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≪組織の調整とコントロール≫

<組織の調整-2>

「組織の種類」
 管理者の職務上の『命令』についての調整の重要性は説明するまでもありません。
 中小企業では、管理者の個性が調整努力において大きな役割を果たしています。大企業においても、管理者が状況を詳しく知り、コミュニケーション・ラインが短ければ、やりにくい調整も容易になります。しかも、関係者全員が互いに理解し合い、密接に協力しあえば、バランスの取れた調整力を発揮することが、また、一段と容易になります。

 組織の規模や複雑さのためにこのような関係を造れないときは、もっとフォーマルな調整法が必要になってきます。
 統制の終わりは、組織を構成する各グループの努力のバランスをとるために、頻繁に行われる仕事の進行状況についての評価が利用できるという点で、調整と直接の関係があります。
 調整は管理職の仕事の広がりで接する各面で行われます。それが、さらに部分的な仕事すべてに、円滑に一つにまとめる潤滑油の役目を果たすことになります。

「調整の種類」
 タテ軸の調整 これは組織構造内の各種レベル階層の調整を行うことを意味します。
この調整の行為は組織階層の頂点からスタートしますから、縦軸の調整は常に命令のチャネルを通して行われるものを言います。まず、管理者M1は、部下の管理者M2とM3の仕事の調整を直接行います。これによって、M2とM3の部下の仕事を間接的に調整しますが、このやり方と同じようにして下のSのラインまでの調整を行います。

 ヨコの調整 これは組織内におけるある階層レベルの活動に関しての問題です。
 左図で説明をしますと、M2及びM3の調整、監督者S1、S2、S3、S4の調整になります。要するに、同僚間の調整は理論的には上司の管理者の職務になるわけですが、実際には、同僚間の関係にかなり依存しております。
 職務としては、調整のコミュニケーションをよくしたり、必要なときには、仕事上の密接な関係の構築が可能なバイパス・チャネルを、用意しておくことで調整がやりやすくなります。 つづく