アナスタシーア・ユリエヴナ・ボロチコワ

Anastasiia Iur'evna VOLOCHKOVA
(2000年3月4日モスクワ音楽劇場で)


1976年1月20日レニングラード(ペテルブルク)生まれ
1986年、ワガノヴァバレエ学校入学(6年生よりナタリア・ドゥジンスカヤのクラス)
在学中にマリインスキー劇場の研究生となる
1994年4月、マリインスキー劇場でオデッタ=オディーリヤ役を踊る(ヴァガノヴァ学校の卒業試験を兼ねる)
1996年リファリ記念国際バレエコンクール第一位(キエフ)
1998年にボリショイ劇場入団、マクシーモヴァの指導を受ける
2002年10月2日 ロシア連邦功労芸術家
2004年、クラスノダールバレエ団プリマ

2004年10月、ボリショイ劇場のレッスンに加わっているのを発見。近々ミルタでボリショイ再びデビュー

2005年4月、報道によれば再び解雇されたとのこと。ボリショイは大劇場が改修に入るので人員整理をおこない、その過程で「本当のことをいう」彼女のことを煙たくおもう指導部が解雇したのでは。去年稽古場で見た彼女のなんときれいだったこと。舞台上ではプリマ中のプリマ。「本物の芸術家」にはこだわりが多い人が多いので、組織に留まることは難しいのかも。

と、思ったら、ウルトラCでボリショイに残留。その訳は・・・妊娠です。ロシアでは妊娠中に解雇はできず、三年間の休職扱いになるとのこと。山あり谷ありの人生はまさにこのことですね(2005/7/30)。


レパートリー:オデッタ、キトリ、バヤデルカ、オーロラ姫、ライモンダ、ジゼル、美女(せむしの子馬)、エカテリーナ二世(ロシアン・ハムレット)、ニジンスキー劇のバレリーナ


5歳の時、キーロフ劇場のくるみ割人形をみて、バレリーナになろうと決意。
典型的なロシア美人。
でも、それを武器に静かに踊る、というのと正反対。たえず新しいバレエに挑戦しているところが偉い。
ジゼル役で、なんとも可憐でせつない踊りを表現するかと思うと、ロシアン・ハムレットで毅然とした女王役も堂々と踊る。
ボリショイの代表的プリマの一人になるでしょう。
・・・と思ったら、ボリショイ指導部を批判する発言をしています(例えばLiniia,2000,05)。
マリインスキーからもどってこい、という話があるようだし、ボリショイを出て
海外へ出る可能性もありそうです。

→2000年8月、退団しました。残念!
→また戻ってきて主力メンバーとして活躍中!

2003年9月、とうとう解雇になってしまいましたね。
本番前の日のリハーサルには相手(イヴァンチェンコ)がいないのでオデッタ役を一人でリハーサルしてたとのこと。

私の好きなバレリーナだったけれど、前から重いので一緒に踊る相手がいないといわれてました。
今回は他の男性舞踊家に打診したけど「ライモンンダなら試してみてもいいけど、白鳥はムリ」とかいわれ、結局ボツになったわけです。
写真集をだしたり、フリーでいろいろやっているようです。
10月にはペテルブルクで子どものためのバレエコンサートをするという垂れ幕があったし。
詳しくは彼女のHPを参照。

変な形で有名になり、日本での表記の多数は「ボロチコワ」なので、このページもそれに合わせました。
ロシア語っぽく発音すると「ヴァラチコーヴァ」です。


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