◆実践的活用事例
教育訓練での活用範囲
TAを社員教育プログラムに導入して実施した企業、あるいは実施している企業は数多くあります。その場合には、活用範囲は広く、例えば、接客業でのサービス、接遇訓練などに取り入れれば、従来の形からはいるやり方を、それ以上に理論的あるいは内面的な捉え方をするので非常に有効的になります。
また、ある大手保険会社では、TAを利用しセールスマンの対話訓練プログラムを考えていると聞いております。この種の情報によりますと、大手不動参会者のトップセミナー、あるいは、某製薬会社の管理者教育にTAを取り入れたなどと、TAの活用が活発な方向にあることをうかがわせます。
その意味では、対象の区別なくチームワーク、コミュニケーションと言った人間関係訓練、あるいは部下指導のためのリーダーシップ訓練屋接客・セールス訓練にも導入できるものと考えられます。
="#FF8000">人数は十人〜十五人が効果的
TA訓練を実施す場合は、特別に人数の制限はありません。けれども、元々は、小集団を対象にするよう想定してますから、その範囲は十名〜十五名前後が適当です。それは、リーダーである指導者の目が届きやすいということと、実際に、二人一組でのストロークや三人から五人グループでの自我の状態(PAC)区別の話し合いをするとなれぱ、互いの声が聞き取れなくなるからです。
各実習は、ストローク、自我状態、トランザクショナル(交流分析またはやりとり分析とも呼ぶ)をそれぞれ約一時間前後行います。その時間内にはリーダーの講義と各自の演習やその反省が含まれます。
="#FF8000"> リーダーの役割と留意点
TAは、一般的に、ST(センシティビリティ・トレーニング――感受性訓練)のように訓練内容が過酷ではありません。指導する方も、ある程度の訓練を受けておれば、その指導が出来ると言われております。確かに、その点ではSTのように訓練展開の場面場面で状況が激しく変わり、予測がつかないという危険性はありません。
しかし、リーダーが注意しておきたいことは、TAの狙いは、はじめにあげたように、あくまで各人の自主性と自立性にあるため、指導者の過度な介入や押しつけは避けなければなりません。どうかすると、このことを忘れて作為的な指導者の介入によって、実際であるべき場面が演技的に陥る危険性があります。
また、TAによる個人の心理療法やカウンセリングしどうを行うには、専門的な知識と訓練が必要なことはいうまでもありません。 注:「下図、NEXTで次ページへ続く」
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