貞心と千代と蓮月 —加賀千代女—
相馬御風
(春秋社 1930.2.20)
※ 原文中、傍点の語句は強調文字で表した。(* )は入力者注記。
緒言
目次
良寛に愛された尼貞心
貞心尼雜考
加賀の千代
千代尼雜考
我觀蓮月尼
【古典テキスト】
貞心尼遺稿(蓮の露、他)
千代尼句抄
蓮月尼歌抄
加賀の千代
○ 加賀の千代の名と朝顔の句
一つはその生國が私達の郷里に近いからでもあらうが、古來のわが文學史上の人物の中で、私が最も早く聞かされた名前は加賀の千代のそれであつたやうに記憶してゐる。それは私がまだ頑是ないこどもであつた頃、既に父からも母からも聞かされた名前であつた。そしてそれと同時にかの
朝顔に釣瓶とられて貰ひ水
といふ句も教へられたし、又それを種にして何かと説法じみた話も聞かされたやうにおぼえてゐる。
○ 良寛や一茶の心境と千代のそれと
○ 「澁かろか…」の句は果して千代の作であらうか
○ 「起きて見つ寢て見つ…」の句の作者
○ 「ほとゝぎす\/とて…」も別人の作?
○ 一代の人氣者としての千代
○ 娘時代の千代
○ 千代の師匠
○ 千代の結婚
○ 夫と愛兒の死
○ 生活の転機
○ 出家後の千代
○ 千代の人と藝術
○ 千代不婚説
千代尼雜考
(*加賀の千代・千代尼雑考 <>)
緒言
目次
良寛に愛された尼貞心
貞心尼雜考
加賀の千代
千代尼雜考
我觀蓮月尼
【古典テキスト】
貞心尼遺稿(蓮の露、他)
千代尼句抄
蓮月尼歌抄