BCJ アメリカ ツアー2003


2003/4/04 ロサンゼルス:UCLA Royce Auditorium 20:00 
2003/4/05 ロサンゼルス:UCLA Royce Auditorium 20:00 
2003/4/06 サンフランシスコ:Berkeley Zellerbach Hall 19:00 
2003/4/08 ニューヨーク:Carnegie Hall 19:00(日本時間:4/9、8:00AM) 
2003/4/09 アナーバー:St.Francis of Assisi Catholic Church 19:30 
2003/4/11 グランラピッズ:The Calvin College Fine Arts Center 19:30 
2003/4/12 ボストン:The Urban Jesuit Center 19:30 

  *上記の公演地名をクリックすると、現地の最新情報のページにジャンプします。
  *こちらから、4/9のアナーバー公演のプログラムがダウンロードできます!(PDFファイル)
  *同行されているカメラマンの三浦興一さんによる「BCJアメリカツアー・ミニギャラリー」
    オフィシャルHPにUPされました。4/8現在、東京でのリハーサルとロサンゼルス公演の模様
    が紹介されています。随時更新とのことですので、要チェックです。こちらをご覧ください!
    (03/04/08)


J.S.バッハ/『マタイ受難曲』 BWV244 全曲(4/5,6,8,9,11,12)
J.S.バッハ/『ヨハネ受難曲』 BWV245 全曲(4/4)


指揮:鈴木雅明
独唱:ゲルト・テュルク(福音書記者:テノール)、ペーター・コーイ(イエス:バス)
    野々下由香里(ソプラノ)、ロビン・ブレイズ(アルト)、
    櫻田 亮(テノール)、ヨッヘン・クプファー(バス)  
合唱と器楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

《4/9のアナーバー公演パンフレットに記載のメンバー表より》
Bach Collegium Japan
Masaaki Suzuki, Conductor
Gerd Turk, Tenor (Evangelist)
Peter Kooij, Baritone (Christ)
Yukari Nonoshita, Soprano
Robin Blaze, Countertenor
Makoto Sakurada, Tenor
Jochen Kupfer, Bass-baritone (Judas, Pilate)

Soprano In Ripieno(supplementary orchestral reinforcement):
       Yukari Nonoshita、Robin Blaze

Chorus I Soprano:Yoshie Hida (Ancilla II)、Naoco Kaketa (Ancilla I)、Mikiko Suzuki
       Alto:Hiroya Aoki、Chiharu Takahashi、Yukie Tamura
       Tenor:Kazunori Nomura、Michio Shimada、Yosuke Taniguchi
       Bass:Yoshiya Hida、Naoki Sasaki、Yusuke Watanabe(Pontifex II)
Orchestra I
       Flute:Kiyomi Suga、Liliko Maeda
       Oboe and English Horn:Masamitsu San’nomiya、Atsuko Ozaki
       Violin I:Ryo Terakado, Leader、Yuko Araki、Yukie Yamaguchi
       Violin II:Yuko Takeshima、Paul Herrera、Luna Oda
       Viola:Yoshiko Morita、Satoki Nagaoka
       Continuo
       Cello:Hidemi Suzuki
       Bass:Seiji Nishizawa
       Organ:Naoko Imai

Chorus II Soprano:Minae Fujisaki、Mihoko Hoshikawa(Uxor Pilati)、Takako Onodera
       Alto:Tamaki Suzuki、Sumihito Uesugi、(Testis I)、Makiko Yamashita
       Tenor:Satoshi Mizukoshi(Testis II)、Makoto Sakurada、Jun Suzuki
       Bass:Daisuke Fujii、Tetsuya Oi、Chiyuki Urano(Petrus, Pontifex I)
Orchestra II
       Flute:Kanae Kikuchi、Satoko Ota
       Oboe and English Horn:Koji Ezaki、Yukari Maehashi
       Violin I:Azumi Takada, Leader、Takeshi Kiriyama、Izumi Sato
       Violin II:Mika Akiha、Mari Ono、Satomi Watanabe
       Viola:Amiko Watabe、Mina Fukazawa
       Continuo
       Cello:Mime Yamahiro
       Bass:Shigeru Sakurai
       Organ:Masato Suzuki

