| 11月 1日(日) わが家にきてから53日目 |
体重 585g(前回測定比 +15g)
やっと体重測定ができた。プラケースに押し込んで測るのはけっこう大変なので、なかなか毎日測れない。 むー太のために買って、部屋のすみに置いてあるピラカンサを一度にどれくらい食べているのか、観察してみた。葉を5枚、実を12粒半、それに枝の部分を1pほどかじった。今日は特別よく食べているようだが、それにしても思っていたより多い。 |
| 11月 2日(月) わが家にきてから54日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定できず
今日はクスノキを見つけたので、葉をとってきてやった。ちょっと臭いがあるので食べるかどうか不安だったが、よろこんで飛び付き、貪っている。よかった。これは常緑樹なのでこれを食べられるようになっておくと山に帰っても冬、おいしい葉っぱが食べられるだろう。ときどき採ってきてやろう。 |
| 11月 3日(火) わが家にきてから55日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定できず
明け方の4時、突然の高い「うがい鳴き」に飛び起きる。むー太の雄叫びか。続けざまに4回ほど鳴いてやっと静かになった。しかし、明け方はやめてほしい。 歯の色の黄色みがますます増している。これはエナメル質のせいなのだそうだ。見ているとヤニとり歯磨きか何かで磨いてやりたくなるが、げっ歯目では当たり前のこと。 |
| COFFEE BREAK |
| 懇意にしていただいている獣医さんより そろそろ、わらのフゴを卒業して巣箱を与えてやった方がいいかもしれませんね。 |
| 11月 4日(水) わが家にきてから56日目 |
体重 580g(前回測定比 −5g)
今日はセンターへボランティアに行ったので、むー太はまる1日の留守番。そのかわり、お土産をたくさん持って帰る。杉の枝と皮、イボタとカリンの実、それにドングリだ。イボタは食べるかどうか心配だった。案の定少しかじっただけでやめてしまった。杉もあまり食べはしない。カリンは食べているが、やはりナシやミカン、リンゴに見せたほどの熱意はない。でも、こういう単純な味に慣れなければ山ではやっていけないのだよ、むー太。 |
| 排 泄 光 景 | ||
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| 11月 5日(木) わが家にきてから57日目 |
体重 600g(前回測定比 +20g)
今日からミルクを1日1回にする。もう、他のものをだいぶ食べられるようになったし、いつまでもミルクに頼らせるわけにはいかない。体重が600グラムになっているので、大丈夫だろう。センターの話では、むー太の前に来たムササビは断乳したら体重が200グラムも減ったということなので、700グラムぐらいになったら断乳しようかという心づもりである。そうすればたとえ200グラム減っても500グラムはあるから大丈夫だろう。体重に気をつけたいのだが、体重測定がきわめて困難になっているので難しい。 |
| 11月 6日(金) わが家にきてから58日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
姫リンゴを買ってきてやる。子どもたちと奪い合って食べている。よく食べる。やはりミルクが減ったのでお腹がすくのだろうか。 |
| 11月 7日(土) わが家にきてから59日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
初めてミルクを1度に50cc以上飲む。少し多めに作っておいてよかった。 |
| 11月 8日(日) わが家にきてから60日目 |
体重 620g(前回測定比 +20g)
ミルクを減らしても体重が減っていなかったのでほっとしている。 むー太のために買ったピラカンサがずいぶん食い尽くされて、息も絶え絶えになっている。しかしそれでもむー太はわずかに顔を出した新芽に容赦なく食らいついている。実はもうしなびてしまった。そのしなびた実もよく食べている。干物ということか!? |
| 11月 9日(月) わが家にきてから61日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
知人よりウサギを飼っていたという大きめのケージを譲り受ける。高さは同じだが、少し広くなった。そろそろフゴを卒業させたいが、センターで測ってきた大きさの巣箱はとても入りきらない。もう少し小さめの巣箱を近いうちに作ってやろうと思う。 |
