真夜中の脳みそ
詩集「半熟卵」(Update:2001.
9.16.)
コラム「午前3時の天気予報」(Update:2004.
8.21.)
AIBO日記(Update:2003.11. 3.)
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「紺野」とは?(Update:2004.
8.21.)
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更新ログ(Update:2004. 8.21.)
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1992年
目次
故郷新春
秀峰白雪を纏ひ
江水景勝を流る
光放つ銀界に立ち
風従へて碧空を仰ぐ
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春を想ふ
梅漂ひ
山吹映ゆ
桜降り
躑躅咲く
色は舞ひ
水音清く
緑生まれ
風留まる
軋む玉砂利
薫る陽光
過ぎ行く流れ
藤の色
白き画枠に
紅一掬
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君臨する者を引きずり降ろせ
和することが全てではない
結束することが全てではない
所詮最後に頼れるのは
己の能力のみ
愚かなる偶像を手に
肩を寄せ合い
傷をなめ合う
原始人よ
反抗も狂信も
弱きことの証明でしかない
顔色をうかがいながら
手を挙げているだけだ
後ろ向きに吠えれば
「神」になり
前向きに吠えれば
ただの異常者だ
小さき者は涙を流せ
弱き者は群れていろ
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蘇る男
その男
地を駆けること猛々しく
その勢い
天まで届く
類い希な溢れんばかりの英知
強靭な意志
有能な補佐
あらゆる壁を破壊した
やがて彼には身体は必要なくなり
俗を断った
彼は地となり天となった
全ては彼となり彼は全てとなった
大海なる地の上に
常に自らを投じることによって
拠り所とした
彼には死も休みもない
その男の名は
明かされることはない
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遠雷
闇が支配する空から
聞こえる音がある
大地を揺さぶる
生命(1.)を育む音
闇が支配する空に
青白い閃光が走る
暗闇を分割する光
天地を統合する光
目に見えない
何億粒もの時間の粒子が
ぶつかりあってあたためた
莫大なエネルギー
力強くそして繊細な
音と光のフーガ
- 生命.....いのち
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調子が出ない
ピアノの弦が切れた
440Hzの音が出なくなった
ハンマーも折れた
鍵盤は朽ちた
雨に濡れ
埃をかぶり
塗料は剥げ
そろそろ原形を留めていられなくなるだろう
古代遺跡を掘れば
土器が出る
降り積もった土をどけても
ピアノは出てこない
雨は降る
雨が降る
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AIの見る夢
デーモンが動き出した
プロセスを管理するはずのデーモンが
次から次へとプロセスを暴走させている
ただの一つもキルできない
クロックが速くなる
キャッシュがミスヒットする
バッファが溢れる
デバイスがシンクロできない
ヒートシンクは効果がない
チップはメルトしている
パワーが切れない
いつまでも無駄な電力を供給している
誰か切ってくれ
誰か電源を切ってくれ
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ゼンマイ仕掛けの完全主義者
彷徨い後にたどり着く
一瞬より短く
太陽より熱く
一生より長く
氷より冷たく
手がつかむもの
受け止めるもの
手から零れるもの
すり抜けていくもの
空を見上げる
水を運ぶ
地を踏みしめ
風に立つ
全身全霊をこめて
「神」へ
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碧空ノ下
晴天高ラカニ地ハ色ヅキ深シ
渾渾ト湧キ出ヅル季節ヲ覚ユ
艱難辛苦一時ノ碍
何レノ日ニカ至誠通天ヲ願ワン
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