 | ■「インターネット」とは何だろう
 | 「インターネット」とは何でしょう.インターネット 1はよく,「ネットワークのネットワーク」といわれますが,このたとえでは,いまひとつわかりません.さらにくわしく説明されると,専門用語の羅列となり,ほとんど理解不能になってしまいます.
また,説明する人によってインターネットという言葉の指す対象が変わる場合もあります.ある人はホームページを指し,ある人は電子メールを念頭において説明している場合もあります.ここでさらに,説明を加えても難しくなるだけなので,まずは単純に説明することに
します.
インターネットの「インター」とは,高速道路のインターチェンジの「インター(Inter)」と同じで,「〜の間の」,「相互の」という意味の接頭語です.そこで,インターネットは道路にたとえて考えるとわかりやすくなります.高速道路のインターチェンジがさまざまな方向へ向かう道路の交差点であるように,インターネットも世界中のネットワークが相互に接続された結果誕生した,巨大な広域ネットワークによって構成されています.実際のところ,インターネットの説明としては,これで十分でしょう.眼に見える形で説明できるものでもないので,あとは自分で体験してみるしかありません.なお,英語でインターネットと書く場合は,“Internet”と先頭を大文字で書きます.つまり,既に固有名詞なので,それ以上の説明は不要なのです.
ネットワークというと,身近にあるのがLAN(ラン,Local Area Networkの略で,日本語では構内情報通信網と訳される)です.LANは,企業や企業の各部署ごとに複数のコンピュータ同士が接続されているネットワークです.企業や研究機関などで,遠隔地にあるLANを電話回線などで接続し,広域に渡るネットワークを構築すると,それはWAN(ワン,Wide
Area Networkの略で,広域情報通信網)となります.考え方によっては,インターネットもWANの一種といえますが,一世代前のパソコン通信のように,ホストコンピュータを中心とし,全国各地のアクセスポイントから接続する端末(ここの利用者のパソコンのことです)から構成される広域ネットワークとは異なります.
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