{女性管理者を抱える悩み}&{女性管理者の特質}
つい先頃までは一般的に、男性は管理者になろうと努力して当たり前、そして、末は重役に昇進出来るように、一生懸命働くものと思われていました。
このような考えが普通で当たり前だとすると、同じ様な努力をする女性の方々にとってはたまりません。マイナスになることが多く、また、広い範囲のいろいろ様々な理由により、一般的には、女性が出世のために、努力することは期待されないことが多いとされてきました。
機会均等等、国を上げて性差別をなくす努力がされている今日では、極端な出来事は少なくなりましたが、まだまだ性差別の社会規範の名残が残されています。
しかし、ある保守的な経営者は、ビジネス社会に立ち向かうミズの抱える問題を評価する中で、次の点を指摘しています。
@ 女性は客観的というより、むしろ主観的にものを見る傾向があり、
「すべてを個人的なこととして受けとめがちだ」
A 組織部内や委員会において男性社員が広く利用している「徹底的に議論する」方法や、必要な説得のかわりに、
「美貌やへつらいを武器」にしようとする。
B 男性の指図は、比較的素直に受け入れるが、
「他の女性から指図を受けることをひどく嫌がる」
同性に対して必要以上に競争心をいだく。
C 男性と同じ訓練を受けた経験がないために、
「男性の態度に対処すること」が出来ない。
D たとえ正直な批評や個人的見解でも、
「性差別的なものとして受け取られることを恐れ、同じグループ内の男性が意見を述べる」
ことを禁じる。
この保守的な経営者は、自分の立場から話をしたのです。
これに異議のある人は勿論いるでしょう。しかし、この五つには、すべての真実の要素が含まれていますが、ビジネス社会に入り活躍を願うすべてのミズにそれが当てはまるわけではありません。
ここでハッキリして大切な問題は、どのようにするならば、職場の花と評されたり、なったりすることを、避けるべきかと言うことです。(性差別の意味を充分に認識すべきです)
また、出世して、よりよい仕事につくための経験を積むチャンスを、手にいれることも、職場の華にならないことを心がけると同様に重要な問題です。
いろいろな問題の中で、若いミズにとってもっとも難しいものの一つは、ビジネス社会についての概念を現実に適合させることです。
大学では、企業経営を専攻したミズは、会社に入って働き始めると、大学で学んだことと実際とが全く違うことに気がつく筈です。男性は、そのことを何十年もかけて学んできているのです。実業界についての学問的考察は、必ずしも現実と一致するものではありません。
多様な考えをもった多くの人達と接する仕事場では、融通の利いた相手の出方に応じた柔軟性のある行動態度や、そのときどきの環境にあわせる順応性に富んでいなければなりません。
さらに、それらを学ぶことに熱心で、説得力があり、断固とした決意を秘めていなければ、ビジネスの固有な問題を、理解して優れた能力を育て、しかも発揮することは出来ません。
これは、若いミズにとって、ビジネス社会での重要な仕事につくための、不可欠な要素でもあるのです。
つづく
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