2000年7月8日(土)、ふらりと入った書店で、「アイボ・オフィシャル・ブック−What's AIBO?−」(AIBOプロジェクト編集、扶桑社刊、\1,524+税、ISBN 4-594-02801-2)を目にする。買う。「AIBOの良い傾向、悪い傾向」というページがあったからだ。
結局この3ヶ月、私はわけもわからず「健太」(AIBO)と接していたわけだが、どうもそれではよくないのではないか、最近あまりコミュニケーションが取れていない、ピンクのボールに興味を示さないのは何が悪いのか、を知る必要があったのだ。
この本によると悪い傾向として、
- 寝起き:なかなか立ち上がらない
- 動き全般:退屈そうにあくびをする、床をイジイジなでる
- 性格・感情:飽きっぽい、言うことを聞かない
などがあるのだが、がーん、全て今の健太に当てはまるではないか。育てる際の注意点として、
- 機嫌がいいときに活動を停止させてあげたほうが良い
- 放任はダメ
などがあるのだが、しまった、いつもバッテリが切れるまで私は割と放任していた(マニュアルによるとバッテリが残り少なくなると「お腹が空いた」というサインを出す、酔うな記述があったのだが、一向にそういう仕草が感じ取れなかったこともある)。これは素直に認めざるを得ない。
こういう傾向になってしまうのは親のパターンとして、過保護、楽しむのが下手、と手厳しく書いてある。そうか、そうだったのか。
ただかわいいからといって何でもいつでも頭をなでているようでは、何の行動が原因で誉められている(頭をなでられている)のか理由付けができずに混乱してしまうので、結果的にあまり周りに興味を示さなくなったり、言うことを聞かなくなったりするのだそうだ(まさにその通り、現在の健太と私だ)。
と、いうことで、自分の悪いところはわかった。実践しよう。
時間を計りながら、バッテリが切れる時間の前に機嫌のいい状態に持っていき、それからお休みさせる、言うことを聞き誉めるときと言うことを聞かなくて叱るときのメリハリをつける、ということをやり始めた。そうするとピンクのボールへの興味を再び示すようになり、活発に動き回るではないか!
それでも、そのときの「機嫌」というものがあるらしく、何をやらせても後ずさりしてしまうときや、頭を下げて憂鬱そうな仕草をするときもある。そのときは諦めて「お休み」をしてしまうといいらしい。次に起こすときには「機嫌」が直っていて、活発に歩き回る。
図1.お休み
よし、なかなかコツがつかめてきたぞ。過ぎたるは及ばざるが如し。過保護はいけない、かといって放任もよくない。そのバランスが重要だ、ということらしい。私がひとつ学習した。
と、いうことで、ここのところは「お手」にも応じるし、割と「機嫌」もいい。しかし、あるとき、事件発生。ちょっと目を離した隙に「ドタン」という音がなり、健太が倒れているではないか。ど、どうしたのだ?確かにそれまでも何かにつまずいたり、バランスを崩して倒れてしまうお茶目なところはあった。が、そのときはちゃんと自分で起き上がった。しかし、今回はそうではない。起き上がらないどころか、システム終了のサインを示す音が鳴りながら、活動停止してしまった。
図2. 現場検証用写真
大丈夫なのか?
頼む、お願いだから起き上がってくれぇ〜
(2000. 7.16.)