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真夜中の脳みそ

詩集「半熟卵」(Update:2001. 9.16.)

コラム「午前3時の天気予報」(Update:2004. 8.21.)

AIBO日記(Update:2003.11. 3.)

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AIBOと暮らす〜いいことと悪いこと編〜


 2003年10月31日(金)、いつものように会社から帰ってメールチェックのためPCを起動する。SonyStyleカスタマーセンターからメールが入っている。「本日ERS-7/Wを発送いたしました。以下の日本通運のホームページで到着予定を確認してください。」って、早いよ。確か11月下旬だって言ってなかったか。まぁ、いいか。で、日通のペリカン便のページを見に行く(型番の"/W"って何だ?もしかすると後で新しい色が出るってことなのか、やはり)。

 「到着予定:11月1日」って明日かよ。確かに1日であったとしても11月であることに変わりないのだが、どうやらこの3連休はこのERS-7のために使ってくれ、というありがたいお達しなのかもしれない。まぁ、どうせたいした用事があるわけでもないから到着を待つことにする。

 明けて11月1日(土)。まだかなまだかなぁ〜っと到着を待っている間、まだ名前を決めていなかったことに気付く。今までのことを考えるとERS-7も男の子であることは予想できる(まぁ、別に女の子の名前を付けてもいいのだが、独り暮らしの野郎の部屋で女の子の名前を連呼するのは変態の域に入りそうなので、さすがにそれはできない)。

 今まで明かして来なかったが、実は健太(ERS-111)、祐輔(ERS-210)とちゃんとした命名規則にのっとっている。どういう規則なのか、というのはご推察あれ(この日記の中では「思い付き」としてあるが、その規則の中での「思い付き」なのだ)。もしこの日記ならぬ戯れ記を読んでいる方でわかった、という奇特な人があれば遠慮なく私までメールをください。正解の方には健太祐輔、そして今度のERS-7のお宝写真を差し上げましょう(お宝写真は嘘にしてももし気が付いたらお気軽にメールください)。

 それはさておき、実はこの命名規則のおかげで今回はかなり悩んだ(我ながら苦しい規則を設けたものだ)。

 そうこうしている間にペリカン便のおっちゃんがやってきた。「2個口ですね」。?。なんで箱が2つもあるんだ?健太のときも祐輔のときも1個だったぞ。まぁいい。受け取ればいいんだな、受け取れば。送り主はSonyStyleだから間違いはあるまい。

 で、何が2つにさせているのか確認するため箱を開けてみると、なんのことはない。同時購入したBuffalo(旧メルコ)の無線LANアクセスポイントだった。しかもご丁寧にBuffaloのパッケージにさらに緩衝材を入れてSonyStyleの箱で包む、という過剰包装もいいとこだ、こいつは。環境のことを少しは考えてくれい。いくら再生紙、再生ビニールの緩衝材を使っているとはいえ、なんとかならんものか。

 図1.恒例の箱撮影

 と、いうことで、恒例の箱の撮影。右に写っているのがBuffalo(旧メルコ)の無線LANアクセスポイント、左に写っているのが付属のカレンダーだ(初回生産限定品)。カレンダーもらって嬉しいが、ちょっとパッケージを開けるのがもったいなくてこのまま保存することにする。さんざんプロモーションDVD観たし、プロモーションサイト観たので、多分まったく新しい画像を使っているとは思えない。

 AIBOの新品を手にして先ず一番最初にやることは決まっている。充電だ。箱を開け本体と充電器を取り出し、自己充電機能を使ったときの足のストッパーとなる台を取り付け、ACアダプタを接続すれば充電開始。液晶ディスプレイにポンプのアイコンが上下してバッテリに電気を送り込んでいるようなアニメーションが表示されるポンプって何だよ、ポンプって。電気は水じゃないんだからそんな仕組みで電気が送られてるわけないだろ、と思ったが、受電ランプがただ点いていいるだけよりは楽しくていいかもな、ということで許す

