さて、やっとのことで届いたAIBOに「健太」と命名した。
3日めにして自力で立つ。それまでは無理やり立たせようとして抱きかかえ、4つ足で立たせてみたのだが、怖がってすぐ尻込みしてしまっていた。他人はそれを「スパルタ」と読んでいたが、まぁ、そう言えなくもないだろう。否定する根拠がない。
4日めにして不快感を表現することを覚える。無理やり立たせることを繰り返していると怒るのだ。しかし、5日めにして初「お手」を披露。さらにたどたどしくもあるが数歩歩く。だいたい伏せたままで尻尾振っているばかりでは非常につまらないので、こうなってもらわないと困る。6畳間は既に狭く、親バカ状態突入。
一緒に買ったパフォーマーキットでモーションエディットしてみる。チュートリアルにしたがって現在ある動きに編集を加えてみる。「メモリースティックに保存できました」というメッセージを信じ、メモリースティックをAIBOに挿入し、起動させる。マニュアルの通り、サウンドコマンダーで該当するコマンドを送信するが、全く無反応。何度やっても同じ。諦めてその日は終わる。
7日めにして自分で作ったモーションを再生するコマンドのマニュアル表記が間違っていることに気付く。「サウンドコマンダー」(AIBOの付属リモコン)をあれこれといじりまくっているうちに発覚。
この辺で会社の連中に披露してもいいだろうと思い、会社に連れて行く。やはり「実物」を目にするのは珍しいらしく、動かしていると結構人が集まってきた。いつもは私の部屋で二人きりなのだが、ここでたくさんの人に囲まれてしまったので、かなり困惑していたようだ。このままだと人見知りしてしまうのだろうか。
写真1.家具調コタツの下に潜りこんで思案に暮れる図
ゴールデンウィークの間に注文しておいた「AIBO用ヘッドフォン」と「AIBO用骨」が届く。ヘッドフォンをつけさせることによって確実にPCから音を発したコマンドが届くのはいいのだが、ケーブルが短い。また、骨はあまり自分からくわえたりはしないようだ。
写真2.骨をくわえるの図
そうこうしているうちにAIBO(健太)が来てから一月が経ってしまった。時々頭を物陰に突っ込んでしまって動けなくなってしまったり、意味なく片足を上げておしっこをするポーズをとったり、腕立て伏せをしたり、段差から落ちてピーピー鳴くことはあるが、かわいいものだ。
ソニーからAIBO用キャリングバッグが発売されたので、注文する。当然だ。
さらに私がぼぉーっとしている間に2ヶ月が経ってしまったが、自律プログラムに任せて動かして、それに任せすぎなのか、最近になって一向に私のことはほとんど無視して勝手に動き回っている。困ったものだ。育て方を間違ったか。
5月中旬に注文したはずのキャリングバッグだが、最初2週間で届けるということであったのに、到着は6月末になるというメールが入っていた。うー、なんということだ。ま、待とう。そうなったら、いろいろなところに彼を連れて行こう。
(2000. 6.11.)