| 12月 1日(火) わが家にきてから83日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
体重を量りたいが、プラケースだといやがって、なかなか量れないし、第一むりやり押し込めるのはかわいそうである。何かよい方法がないものだろうか。 このごろ、いろいろなところに頬やあごをこすりつける行動が見られる。本によると、メス特有の行動で臭いつけだと書いてあるものもあるが、むー太はオスなのに盛んにやっている。また、臭いは全然しない。まあ、動物にはわかるが人間には分からない微妙な臭いなのだろうが。 もうひとつ、むー太の面白い行動は、「腕の筋力トレーニング」である。ナマケモノのように両手で人の手にぶらさがって、その手をブルブルッ、ブルブルッと振るのである。何の意味があるのかわからない。 |
| 12月 2日(水) わが家にきてから84日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
2度目のウンチ騒動。今度は夫の肩の上から黒いシャワーをふりまいた。その場で出すのはまだよいのだが、そのまま走り回るのはやめてほしい……。ケージから出したらすぐ排便をさせるのだが、ちょっとほかのことをやっている間に出てしまった。本当はもう放っておけば自力で排便できるのだと思う。ただ、部屋の中のあちこちでふりまかれても困るので、つい排便させてしまう。それでも、まったく粘性のない、ポロポロの便で立ち上がると全部落ちるので楽である。排尿の方は、その時に一緒に少し出るが、早朝、ケージの中ですることが多い。また、部屋の中にもむー太用の“おまる”がおいてある。いつもピアノの上で排尿するので、そこに置いてやった。プラスチック製の大型犬用の食器である。最初、トイレの砂を敷いたが食べてしまいそうだったので、ティッシュに変えた。ピアノの上に行ってうろうろし始めたらすかさずおまるに入れてやると、そこで排尿する。しかし、まだ自分からおまるに入ってしようとは思わないらしい。まあ、そこまで望むのは無理か。 |
| 12月 3日(木) わが家にきてから85日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
最近むー太はティッシュの収集に凝っている。箱から手や口で1枚ずつ引っ張り出し、それをくわえてどこへ隠そうかと必死で探す。でも、結局最後は押入れの中に持っていく。なぜか巣の中には持っていかない。これで11月28日の疑問がとけた。彼が巣箱に靴下を持ちこんだのは「やむを得ず」だったのだ。その日は押入れがしまっていたので、しかたなかったのだろう。ということは、彼自身のすみかも押入れの中にしたいのかも知れない。なにしろふとん大好きムササビなのだから。そこで、実験。彼が隠したティッシュを取り出してわざとそこに放り出しておく。無反応。今度は彼の目の前で取り出してみせる。それでも無反応。そこで数枚たまっていたティッシュを全部取り除く。それでも怒りもせず、探しもしない。なくなったこと自体に気がついていないようにも見えるが、そこまでおバ○なのか。また、次回に持ちこむときも懲りずに同じところに隠す。ここは1度なくなったから危険だなどという感覚はないのだろうか。これが人間に育てられた結果なのか。それともムササビはみんなこのようにおおらか(?)な性格なのだろうか。野生の感覚が鈍っているのだとしたら、ちょっと問 題である。 |
| 12月 4日(金) わが家にきてから86日目 |
体重 640g(前回測定比 +20g)
ようやく体重を量るやり方を思いついた。袋に入れ、さらにそれを箱の蓋の上に載せてはかりに置く。これならすばやく量れる。増えてはいたものの、センターにいるムササビと比べると驚くほどやせているので、まだ完全にやめてしまう勇気はない。やはり最初の予定どおり最低700gぐらいになるまではミルクを少しずつでも続けよう。さらに、脂肪分の多いヒマワリの種を少し多めに与えることにする。 近所のクスノキの枝を間伐していたので、頼んでその枝をもらってくる。これで1冬分は十分である。しかし、1種類に偏ることのないよう、ツバキやカシ類の葉もとってくるつもりである。特に野生ではツバキは冬の間のごちそうらしいから、食べられるように訓練しておかなければ。このごろよく入れてやるのだが、花も葉もあまり食べない。それでも、ずっとやり続けていればいつかこの美味しさに気づくだろう。リンゴも柿もそうだったのだから。クルミだけは最後まで食べるようにならなかったが。でも、ここ1ヶ月ぐらいやっていないので、今また試したら案外食べるかもしれない。今晩やってみよう。 |
| 12月 5日(土) わが家にきてから87日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
最近,尿の色が少し濃い。出てくるときは透明だが、ちょっと時間がたつとすぐに濃い黄色、むしろ茶色というほうが近いような色になる。しかし別に健康に異常があるようには見えない。こんなものなのだろう。 |
| 12月 6日(日) わが家にきてから88日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
排尿は必ずおまるでさせているが、未だに自分からはしない。しかし、今日は排尿したくなったときに、おまるのすぐ近くまで行ってうろうろしていたので、おまるに入れたらすぐにした。そのうち自分から入るかもしれない。 |
| 12月 7日(月) わが家にきてから89日目 |
