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戦略経営組織論
 ビジネスマンの組織環境

[KEY]経営組織論『部下の問題処理』

<企業の要因>

「企業の要因」
@「無能な管理者」
 管理者の性格や特質等タイプの違いは、様々な形で仕事に面に現れてきます。部下に無頓着な管理者や、組織づくりの力がない管理者の部下は生産性が低くなります。ときには、管理者がいかに無能でも、高い生産性を示す部下もおりますが、管理者の能力の多くは管理されている仕事の上に現れます。
A「非現実的な基準」
 管理者の定めた標準ないしは基準が、現実的に、期待できるものからかけ離れていることがあります。この場合、「過り」は欲を深くした管理者の心であって、目標からかけ離れている部下にあるわけではありません。
B「不完全な矯正措置」
 仕事上の失敗は、会社が適切な措置を取らなかったことで起こることもあります。適切に欠陥を修正して正常な形にもどさなかったのは、矯正措置の費用を管理者が出そうと思っていた予算額より高かったからかもしれません。あるいは、効果的に再び仕事が出来るようになるまでに、時間がかかり過ぎることもあるでしょう。それで、手続きを全面的に変えたほうが、能率的だと管理者が考えたかもしれません。
C「人事配置の誤り」
 人事配置を誤ったとき、失敗を犯す可能性は一段と高ります。しかし、多くの場合には、社員の適性を配慮しないで職場配置が行われることが多いようです。失敗の多くは、新しい職場配置を行う際、監督者が先任権といったものを重んじたり、部下を独断的ないしは、でたらめに選んでいるようです。また、管理者が部下の職場配置を決めることで、技術的な適性を重視する一方、何度も成否をきめる第一の決定要素となる知性とか情緒、あるいは動機づけ、体格など、非常に大切である要素を、見逃しやすい手法からも発生してきます。
D「締まりがない」
 会社が方針や手続きの徹底を欠くと、社員は、ともするとこれに乗じて仕事を怠るようになります。
E「統制範囲が過大」
 直接指揮下にはいる部下が多すぎますと、管理者は部下をきめ細かく扱うことが難しくなります。組織構造は、管理者が部下一人一人と良く協力して働くことが出来、しかも、部下全員の業績評価と指導、さらに援助が行えるようなものを作ることと考えます。      つづく