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| 右側が従来のカゴ。左側が譲り受けたもの。 |
| 11月10日(火) わが家にきてから62日目 |
体重 615g(前回測定比 −5g)
今のところ排泄は朝晩の2回させている。尿のほうはたまに自分でしているが、糞の方はまだ自分でしたことがない。ちょっと排泄が遅れるとお腹をパンパンにしているので、いつも手伝っている。しかし、もうそろそろ自分でできるようになるのではないかと思う。そこで、まだ人間が手伝っているうちに、どのくらいの量の糞をしているのか量ってみようと思い立った。糞の量がわかったからといって別にどうということはないのだが、ただ、毎回相当たくさんの糞をするので、いったいどれくらいになるのだろうと好奇心にかられただけである。測定方法は簡単。下に紙を敷き、排泄させながら尿だけティッシュで吸い取ってしまう。残った糞だけを紙にくるんで量り、紙の重さを引けばよい。その結果、正確とは言えないが1日で13グラムであった。体重比は約47分の1、つまり、私の体重がちょうど47sであったから(数年前の話しだが……)1日に1度1sの便をするということに……! |
| 11月11日(水) わが家にきてから63日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
むー太はこのごろよく滑空するようになった。皮膜を思い切り広げて力を入れて空中に蹴り出す。しかし、家は狭いので残念ながら滑空するというより飛び下りているだけだ。天井付近から3〜4b先に飛び下りる。でも、たとえば人の肩から肩へ、あるいはタンスの上から人の肩へなど、短い距離でも膜を広げて飛んでくる。家の中で飛んでいる瞬間をカメラに収めることができた。まさに“空飛ぶ座布団”! |
| 11月12日(木) わが家にきてから64日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
朝の排尿、少しビタミン臭がする。毎日ビタミン剤を入れているが、若干多すぎたのか。まあ、害になることもないだろうが、今日はこころもち減らしてやろう。 |
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| 大好物の梨を囓るむー太 | ||
| 11月13日(金) わが家にきてから65日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
夕べかなり大きな杉の枝を入れておいたのだが、朝きれいになくなっている。なくなっているということは食べたのだろうが、食べきれるような量ではない。確かに細かく裂かれてカゴの底にころがっている残骸が少々あるが、それにしても……どこへ行ったのかなぞである。 夜のフンの中に何やら不思議な白いものが。大きさは約4o×7o。ルーペと爪楊枝で観察の結果、正体が分かった。実は、10日の火曜日、部屋のドアを開けたとたん、一っ飛びで廊下に飛び出し、娘の部屋まで飛んでいった。あわてて追いかけると、机の上に置きっぱなしになっていた“いい匂いのする消しゴム”をかじったところだった。吐き出させようとしたが気配を察するや飲み込んでしまったのだ。時間的に多くは飲んでいないはずだし、そのうち出るだろうとあまり気にとめていなかったのだが、それだ!間違いなく消しゴムであった。まる3日とちょっとで出たことになる。 |
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| ポーズを決めて記念撮影 |
| 11月14日(土) わが家にきてから66日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定できず
山へ行ってむー太の食料を集めてきた。今年最後のドングリは冷凍しておけば当分持つだろう。それに、杉の木が倒れていたのでこれ幸いとその皮をたくさん剥がしてきた。これも2〜3週間分はあるだろう。それに名前の分からない、しかし旨そうな木の枝をたくさんとってきたが、これはあまり気に入ってくれなかったらしく、やはりクスノキの方ばかりを食べる。 |
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伸ばし「大の字」になっていた。 右端は旦那の腕。 |
