「部下の人達は、リーダーに何を期待するでしょうか」? まず、現在、部下である人達、それに、これから部下になる人達の皆さんが期待するのは、管理者は、自分の専門分野においては、学問的にもすぐれた能力を持ち、しかも有能な仕事ができることです。 しかも、管理者自身が行う管理と、従業員のために定められた基準において、その持っている能力を発揮することを期待します。しかし、全てのリーダーが、自分の担当する課内のあらゆる仕事の面において、その技量が有能でなければならないと、いうわけではありません。
リーダーの責務は、部下を指揮、指導して、支援することですから、担当する業務が出来る程度の知識を持っていれば充分です。
要するに、リーダーシップを発揮することが出来るか、出来ないかは、管理者の管理能力の成果分析までを含み、部下の方々の手中にあることになります。 古くから『リーダーは生まれるものであって創られるものでない』と、言うのが、古今東西を通じての、定説になっていましたた。実際に、それが封建主義や君主制の根底にあったのです。しかも、洋の東西を問わず、立身出世した人間には、リーダーシップが生まれながらに備わっているとも言われました。
しかし、殆どの企業組織では、限られた人間だけが、管理者や経営者の地位に昇りますが、これらの人達は、生まれながらのリーダーなのでしょうか。 さらに、企業組織では、一般的に、普通の社員が、指導力があるという理由で、昇進は出来ないように、高い地位であるからと言って、優れたリーダーシップを、発揮する事はできません。また、作業衣を脱いでスーツに、ネクタイスタイルであるから、リーダーになれるわけではないのです。
それで『リーダーが創られるものでない』と言う、定説の根底に潜む、生まれ育ちの環境、つまり、リーダー足るべき躾教育を、見逃す訳には行かなくなります。
その「常識」とは一体何でしょうか?
管理者は、常識を頼りに、金銭問題や生産問題の解決を、図ることはやりません。
この場合、管理者の多くは、部下を支配する地位についてから、その職務を果たす権限が与えられます。
部下の人達は、リーダーに何を期待するでしょうか。 高い士気と、帰属意識には、いろいろなものが作用動作していますが、『根本的な要因は、組織構成員の目的意識とプライド、組織の目標、管理者のリーダーシップの質』になります。
リーダーシップのもう一つの定義には、部下に尊敬、信頼、全面協力の気持
ちを起こさせる技術と言うのがあります。 この種のリーダーシップは、行動科学者が人間の本性について研究したことや、部下を援助して、部下にやる気を起こさせる技術を学ぶことによって、開発する ことが出来ます。 つづく
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