在る国」とその昔言われていました。ここで言う「坂」は国境と言う意味です。 ここから、武蔵の国(東京)を大まかに板東と言うのでのでした。ちなみにMrバンドウとは、司会者や野球の解説者などではありません日本の大河、 利根川の別称でご丁寧にも姓だけではなく太郎という名まであるのです。板東太郎=利根川ということです。


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