Title Live

Vol.85
▼CONCERT TOUR 2009
My Precious Songs

松田聖子
2009.6/14 さいたまスーパーアリーナ
(10,000名)


▼Menu(Total 2h30min.)
Opening〜
1.It's Style '95
−衣装替え−
2.I want you so bad!
3.Wanna Know How
4.Hot Thing
−衣装替え−
5.もし、もう一度戻れるなら
6.悲しい秘密
◇Don't You Wanna Dance?(Instrumental)
7.雨のコニーアイランド
−MC−
8.雨のリゾート
9.マドラス・チェックの恋人
10.赤いスイートピー
−バンド・メンバー紹介−
◇ボン・ボヤージュ(Instrumental)
11.あなたに逢いたくて〜Missing You〜
−MC−
12.わたしにできるすべてのこと
13.Believe In Love
14.続・赤いスイートピー
−ダンサー紹介−
◇Let's Talk Again(Instrumental)
15.素敵にOnce Again
−MC−
 【リクエスト・コーナー】
 ◇硝子のプリズム
 ◇涙が乾く瞬間
 ◇HAPPY SUNDAY
 ◇恋する想い〜Fall in love〜
 ◇制服
16.マイアミ午前5時
17.マンハッタンでブレックファスト
18.青い珊瑚礁
19.風は秋色
20.渚のバルコニー
21.Rock'n Rouge
22.夏の扉

−Encore−
23.Love is all
24.20th Party


−W・Encore−
25.涙がただこぼれるだけ
 −オマケ−
 ◇涙がただこぼれるだけ(合唱)

−3・Encore−
26.マンハッタンでブレックファスト
27.Rock'n Rouge
28.夏の扉

 2009年の夏のツアー。Newシングルorアルバムのリリースがない今年、プレ30周年とも言われつつ、”My Precious Songs”と題されたコンサート・ツアー。開演前のBGMは…忘れました。(^^;
 ちなみに、2002年もアルバム発売のない中でのツアーで、”Jewel Box”と題されたソレは、確かオープニングから「青い珊瑚礁」とか「時間の国のアリス」とかで、シングル楽曲だらけのなんのサプライズもない(苦笑)選曲だった。だが、今回、30周年を控え、ツアー初日という6/14の朝、ソニーレコーズからユニバーサルシグマへの移籍を発表。 もしかして、アメリカ再挑戦のイケイケで、♪野望と夢に満・ち・て・た〜 選曲(ダンス系)になるのでは?(「1992 Nouvelle Vague」とか「It's Style '95」とか。あ、でも年代がタイトルに入ってるのは辛いかな?ぢゃぁ「Move On」か「Back for More」なら大丈夫だな、とかなんとか…)との期待が少しあったのは事実。
 なんかテンションを上げるタイミングのないまま(苦笑)10分弱過ぎ、客電が急に落ち、ライヴSTART!!!

