01/01/19 放送
トレーディングカードゲーム | 00/02/21 | 任天堂 | file 1(自動) |
お金をためてカードを買って集めていくタイプの トレーディングカードゲーム(TCG)です. カードパック(ブースター)の中身は開けてみないとわからなかったり、 レアカードが高額で売ってたり、なんか、現実的ですね(^^;;.
架空のテレビアニメ「カードヒーロー」に憧れた主人公が、
同名のトレーディングカードを買いに行くところから始まります.
で、最初はおこづかいが足りなくて、スタータしか買えず、
カードが足りません(^^;.
ということで、たった2枚のカードでの練習試合に.
で、ストーリーが進むにつれ、カードは増えて、
ルールもだんだん複雑になっていきますが、
段階を踏んで、少しずつ難しくなるので、
すんなり覚えられる
わけです.
こんな感じで 説明書いらず のストーリーになってます. カードゲームを全く知らない人でも、簡単に覚えられます.
ストーリー(チュートリアル)部分では、
お金を稼ぐことができません(^^;.
自由に対戦できるわけではないので、
買えるカードの枚数が限られてくるわけです.
まぁ、ある程度は、負けてもストーリーが進みますし、
カードの性能の格差も少ないので「作戦」でなんとかなります.
要は
「頭を使え」
ってことです.
「ただ、カードを集めれば強くなる」なんて
甘い考えが通用しない
、ってところは、面白いですね.
もちろん、ストーリー部分をクリアすれば、
お金を稼ぐモードに突入しますので、極めたい人でも大丈夫です.
カードバトルとはいえ、なかなか独特ですね. 一言で言えば 「コンパクト」 .
TCGでは「デッキ」と呼ばれる、カードの「組み合わせ」を作ります.
普通のTCGだと50枚や60枚のデッキですが、
カードヒーローでは
「20枚デッキ」
です(^^;.
「30枚・15枚」のルールもありますが、それでも遥かに少ないですね.
デッキ枚数が少ない分、カードの管理も楽ですし、ゲーム自体も
サクサク
進みます.
かといって、内容は奥深いまま.
素晴らしいですね.
また、「同じようなカードは1枚もない」っていう思い切り.
全部のカードにそれぞれ特徴があるわけで.
カードの種類は「110種類」と、比較的少ないですが、
これでも充分に多種多様なカードが揃っています.
その分、弱いカードと強いカードのメリハリも大きいので、
似たようなデッキ
になってしまうことが多いですが(^^;.
でも、同じデッキだからといって、
作戦も同じ、とは限らないところはさすがです.
「ストーン」っていう考え方も面白いです.
カードとは別に、「お金」のような「エネルギー」のようなもの、
「ストーン」
が用意されています.
ターンごとに3つずつ配給されて、
モンスターを召還・レベルアップさせる時や、
特殊攻撃・魔法を使う時に、ストーンを支払います.
面白いのは
「ダメージはストーンで帰ってくる」
ということ.
自分のモンスターが倒された場合、
そのモンスターの召還・レベルアップに使ったストーンが、
手持ちのストーンとして帰ってきます.
自分(マスター)が受けたダメージも、ストーンになって帰ってきます.
攻撃されれば、されただけ「お金持ち」になるわけです(^^;.
還元(笑)されたストーンで一発逆転
、なんてのもアリです.
モンスターにはレベルがあって、
敵のモンスターを倒すことでレベルアップできます.
(レベルはモンスターごとに1〜4の上限があります)
LV1のモンスターを倒せば1レベルアップしますが、
LV2を倒せば2レベルアップできます.
LV3を倒せば一気にLV4になります.
つまり、相手がレベルアップしたからといって、
不利なだけではナイわけです.
こちらもレベルアップのチャンスなんですから.
このように、 シーソーゲームを演出 する要素がたくさんあるわけです. そのバランスは、絶妙です(^^).
