羅須地人協会跡
北上川を臨む高台にある賢治の住居(羅須地人協会)跡には詩碑
が建てられ、今も花を添える賢治ファンが多い。敷地内には賢治が使
った井戸の跡が残っている。なお、詩碑に刻まれているのは賢治と
交友のあった高村光太郎の彫った「雨ニモ負ケズ」の一節である。
「下の畑」
羅須地人協会跡地から東の北上川方面を望む。
農業高校構内に移された羅須地人協会の建物入口の黒板には、
今も「下ノ 畑ニ 居リマス 賢治」と書かれているが、この辺が
その「下ノ畑」のあった所。今は殆ど水田となっている。
獅子鼻
南へ目を移すと、西岸から北上川に向かって張り出した高台「獅子鼻」
(中央右の林)が目に入る。ここは梟の穂吉が人間に足を折られて浄土
に召される宗教色の濃い異色作「二十六夜」の舞台となった場所である。
関連作品:「二十六夜」