| 11月15日(日) わが家にきてから67日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定できず
後ろ足がとても大きくなっているので、大きさを測ってみた。なんと7pもあった。ついでに頭胴長(鼻の頭から尾のつけねまで)を測ると37p。おおざっぱに言って約5分の1である。身長152pの私だと、足が30pということになる!後ろ足だけで楽に立てるのも、思い切り空中に蹴り出せるのもこの大足のおかげなのだろう。ちなみに尾の長さは41pであった。 |
| 11月16日(月) わが家にきてから68日目 |
体重 620g(前回測定比 +5g)
朝、いつものようにおはようと声をかけるが反応がない。いつもなら気配を察しただけでフゴフゴと鼻をならしながらすり寄ってくるのだが、ケージのとびらを開けてもまだ寝ている。そっと出してきて排尿させるが明らかに元気がない。抱いたときの感触が微妙に違うのだ。なんとなく鼻がいつもよりかわいているし、毛もパサついている。それでも少し歩き回り、ミカンとクスノキの葉っぱを食べているので、もうすこし様子を見ることにする。ヒヨコ電球で暖めて静かに眠らせる。昼頃、やはり心配になってセンターに連絡を入れておく。4時頃になったが1度も起きてこない。様子を見ようと思って起こすと、朝よりさらに元気がないので、意を決して獣医さんに連れていく。体温を測ると38.9度。平熱が38.5度前後らしいのでやや微熱がある。しかし、肺の音に異常はないし、持っていった便にも異常はなかった。風邪の症状も出ていないので、発熱の原因は不明。ブドウ糖とビタミン剤を注射し、様子を見つつ最悪の場合は抗生物質を使うこともあり得るとのこと。入院させることになった。ふーふーあえいでいるむー太を見るのは非常につらい。何とかがんばってほしい。 |
| 11月17日(火) わが家にきてから69日目 |
| 本日もまだ入院中である。朝、面会に行くとちょうど治療をするところだった。夕べはミルクも2口くらいしか受け付けなかったらしい。その他にはバナナを1切れかじっただけだそうだ。入れておいてやったクスノキにもまったく口をつけていない。夜中には暖めているにもかかわらず震えていたとのこと。シロウト目にも非常に深刻な状態であることがわかる。きのうはまだ熱を測るときに抵抗していたが、きょうはその元気もなくぐったりしたままである。注射針を刺したときだけはさすがに少し暴れたが、治療が終わるとまたすぐにワラふごにもどって眠る態勢に入ってしまった。こうなったらむー太の生命力だけが頼りである。がんばれむー太!帰ってきても空っぽのケージを見ると泣けてくる。気になって何も仕事が手につかない。抗生物質を使うこともあり得るとのこと。それもやむを得まい。すべて先生にお願いする。 |
| 11月18日(水) わが家にきてから70日目 |
| 昨夜はしし座流星群。本当は何をする気力もなく、気分も乗らなかったのだが、流れ星は願い事を叶えてくれるはず、こんな時はもう神頼みしかできないのだからと思い直し、夜中に出かけていった。大きな流れ星が次々と天空に尾を引くのを見ながらひたすらむー太の無事を願う。 そして、願いは聞き届けられた!きょう病院に行ったら、もう今朝の治療は終わっていたが、上向きになってきているとのこと。食欲がでてきて、ミルクを10ccとバナナを2切れ、カキを1切れ、それに葉っぱを10枚ほど食べたらしい。熱も下がり始めていて、動きも少し出てきたとの嬉しい報告であった。どうか、どうかこれが一時的なものではなく、本当の回復の兆しでありますように! |
| 11月19日(木) わが家にきてから71日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
ついに退院できた!3泊の入院生活であった。今日はずいぶん調子もあがってきており、かなり動いていた。また、昨晩、病院の院長先生がご自身で近くの山までドングリの葉を取りに行ってくださったとか、よい病院に巡り会えて本当によかった。ミルクは50cc飲んだそうだし、他の果物や取ってきていただいた葉っぱも食べている。また、連れ帰ってからもミカンやヒマワリの種を口にしている。何より嬉しいのは、調子が悪くなってから初めて声を聞けたことだ。いつも人の姿を見るとブーブー鳴きながら出してくれと寄ってくるのだが、具合が悪くなってからはそれがなかった。病院へ会いに行ったときも一度も鳴かなかった。しかし、家へ連れてきてゆっくりあたりを見回し落ち着いたところで初めて声を出した。それでなでてやるとだんだん分かってきたらしく、ブーブーと出してくれコールである。