 ステージ上のスクリーンに、レーザービームでアーティスト名とツアータイトルが表記され、いつものような長い前置きがないまま、いきなりイントロがスタートした。 「It's Style '95」だ!そーゆーことですか?(^^; イケイケ・Dance×3パターンで来るとしたら、なんとなく次はやはり…「I want you so bad!」ですか。しかも?1992年のツアー『1992 Nouvelle Vague』に近いくらいの振り付けの再現、ぢゃないですか、コレ!ならばどこかで、「眠れない夜」を持ってきて1998年の振付の再現をお願い…とか思っているうちに、まったく予想しなかった「Wanna Know How」、今回は、松田聖子がメインボーカルを取りつつの、ギター&音楽プロデューサーの小倉良氏がサブボーカルで展開!ちょっと驚きのパート分けであった。(@@; で、この流れでは次に来そうな気がしてた「Hot Thing」(これで「Back for More」は来ないな、と思いつつ)ここまで、90年代ダンス系楽曲のオン・パレード。これは、やはり、今日(6/14)告知となった「移籍=アメリカ再チャレンジ」というメッセージだと、受け止めて良いのでしょうか?>聖子さん
 2度目の衣装替えを挟み、流れたイントロがまた1996年の楽曲。これはブリッジかな?と思っていたら、そのまま松田聖子登場!で歌った曲は、「もし、もう一度戻れるなら」。続けて、「悲しい秘密」。そして、今度はホントのブリッジ曲「Don't You Wanna Dance?」(ちなみに、お隣席の方は「この曲の方が、歌入りで聴きたい〜」と呟いておりました、笑)。オープニングからここまで全部、90年代楽曲で固めてる!はたしてこの後も…なのか?ちなみに、まだ1曲もシングル楽曲が出てきてないから、アルバムをあまり聴かないファンや、連れられてきた人達は、厳しいだろうなぁ〜とどうでもよいこと(苦笑)を考えていたりした。(^^;
 と、続いたのは、「雨のコニーアイラインド」。 そしてお待ちかねのMC−今回の第一声は「みなさんこんにちは〜。元気ぃ〜!!!!」(で、カウントダウンとの相違→)「松田聖子です。」 とツアー初日のあいさつを済ますと、ここはミディアム・テンポの楽曲コーナーとのことで、「胸キュン(死語?)な曲ばかりです。青春時代(死語Part2?)を思い出して…いや、今でも十分のお若いと思いますが…(苦笑)」「3曲続けてどうぞ!」と、「雨のリゾート」(1981年アルバム『風立ちぬ』収録。杉真理:作曲)、 「マドラス・チェックの恋人」(1982年シングル「小麦色のマーメイド」のB面(C/W))、 そして10曲目にしてようやく、初のシングル楽曲「赤いスイートピー」登場。歌い上げると、再び衣装替えタイム。>「ボン・ボヤージュ」に合わせ、バンド・メンバー紹介へ。
 そして、「あなたに逢いたくて〜Missing You〜」。1ハーフだったが、情感込めて、タメまくって(笑)歌う。でも改めて「いい曲だなぁ」と思ったり…(^^) 
 2度目のMC−「みなさん、楽しんで下さっていますか?」「私の好きな曲を選んでみたので、バラードですが、大きな声で一緒に歌って下さいね。」「3曲続けてお贈りします。聴いて下さい」…と、「わたしにできるすべてのこと」(あ、今度は『Glorious〜』(1994年)だ)「Believe In Love」(で、1992年か)。これで次は「あなたのすべてになりたい」か?…という期待をあっさり裏切り(よかった、笑)「続・赤いスイートピー」
 5度目の衣装替えと共に、今度はコーラス&ダンサーの紹介。楽曲は、オープニング同様1995年アルバム『It's Style'95』から 「Let's Talk Again」。続いて、本日15曲目にして3曲目のシングル楽曲 「素敵にOnce Again」へ。'95作品&”Againつながりか(笑)”。この楽曲は、とにかく松田聖子本人がホントに大好きなんだろうなぁ〜と否応なく認めるしかない。(^^;
 −で、MC。セットのゲートを外して、バンドメンバー各自にツアー初日の感想を聞くことに。<中略>「皆さん、もしかしてご存じかもしれませんが、ソニーレコードからユニバーサルミュージックに移籍することになりました。」と、ここで報告。 「また新たな気持ちで、良い音楽をお届けできるように頑張っていきたいと思います。」と宣言しつつ、来年30周年を迎えること、 20周年のときに「20th Party」を作ったように30周年でも記念の楽曲を作りたい(「でも、”30th何とか”がシングルじゃありませんよ」と慌てて苦笑いでフォロー)こと、 8月まで続くツアーのこと、そして「メドレーの時間です!」とサラッと行こうとしたところ、会場の声に押され、「そうだよね… (間) …リクエストコーナーの時間がやってまいりました(笑)」と。
 さて、「みなさん、お願いですから、現実的なリクエストをして下さい。」と、まずは「硝子のプリスム」「こんなんじゃ(コーナー)終わらないよね?」と続いて、「涙が乾く瞬間」、「HAPPY SUNDAY」、「恋する想い〜Fall in love〜」。ついには「最後に私が選びます」と主導して?リクエストコーナー〆の曲は「制服」
 そして、ようやくヒットメドレーの時間へ。「今年はちょっと珍しい曲をメドレーに選んでみました。まずはこの曲から」「マイアミ午前5時」、「マンハッタンでブレックファスト」、そしていつものメドレーへ…「青い珊瑚礁」「風は秋色」「渚のバルコニー」。「ラスト2!!!!」と叫ぶと、「Rock'n Rouge」。ということは、最後はアレだろうから、「チェリーブラッサム」は”My Precious Songs”から漏れたのか?と→予想通り、最後は「夏の扉」 。せっかくなので、こちらもやることはヤル。大合唱&お約束の♪フレッシュ×3、SEIKOコールで、本編終了。

