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1.2 BIGLOBEでインターネットをはじめよう

インターネットに待ちかまえる3つの難問

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インターネットに待ちかまえる3つの難問

インターネットを利用すれば,世界規模で蓄積された膨大な情報が利用可能ですが,一時期のインターネットの流行も落ち着いてくると,いろいろとインターネットの大変さも理解されてきたようです.ごく一般の人がインターネットを利用してホームページなどの情報を閲覧する前に,次のようないくつかの難問を乗り越える必要があります.

1. プロバイダを選んで,インターネットに接続できるようにしなければならない.
この問題は,最近のようにインターネットが一般的になるにつれて,急速に改善されつつあります.最近では,多くのプロバイダが登場し,従来からあるパソコン通信サービスもインターネットヘ接続するサー ビスを前面に打ち出しています.また,Windows 95/NTなどパソコンの利用環境もインターネットを前提にして,TCP/IPプロトコルなどを標準装備するようになってきています.
利用者にとってのインターネットの利用環境が急速に整ってきていますが,これは高速道路の整備のようなものです.一般の利用者に とっては,高速道路の整備よりも,そこで運転する自動車の性能や運転技術の向上の方が重要でしょう.そこで,インターネットを利用する場合に遭遇する,次のような第2の問題が生じてきます.

 

2. ホームページを閲覧したり電子メールを送受信するソフトウェアの使い方を覚えたり,専門用語を理解したりしなければならない.
操作方法が難解かどうかは,インターネットを利用する目的しだいですが,ほとんどの場合,インターネットを利用するということは,ホームページの閲覧とインターネットメールの送受信という作業が中心となります.
本書では,これにインターネットエクスプローラ4.0 1(Internet Explorerの頭文字を取り,IE4.0と略されることもあります.本書でも,以降はIE4.0と略します)を使い,BIGLOBEのコンテンツ紹介をしながら,その使い方や設定を説明します.
マイクロソフト社のIE4.0を使えば,もはや,日常的に利用するインターネットは難解ではなくなります.まず,Netscape Communicatorと人気を二分する日本語化された定番ソフトウェアなので,同じように使っている隣人に質問したり,情報を交換したりすることもできます.また,無償で配布されているのでどこでも容易に入手できます.さ らに,最新のIE4.0は,Windows 95/NTと統合され,Windows環境だけでインターネットの情報を利用できる「Activeデスクトップ」を装備しています.
最近増えてきた日本語のホームページで得た情報を仕事や生活に活かす機会が増えれば,インターネットを利用することは「習慣化」,「日常化」するでしょう.誰もが即座にインターネットの情報を利用できるばかりか,IE4.0を使えば,先進的なホームページなどに採用される最新の応用技術を即座に体験することもできます.


1 インターネットエクスプローラ4.0
最初に登場したInternet Explorer 1.0は,ブラウザの元祖ともいえるMosaicのライセンス供与を受けて,急きょ出荷された特徴のない製品でしたが,1996年8月に出荷されたInternet Explorer 3.0では,マイクロソフト社がWindows用に開発したOLE技術をインターネットへ拡張したActiveXという技術を駆使しています.ブラウザの機能を拡張するプラグインと呼ばれるプログラムの代わりに,Activeコントロールと呼ばれるコンポーネントを,必要に応じてホームペー ジから自動的にダウンロードして利用できるようにしたり,Microsoft WordやExcelなどのOfficeアプリケーションで作成した文書を,ブラウザで表示できるようにし,パソコンのデスクトップ環境とインターネットの融合を進めようとしま した.
最新のインターネットエクスプローラ4.0は従来のブラウザというよりも,WindowsのGUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース,Graphical User Interfaceの略でグイと読む.OSのシェルとも呼ばれる)として利用されます.今後登場する予定のWindows98には,標準で装備され,OSと統合され,その一部として機能する予定です.なお,インターネットエクスプローラ4.0は,ブラウザの機能を持ったこのシェルとは別に,[スタート]メニューやタスクバーから,さ らにInternet Explorerブラウザと呼ばれるブラウザウィンドウを起動することもできます.

さて,苦労してインターネットに接続でき,ホームページを閲覧したり,電子メールを送受信できるようになっても,難問はまだ続きます.まず,膨大な情報量の中から有益なホームページを探し出さなければなりません.これにはYahoo!やInfoSeekなどの日本語が使える検索サイトが役に立ちますが,せっかく自分で役に立つ情報源を見つけても,継続してそのホームページを利用するとなると,かなり大変なことになるかもしれません.ホームページの内容が更新されているかどうか,毎回自分でインターネットに接続して,何度も確認しなければなりません.結局,継続性がないと,「やっぱり,インターネットって遊びだった」ということにもなりかねないわけです.したがって,インターネットを有効に利用できるかどうかには,次の難問も控えているわけです.

 

3. 自分に必要な情報源を膨大な情報量の中から素早く見つけ出し,それを継続して,いつでもどこでも利用できなければならない.
この3つ目の難問は,ネットワークに接続するという技術的な問題以外に,現在のインターネットの利用形態そのものの限界も表してい ます.「継続して」というのは,ホームページの情報が更新されたかどうかを調べる手段が必要になるということで,「いつでもどこでも」というのは,インターネットに接続していなくても(これをオフライン状態といいます),情報が利用できればもっと便利になるということです.今後,より多くの人がインターネットを日常的に使うためには,ホームページの更新などを自動的に通知したり,オフラインでも情報が閲覧できるようにするといった新しい利用方法が必要です.そして,新しいIE4.0には,これらに対する回答ともいえる新機能が備わっています.

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