そこで、少しだけだよと言い聞かせつつ出してやると、私の肩に飛び乗ったあと、自分のお気に入りの場所に行った。しかし、今日はゆっくり寝かせたかったので排泄だけさせて、すぐに小さめのカゴに入れ、タオルをかけ、ヒヨコ電球で保温しながらそのまま置いておく。あと1週間ぐらい はあまりあばれさせずにゆっくり寝かせたかったので排泄だけさせて、すぐに小さめのカゴに入れ、タオルをかけ、ヒヨコ電球で保温しながらそのまま置いておく。あと1週間ぐらいはあまりあばれさせずにゆっくり養生させたい。原因は結局分からなかったが、いままで使っていたカゴは念のため熱湯消毒し、日に当てた。いずれにせよもう2〜3日は暴れさせないために小さいカゴに入れておくつもりである。 |
| 11月20日(金) わが家にきてから72日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
行動としてはすっかり元気なときと同じになった。早朝からケージの中でガチャガチャとうるさく体操をし、人と目が合うと出してくれぇとブーブー騒ぐ。日曜日以来の朝の騒ぎに本当にホッとする。排泄のために外へ出してやると、真っ先に自分の気に入っていた場所に行き、クンクン臭いをかいで異常のないことを確認しているようだ。それからパイプハンガーの上にかけ上がって退院後初めてのフライイング。気持ちよさそうだ。さわった感じも驚くほど違う。熱があるとはっきり、しかも急に体にあらわれるのだ。全身が汗っぽく、しかし毛はパサパサ、鼻もかわき気味だったのが、今朝はもうつやつやになっていた。ただ、背中の一部はガサガサしているが、これは恐らく注射したときの液がついたり、消毒したりしていた時の跡と思われる。 フンの量、形状とも相変わらず良好なのだが、今日は出始めのフンが若干臭かった!それからケージの中にしていた尿を見たら薄く赤っぽくなっていたので、ドキッとしたが、恐らくミカンやカキの汁と混じったためと思われる。ティッシュに排泄させると全く赤くないし、量も多かったから。ただ、若干ではあるが、白く濁っている部分があった。フンの臭いもオシッコの濁りも薬のせいかなと思われる。いずれにしても、お腹はいつもどおりとても丈夫なようで、食欲も以前に増してよく食べているので深刻な状態とは思えない。ただ、観察は怠らないようにしたい。 今日はやたらにモノをかじる。きっと入院中歯の手入れができなかったので伸びてしまったのだろう。しばらく前から歯の色がますます茶色くなっているのに気付いていた。エナメル質でどんどん覆われている証拠である。 |
| 平成10年11月20日(金) 記事 |
| 15日の日曜日、夜はいつものように布団の中に潜り込んで来たり、私の顔の上で腹這いになって休憩したりと元気に活躍していました。 しかし月曜日の朝、行動に緩慢さがあり、ひたすら眠いそぶりを見せていました。おかしいとは感じたものの、もう少し様子を見ようということで、そっとしていましたが、夕方4時頃になっても同じ様子で、しかも目がトロンとしてしまっており、体の艶がなくなってきた。ただごとではないと判断。夕方であったが(動物)病院に急行。原因不明の高熱。そのまま入院。 翌火曜日、様態は悪化。月曜日は体温を計る時少し暴れたものの(体温計を肛門に突っ込み測定する)、この日は暴れる元気もなく、なされるままの状態でした。先生によると、保温用ヒーターを利用しても、ブルブル震えていたそうです。また食事を受け付けなくなったとのこと。非常に危険な状態でした。やむおえず、抗生物質を使用しました。 ただ、救いだったのは、排泄は通常通りで消化器系の問題はなかったことと風邪の症状(咳と鼻水、特に咳は肺炎を引き起こす可能性があり問題が多い)も出てなかったことです。 そんな中での獅子座流星群でした。 水曜日、幾分ながらも元気が出てきて、ミルクと木の葉との食事。優しい獣医さんで近くの公園にドングリの葉を拾いに行って下さったとのこと。 木曜日に退院できた。昼間から夕方にかけては、まだ動きは緩慢で、一点を見つめていることがあり、自分から動こうとはしなせんでした。人間が点滴を受けた後の臭いと同じで、強烈なビタミン臭が体全体から。しかし夜遅くになるとかごの中から出たがり、食事も摂取しました。かごから出してやるとのんびりと移動。移動先は布団の中へ。のんびりと手舐めや毛づくろいをしていました。食欲も出てきた。一安心です。 今日の朝、盛んにアクロバットをかごの中でしており、いつものむー太です。 保護センターの関係者やボランティアの皆様にいろいろとご心配をお掛けしました。あり がとうごさいました。原因不明の発熱のむー太は元気になりました。 |