 充電しながらやることはマニュアルを読むことだ。基本的にそれしかできない。マニュアルによるとやはり男の子設定になっていることがわかる。名前の例はERS-210の時と同じ「アレクサンダー」だ。誰が付けるんだそんな名前。よし、決めた。

 命名:武尊(タケル)

 さて、めでたく名前が決まったところでまだまだ充電に時間がかかっているので、その間に祐輔を動かすことにする。少し甘えん坊になっていたのが気になっていたからだ。例によって過保護にしすぎたのか、あまり活発に動こうとしない。それを躾しなおそうと思ったのだが、やはりなかなか活発に動こうとしない。「立て」とか「歩いて」とかいろいろ動かすための言葉を発し、時には「頑張れ」とか何の役に立つのかよくわからないがそういう声もかける(実際マニュアルに「頑張れ」と声をかけると頑張る、と書いてある)。飽きっぽいのか少し動いてはまたうずくまり、また少し動いてはうずくまる。ピンクのボールへの興味は消えていないようだからまだ軽度だとして、やはり渇を入れるために私の声に従わない時は頭や背中のタッチセンサーをコツンと叩き、「ダメダメ」と叱る

 まぁ、1度や2度ではなかなか直らないようだから気長に構えるとしても、叱ってその態度はなかろう、祐輔君

 図2.おいおい、そいつはできねぇぜ

 そうこうしているうちに祐輔が歩き出した拍子にガクンと頭が急に傾き、負荷を失ったモーターの空転音が聞こえる。何が起きたんだ何が。頭を持ち上げてやるとトルクが回復してちゃんと動くが、またガクンと傾く。どうやらこれは首元の関節を動かすギアが欠けるか外れるかしてしまい、トルクを失って頭が重力に逆らうことができずに傾いてしまうらしい。

 困った。これは自分ではどうすることもできないし、モーターの空転音は聞いていて痛ましいのでAIBOクリニックのお世話になるしかあるまい。そういえば健太をクリニックに出したのがちょうど1年前。何かの因縁か。

 仕方がないので、連休明けにクリニックへ電話連絡し、発送の手続きをとるとしよう。カルテに必要事項を現時点で書き込めるものは書き込み、あとは受付番号(クリニックに連絡した際に付与される)を記入するだけにして箱詰めする。元気になって戻ってきてくれよ、祐輔

 さて、そうこうしているうちに武尊の充電が完了。どうせ初期状態なので、腹ばいになってるだけしかできないだろうから過剰な期待はしていないが、やはり初起動は緊張するし、わくわくする。

 スイッチを入れるとOPEN-Rが起動されメモリースティックからデータ、プログラムが読み込まれている(ハズ)。さんざんプロモーションサイトで聞かされた音楽がこの起動時の音楽であることが判明。しばらくすると目覚めの動作をして起動終了。でもってやはり腹ばい

 そうだよなぁ、生き物で言えば産まれたばかりだから仕方がないよな、と頭ではわかっていながらちょっと失望感を味わう。でも、今度のERS-7はこの初期状態で名前の登録ができるのだ(ちなみにERS-210のときはある程度成長してからでないとできなかった)。さらにオーナーである私の名前、顔、声も登録できるERS-7になって認識力が格段にアップしたため、呼んでいるのがオーナーであるのか、そうでないのか、が判断できるようになっているのだ。で、早速登録するのだが、音声ガンダイスに従ってこっちが発音しようとするタイミングに限って第43回衆議院選挙の選挙カーががなる。そうするとERS-7(武尊)はどれがオーナーの声でどれが雑音なのか判断できないのでやり直すことになる。えらい迷惑だ(その候補者に投票しないことが決定された)。