       Bassoon:Kiyotaka Dosaka
       Viola da gamba:Shigeru Sakurai←Hiroshi Fukuzawaから変更

Bach Collegium Japan US Tour2003 is supported by:
 Agency for Cultural Affairs of Japan
 The Japan Foundation
 The Kao Foundation For ArtsAnd Sciences
 The Mitsubishi Trust Foundationfor the Arts
 The Nomura Cultural Foundation
 Rohm Music Foundation
 Northwest Airlines
 NEC
 Suntory
 Tokyo Opera City Cultural Foundation

Special thanks to the BCJ Audiences in Japan who contributed to the funding for this tour.

Toshihiko Umeoka, Tuner
BCJ Staff - Kyoko Ohtomi, Kazunori Fukahata

(03/04/07)

【ツアーを前にした鈴木雅明さんのインタビューから】

カーネギーホールについて
「ニューヨークのカーネギーは最初、僕たちには大きすぎるのではと心配していたのですが、実際に行ってみると音響がとてもいいわけですよ。一番奥の席にも鮮明に音が届くほど。これなら問題なくやれると思いました。カーネギーの大ホールで古楽の『マタイ』は初めてだと思います。」
アメリカでの『マタイ』受容について
アメリカでも勿論バッハは人気があり演奏も盛んですが、ある意味で日本と同じでヨーロッパとの距離感が存在し、外国の音楽として享受している。ただ、我々と違うのは アメリカもキリスト教の国なわけで、受難節の時期に受難曲を演奏するのは当然のこととして広く受け入れられていることでしょうか。」
今、『マタイ受難曲』が問いかけるもの
「戦争が問題になっているアメリカで、『マタイ受難曲』を演奏するというのは何か摂理のようなものを感じますね。『マタイ』が日本で初演されたのは1937年で、まさに日本が戦争に向かっていく年だった。当時、東京音楽学校で教鞭を執っていたクラウス・プリングスハイムが、反ナチだったためにドイツに戻らなくてはならなくなり、その帰国直前に日比谷公会堂で指揮したのが『マタイ』だった。彼がこの作品を選んだのは、平和への希求というのが絶対にあったと思いますね。キリスト教的な観点で、人間の罪、宿命的な罪は否めないということ。それに対してどのように向き合わなければいけないのか示唆していたんじゃないでしょうか。今の情勢を考え合わせると、作品を通じて何か不思議なつながりを感じます。

(クラシック&バレエ・ダンス情報誌『月刊 ぶらあぼ』2003年4月号p98「インタビュー」より)
(03/05/08)


 【反響より】
ロサンゼルス公演のレビュー発見!(4/7付の「L.A.Times」)こちら(英語)をご覧ください。情報を提供してくださった福田充男様に厚くお礼申し上げます。(03/04/10)
・上記レビューの日本語訳がBCJオフィシャルHPにUPされました。こちらです。(03/04/11)
ニューヨーク公演の模様がAP通信によって取り上げられました。こちらをご覧ください!(BCJオフィシャルHP)(03/04/11)
・4/9のアナーバー公演のご感想を、現在現地在住の金原さんからお送りいただきました。こちらをご覧ください!(03/04/11)
ニューヨーク公演アナーバー公演写真などがBCJオフィシャルHPにUPされました。こちらです。(03/04/14)
・4/12のボストン公演の批評記事(ボストングローブ紙 4/15付)を、こちらでご覧いただけます!(03/05/23)
・4/8のカーネギーホール公演のレビュー(英文)をこちらでご覧いただけます。(06/06/06)
5/19の朝日新聞の夕刊に、アメリカツアーについての鈴木雅明さんへのインタビュー記事が掲載されました!
 ネット上でも、こちらでご覧いただけます。(03/05/23)

* 今回のアメリカツアーと受難節コンサートでの『マタイ』の演奏について考えたことをこちらにまとめてみました。よろしければご覧ください。(03/05/18)

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