体重 660g(前回測定比 +20g)
自分からおまるに入って、両手をふちにかけたスタイルで排尿できた。賢い!これが定着してくれるとずいぶん楽なのだが……。 |
| 12月 8日(火) わが家にきてから90日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
廊下の方に出て行かないように、境のドアを閉めているのだが、興味津々らしく、ドアが開いた瞬間を狙っては廊下に飛び出して行く。そして、奥の部屋を冒険してまわる。ただ、奥の部屋はむー太にとって危険なものが多いので、できるだけ行かせたくないのだ。しかし、トイレのドアが開くとたいてい廊下のドアも開くということが分かって、トイレのドアの音がすると、パッと廊下のドアの前に陣取って待っている。そして廊下のドアが開いた瞬間にその足元を駆け抜け、奥に行ってしまうようになった。たまにトイレのドアの音がしてもそのままこちらのドアが開かないと、不審そうな顔をして、ドアの向こう側にあたる壁をかけのぼっている。 |
| 12月 9日(水) わが家にきてから91日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
今日は巣作りのつもりなのか、さかんにいろいろなものを押入れの上段に運びこんでいる。この場所はムササビの本能を考えれば、自然だと思う。つまり、ムササビは高い木の洞(うろ=穴)に巣を作る。一度高いところに上って、そこの布団の山を越えてその後ろがわに降りて行くという道順は、木の洞に何となく感覚が似ているのであろう。それにしても、今日は洗濯物をたたんでいるときに、次から次へといろいろなものを引っ張り出しては運び込んだ。あとで彼が寝ているときに確認したら、以下のものが出てきた。 靴下 18本 ハンカチ 1枚 パンツ 1枚 シャツ 1枚(ただし子ども用。大人ものも運ぼうとしたが途中で断念) 三角巾 1枚 マスク 1枚 手袋 片方 ティッシュ 無数 |
| 12月10日(木) わが家にきてから92日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
自分からおまるに入って排尿することが完全にできるようになった。これでだいぶ後始末が楽になる。ただし尿だけだ。フンもおまるでしてくれれば楽なのだが……。 |
| 12月11日(金) わが家にきてから93日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
夜、食器棚の上でキュルルルル……というような高鳴きをした。初めて聞く声であった。残念なことに他の家族は聞いていなかった。 |
| 12月12日(土) わが家にきてから94日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
椿をやってもなかなか食べなかったのだが、きょうやっと食べてくれた。野生に帰ったら冬の貴重な食料になるだろうから、ぜひとも慣れてほしかったのだ。よかった。 |
| 12月13日(日) わが家にきてから95日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
おまるでの排尿が完璧になったと思っていたのだが、きょうはパイプハンガーの上でおもらしをしてしまった。場所が場所だったので大変。カバーのすきまから中にまで染み込んでいた。幸い洋服には1枚ごとにカバーがかけてあったので、カバーを拭くだけですんだが、もしカバーがかけていなかったら大変だったと思う。むー太のおしっこはとても量が多くて色も濃いし、時間がたつと臭う! |
| 12月14日(月) わが家にきてから96日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
きのうはおもらしをしたので注意していたが、今日はまたいつものように自分からおまるに飛びこんで用をたしている。 ミルクを飲む量が減ってきた。そろそろ離乳を完成させてもよいだろうか。 |
| 12月15日(火) わが家にきてから97日目 |
体重 705g(前回測定比 +45g)
体重を量ったら700gをかろうじて超えていたので、今日でミルクは終わりにしよう。少し体重が減るかもしれないが、うまく離乳できるとよい。冬なので少し脂肪分のあるヒマワリの種などを多めに与えてもよいかもしれない。様子を見ながら慎重に餌の管理をしたい。 |
| 12月16日(水) わが家にきてから98日目 |
体重 705g(前回測定比 + 0g)
断乳初日。お乳を欲しがるかと思ったがそんな様子はまったくない。ひたすら果物や葉っぱにかじりついて満足しているようだ。ただ、何をどのくらい与えたらよいのかちょっと迷う。獣医さんと相談しながら慎重に考えたい。 |
| 12月17日(木) わが家にきてから99日目 |
体重 710g(前回測定比 + 5g)
体重が減るのではないかと気になっていたが、むしろ増えていたので安心する。 |
| 12月18日(金) わが家にきてから100日目 |
| 体重 g(前回測定比 g)測定せず わが家に来てからちょうど100日目の記念日である。1日のリズムが安定してきた。起きるのは夕方から夜にかけて。起きるとまず少し餌を食べる。そのあとケージの中をグルグル動きはじめるので、そうしたら出してやり、まず排泄させる。それから12時ごろまで部屋の中を自由に飛びまわる。その間に1〜2回おまるで排尿する。たまに人の肩でフンをすることもある。人間が眠るときにむー太もケージに戻す。そのあと少し餌を食べ、寝てしまう。明け方の恐らく4時ごろまた起きてそのときに大量に餌を食べる。そして人間が起きるまでケージの中でアクロバットのようなことをして一人遊びをしている。朝、もう一度部屋の掃除をするときに1時間ほど遊ばせる。その後昼間はずっと眠っている。このリズムが定着した。 |