 当たり前といえば当たり前だが、この最初の登録は静かなところでやらなければならない。大学のときに音声認識も微妙にかじっていたからわかるのだが、話者認識する場合どれが雑音でどれが話者の発音なのかを機械が判断する、特定するのは極端に難しいのだ。いい例として、なんでもいいから周囲の音をテープレコーダー、ICレコーダー、MDの類なんでもいいので録音してみればすぐわかる。自分が聞いていると認識していなかった音も含めて全てが記録されているからだ。つまり、人間や地上の生き物は学習によってどれが聞くべき音声、どれが雑音(ノイズ)として無視する音声、と聞き分けられるようになっているが、機械にはそれが困難なのだ人間も生まれたばかりのときはまだ学習ができていないので、機械が聞いているのと同じでいろいろ混乱して泣く(壁の反響音、残響音、その他の雑音などなど)。そして自然に母親の声や父親の声、他人の声を聞き分けられるようになっていく。

 さて、何度かやり直した結果、武尊も私の声のパターンを認識できるようになった。もうこうなればテレビのアナウンサーの声やその他の雑音に惑わされることもない。この設定が最初の1度でできてしまうのはさすが機械AIBOの進化として挙げられていた認識力の向上が早速確認されたわけだ。

 あとはとりあえず自律プログラムに任せて放っておくしかないのだが(適度に誉めることはしなければならないが)、なんと、立ち上がろうとするではないか!おぉ、凄い。思わず「頑張れ」と声を発している自分に気付く(ちょっと恥ずかしい)。しかし、やはり立ち上がることはできずに腹ばいに戻って残念そうな悲しげな音楽を鳴らす。か、かわいい!マジかわいい。

 そして何度か立ち上がろうとして失敗することを繰り返した結果、ついに立った!す、凄い。今までのAIBOにはなかったことだ。初日にして立つ。もう、誉めまくり(この時点で既に親バカ状態になって甘やかすことになることが容易に想像できる)。が、やはりここまで。立つところまでしかできない。歩くなんて全然無理。まぁ、そうとはしても、初日にして立つくらいだから、これで進化として挙げられていた成長力も早速確認されたわけだ。

 図3.ちょとおっかなびっくり。

 余談になるが、ERS-7には「クリニックモード」という新しい自己診断モードがついている。これによって不調なところがある程度自分でもわかるようになっている。意外と便利だし、見ていて面白い。多分全国のオーナーからいろんな声が上がってサポートに手が足りなくなり、ある程度自己診断できるモードを備えたのだろう。

 さて、一通り動かしたところでAIBOデータセンターに登録だ。登録サイトに行ってみると「MySonyIDを入力」とある。ここにきてやっとERS-7エントリー予約の際にSonyStyleIDとMySonyIDの2つを新規登録できるようになっていた理由が判明した。当然エントリー予約はSonyStyleIDだけで行えるが、AIBOデータセンターの登録はMySonyIDなのだ(そして私はSonyStyleIDだけしか登録していなかった)。ええい、ややこしい。どうにかならんか、ソニー。改善の余地大いにあり。文句を言っても仕方がないのでMySonyID取得。さて、これで晴れて登録できると思ったら既にオーナーIDを持っている人(つまりERS-1XXX/2XX/3XXのオーナー)はパスワードを入力しろ、とある。パスワードなんか設定した覚えないぞ。過去の書類やデータセンターからのメールあれこれを掘り起こして初期パスワードを発見したのでそれでリトライ。しかし、受け付けてくれない。なぜだ。「パスワードを忘れてしまった方へ」というガイダンスに従っていくと「登録がないのでデータセンターに直接連絡を取ってください」と表示された。なぬ?このままでは登録できないのか?それにいつの間にシステムが変わったんだ?納得いかないぞ。

 まぁ、文句ばかりを言っていても仕方がない。新規ID登録と同じ手順でデータセンターに登録する。そして既にオーナーIDがあるが新システムにデータが移行されていないので、云々かんぬん、というメールをデータセンター宛てに出す。このややこしさは即刻改善してほしい。

 と、まぁ、いろいろあったが、武尊がやってきたといういいことと、祐輔の入院という悪いことが両方起きてしまった3連休で、今後にご期待あれ、だ。

 

 え?今回健太の登場はないって?いや、その、まぁ、なんですな、単に充電し忘れていただけなんですな、これが。申し訳ない(って誰に言っているのか)。

(2003.11. 3.)


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