 アンコールの”SEIKO”コールと手拍子の中、シート周辺では「アンコール1曲目に何が来るか?」をアレコレ話して待った。希望では、「Only My Love」が一番だったが、本編では、2000年代の楽曲をまったく取り上げてなかったことが引っかかってたし(構成的に考えるならばアンコールで”今”に近い松田聖子像を持ってくるはずだろう、と)、何よりも先ほどのリクエストコーナーで、会場からタイトルを一度取り上げておきながらスルーした(苦笑)あの楽曲が引っかかっていた(…セットに入っているから、だからあの時スルーしたんぢゃないか?)とも。果たしてイントロが流れると、2008年の夏のシングル楽曲「Love is all」だった。予想が当たった反面、「Only My Love」聴きたかった(T_T)…とも思ってしまった。そして”トドメ”とばかりに「20th Party」。(^^;;; しょうがないとは言え、非常に↓↓↓↓↓。「30周年こそは、完全に切り替えて、いつまでも20周年楽曲を引っ張らないで下さいね」と祈るしかなかった。でも、せっかくなので(苦笑)最後のサビ当たりでは、腕を振り上げ、一緒に歌いもする。。。そして、「どうもありがとうございました〜!!!」と挨拶し、各メンバーを一通り紹介&ステージを左右中央とお辞儀をして回り、ステージ袖に走り去っていった。

 初日ですから、当然、止まない”SEIKO”コールの中、Wアンコール、出てきました。そして、メンバーを呼び込み、各自1人1人に感想を尋き、「折角なので、もう1曲。」「この曲を歌わせて下さい。」とのことで、 「涙がただこぼれるだけ」。もちろん会場大合唱。そして、メンバー全員がステージ前に整列しようとしていると、BGMの「涙がただこぼれるだけ(インスト)」に合わせて、会場の大合唱が始まり、当然、本人も一緒に、最後まで歌い切る。挨拶のあと、ステージから引っ込みますが…。

 更に初日ですから(爆)、まだ”SEIKO”コールは止みません。トリプル・アンコール決行!(^^) ちなみに、ちょうどその時、会場の外の天候は、豪雨だったそうで、「みんな、大丈夫?」「外は豪雨だもんねぇ。今だと帰れないかしら。」「もぅちょっと演りましょうか(笑)?」「早く(早い時間に)始まると良いコトあるねぇ」 等々、 「あ、でも、もぅ今日やった曲しか出来ませんから」と結局、 本人が「歌いたい」との強い要望で「マンハッタンでブレックファスト」、(^^) そして、「Rock'n Rouge」「夏の扉」と、3曲演ってくれました。 さすがにここまでサービスして頂ければ、もろもろあっても大満足です。→現金なものであるv(^^)v ”終わりよければ全て良し”です(の割にいろいろ書いてますなぁ、苦笑)。
 「本当に皆さん、どうもありがとう〜。」と、ステージ袖に消え、怒涛の3時間のステージが終了した。