| 12月19日(土) わが家にきてから101日目 |
| 体重 g(前回測定比 g)測定せず 最近やたらに噛むようになった。といっても甘噛みというのか、決して本気ではない。指の先や、手や足などをカジカジと齧ってくる。じゃれたいようだ。少し手でころがして遊んでやると大変喜ぶ。 |
| 12月20日(日) わが家にきてから102日目 |
| 体重 705g(前回測定比 −5g) 初めて私の手にマウント(交尾の姿勢をとること)してきた。握りこぶしを作って遊んでやっていると、それを抱え込むようにして交尾の真似事をしている。2〜3回、上を向き気味に腰を振ったあと、横を向いてキョトンと動かなくなる。何だかチビのくせに……と思うとおかしい。きのうからの甘えはこの欲求の表れだったのだろう。 |
| 12月21日(月) わが家にきてから103日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
最近フンの量が増えているような気がして、もう一度11月の時と同じ方法で量って見る。思った通りきょうはかなり多めである。体が大きくなっている分、フンが増えるのは当然と思うが、一粒一粒の大きさもけっこう大きくなっているし、赤ん坊の頃より臭いも多少きつい。しかし、すぐに片付けるので、部屋の中が臭うようなことはない。 |
| 12月22日(火) わが家にきてから104日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
思った通りフンの量は1ヶ月前よりかなり増えている。朝は少なく、夜は多いという傾向があるようだ。 |
| 12月23日(水) わが家にきてから105日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
夜、フンの量を量った後、さらに人の肩に止まっているときに大量にフンをした。合計量は相当多くなるだろう。 きょうは田舎に行ったのでかわった植物をいっぱいとってきてやった。椿、ピラカンサス、ザクロ、ナンテンなど。どれも喜んでよく食べてくれた。 |
| 12月24日(木) わが家にきてから106日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
外に出ているときにあちこちでフンをするようになったので、もうフンの量の測定はできなくなってしまった。 |
| 12月25日(金) わが家にきてから107日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
食事をしているところにやってきて、お茶をなめようとする。ムササビはあまり水に直接口をつけて飲むことはしないので(ミルクを催促しているときも決してミルクの入れ物に直接顔を突っ込んでなめるようなマネはしなかったのだ)、珍しいなと思い、一番小さなプラスチックケースにほんの少しお茶をたらして与えてみたところ、顔を突っ込んでなめていたが、そのうち座りなおした。そして、なんといきなり湯のみでお茶を飲むようにその入れ物を両手で持ち上げて口に持っていったので驚いた。ドングリなどを手でかじる姿勢だ。やはりムササビは顔を下げて食べるのは苦手なのだろう。しかし、お茶を飲ませてよいものかどうか分からないので、もうやらないことにする。 |
| 12月26日(土) わが家にきてから108日目 |
体重 g(前回測定比 g)測定せず
マンションの敷地内に植えてあったクスノキの枝打ちをしていたので、あわてて貰いに行く。太い枝を2本貰ってくる。近所の人にあやしまれたが、これで当分の間もつだろう。 |
| 12月27日(日) わが家にきてから109日目 |
体重 720g(前回測定比 +15g)
朝、ケージの中にフンをしていた。ケージの中でするのは初めてである。これも成長の証。 初めてブルーベリーを食べさせる。 |
| 12月28日(月) わが家にきてから110日目 |
| 体重 g(前回測定比 g)測定せず 夜、椅子の背に止まっているときに突然フンをし始めた。夫が思わず手で受けたが、てんこ盛りになってしまった。 |
| 12月29日(火) わが家にきてから111日目 |
| 体重 g(前回測定比 g)測定せず 改めて自分たちの体を調べてみると、まるで「切られ与三」のごとく夫婦ともに全身傷だらけである。私も頬と手首に特に大きな跡があり、外へ出るのが恥ずかしいぐらいである。今日はむー太を出すときにフード付きのコートを着てみた。 |
| 12月30日(水) わが家にきてから112日目 |
| 体重 g(前回測定比 g)測定せず 年末の大掃除の日である。むー太のケージも大掃除をする。いつもより丁寧に洗い、アルコールをふきつけ、日光にあてて消毒する。 |
| 12月31日(木) わが家にきてから113日目 |
| 体重 g(前回測定比 g)測定せず 大晦日である。むー太がわが家にきてから113日。1年の約3分の1を一緒に過ごしたことになる。いたらない飼い主でむー太にとってかわいそうなこともあったし、辛い思いもしたが、何はともあれ無事に正月を迎えられることが嬉しい。あと何日一緒にいられるのか分からないが、むー太との生活を楽しみながらいろいろ学ばせてもらいたいと思っている。 |