そして、勝利の条件は
「敵マスター(プレイヤー)のHPをゼロにする」
という、ただ1つです.
モンスターがどれだけレベルアップしていても、
ストーンがどれだけあっても、
マスターが倒されれば、それで負け.
そんなわけで
「王手の掛け合い」
になることが多いです.
「次のターンでマスター倒せるよ」
っていう状態に追いこむわけです.
で、追い詰められた相手は、王手を回避し、今度は逆に王手をかける.
そこで、自分も王手を回避し、相手に王手をかける.
回避できなくなったほうが負け、「詰み」(チェックメイト)なわけです.
一瞬の気の迷いが、一枚の手札が、一個のストーンが、
その差を分けていくわけです.
熾烈ですね(^^).
「へへー、王手だよ」と油断した相手に対し、
「こっちは既に詰んでるよ」
(通称、ヤミ王手)と、隠し持っていた手札で逆転.
こんなことが、頻繁に起きます(^^;.
実際
「自分HP:2、相手HP:10」で逆転
できたこともあります(笑).
ただ、「一瞬の勝負」を追求したばかりに、
始まった時点で「負け」が確定
してしまうこともあります(^^;.
こればっかりは運なんですけど(^^;.
特に、めちゃくちゃ強いカードを持ってる相手とは勝負になりません.
作戦より
「デッキ」の強さのほうが強い
ってのは、ちょっと(^^;.
それでも運がよければ勝てることもあるんですけど.
そして、最大の弱点.
操作性がむちゃくちゃ悪い
です(^^;.
なんつーか、
動作が「重い」
です(^^;.
メッセージ表示が関連してるんですかねぇ.
ボタンを押して、しばらくしないと動きません(^^;;.
この「重さ」で操作ミスしてしまうこともよくあります(^^;.
思考ルーチンが重いのは仕方ないとしても、
操作が重いのは問題外だと思うんですが(^^;.
カードゲームの
出来がいいだけに、残念
です.
フリーズしてしまうバグもあるらしいですし、 こういうのを「玉にキズ」って言うんですかねぇ.
ストーリー部分をクリアした後は、
COMと対戦して「稼ぐ」モードに入ります.
お金の代わりの「メダル」を稼いで、カードをどんどん増やしていくわけで.
カードは増えますし、COMも個性豊かなメンバーですし、
なにしろ「3種類のルール」で対戦できますし、かなり遊べます.
COMには「カードの性能が既に反則」な人もいますし(^^;.
ひたすら「やり込む」感じですね.
全編チュートリアルで「説明書いらず」.
コンパクトにまとめ、しかも「熾烈な王手合戦」.
ゲームとしてのデキはいいです.
操作性やバグについては、我慢するしかないですかねぇ.
ゲームのデキが相殺してくれますので(^^;.
クリア後も遊べますが、COM戦には限界があるので、やっぱり
「対人戦」
のほうがいいですねー.
あくまでもCOM戦は「お金稼ぎ」ですから.
対戦相手がいれば、それだけCOM戦の稼ぎも燃えますし、
いつまでも遊べますねー.
あと、ストーリー序盤の15枚デッキのサクサク感に比べ、
ストーリー後の30枚デッキは
ちょっとカッタルい
です(^^;.
まぁ、20枚ルールも選べるのでいいんですけど、
できれば15枚ルールも残して欲しかったかなぁ(^^;.
ちなみに、
コラム編
もあります(^^;.
バトルセンター完成後の小ネタ集です(^^;.
「カードヒーローPCで遊ぼう」
は、結構気に入ってます(笑).
ストーリー的要素 | ★ | 全編チュートリアル(笑) |
---|---|---|
見た目・音・演出 | − | 操作性が最悪(^^; |
万人受け安定度 | ★★★ | すんなりプレイできますよー |
オリジナリティ | ★★★ | よくぞコンパクトにまとめてくれました |
やり込みレベル | ★★ | 対戦相手がいれば、永久に遊べます |