 今回のツアーのセットリストが、”My Precious Songs”というタイトルを借りつつ、松田聖子自身の今の気持ちの”宣言”だとするばらば、そのメッセージを甘んじて受けたいと思う。
参考までに下記、楽曲の出典リストを見てもわかる通り、楽曲年代のブロックが出来ていることがわかる。さて、ツアーを見られた方々はそれぞれどのような感想を抱いたのだろうか?そして来年30周年、”いろいろ期待しています!ツアーは勿論、特に作品ではm(_ _)m”と思ったし、期待に応えて欲しいと切に×3、思う次第である。


 で、恒例のセットリスト分析を−今回の選曲の出典元をリストにまとめてみた。

タイトル 収録Original Album Single発売   タイトル 収録Original Album Single発売
1. It's Style '95 al『It's Style '95』@1995 13. Believe In Love al『1992 Nouvelle Vague』@1992
2. I want you so bad! al『1992 Nouvelle Vague』@1992 14. 続・赤いスイートピー al『Citron』@1988
3. Wanna Know How al『Sweet Memories '93』@1992 Let's Talk Again al『It's Style '95』@1995  
4. Hot Thing al『Diamond Expression』@1993 15. 素敵にOnce Again al『It's Style '95』@1995 Sg@1995
5. もし、もう一度戻れるなら al『Vanity Fair』@1996 16. マイアミ午前5時 al『ユートピア』@1983  
6. 悲しい秘密 al『Forever』@1998 17. マンハッタンでブレックファスト al『Windy Shadow』@1984  
Don't You Wanna Dance? al『It's Style '95』@1995 18. 青い珊瑚礁 al『SQUALL』@1980 Sg@1980
7. 雨のコニーアイランド al『SUPREME』@1986 19. 風は秋色 al『North Wind』@1980 Sg@1980
8. 雨のリゾート al『風立ちぬ』@1981 20. 渚のバルコニー al『Pineapple』@1982 Sg@1982
9. マドラス・チェックの恋人 Sg@1982 c/w 21. Rock'n Rouge al『Tinker Bell』@1984 Sg@1984
10. 赤いスイートピー al『Pineapple』@1982 Sg@1982 22. 夏の扉 al『Silhouette』@1981 Sg@1981
ボン・ボヤージュ Sg@1984 c/w 23. Love is all Sg@2008
11. あなたに逢いたくて〜Missing You〜 al『Vanity Fair』@1996 Sg@1996 24. 20th Party al『20th Party』@2000 Sg@2000
12. わたしにできるすべてのこと al『Glorious Revolution』@1994 25. 涙がただこぼれるだけ al『Baby's Breath』@2007 Sg@2007

 2009年、夏のツアーは、大きく分けると、前半90年代、中盤80年代楽曲を挟み、90年代メインのバラードコーナー、そして、80年代のアイドル楽曲メドレー、アンコールは、2000年代、というわかりやすいパートで構成されていた。強引に解釈すれば、
 ド頭で「アメリカ再挑戦!」これから(30周年は)イケイケ(死語、笑)で行くわよ!宣言
 →ミディアム80年代名曲
 →(私の作った大好きな)90年代のバラード!
 →お約束のメドレーはちゃんと80年代のヒットパレード!
 →アンコール=一番新しい2000年代の松田聖子!
全体的にいえば、(終了後、誰かに言われたのだが)題して、2002年のに対して、”「Jewel Box」ツアー[マニア編]”とは、うまく表現したものだ。そうかもしれない(笑)。
最初の宣言が計算付くなら、今はただ来年2010年の何某かを期待してます!(^-^)b

 そういえば、何年か前のレポで書いたが、「いつか、セルフメインの楽曲ライヴもいつかは、あってもいいかも。」が今年来ましたか(笑)。ならば、「いつか、セルフメインの楽曲ライヴは、(しばらく間を空けて、苦笑)またいつか、あってもいいかも。」ってことで、ひとつよろしくお願いいたします。m(_ _)m
 【参考】
 ■2006〜2007年のカウントダウンライヴレポ(▼)
 ■2007年ツアーライヴレポ(▼)
 ■2007〜2008年のカウントダウンライヴレポ(▼)


by HIDE 


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