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向上訓練の研究
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『マネジリアル・グリッド』

◆概要
 「人にたいする関心」と「業績にたいする関心」のマトリックス上に、管理者の自己評価と部下評価、そうご評価を通して、あるべき管理写像に近づけるにはどのような自己革新が必要であるかを理解し実践していくことを目的にした技法です。
 また、この思想と類似した技法として「PM論」(Performance and Maintenane)があります。

◆管理者研修適用のポイント
マネジリアルグリッド技法は、テキサス大学教授で経営コンサルタントのR・ブレイク、J・ムートンが考案した動態的組織化を実施する六段階(下図参照)の最初の段階の研修とそこで使用する管理者の行動変革のための枠組みを示しております。

    表_グリッドによる組織開発の六段階
     第一段階
    管理者の意識変革
    グリッド理論を理解して、組織内に”共通の考え方の枠組み”を設定する。同時に個人としても自己の管理能力向上への指針を見出す。
     第二段階
    職場のチームワークづくり
    職場単位のチームワークを改善し、業績向上に直結した改善目標を設定、実行する。
     第三段階
    部門間活動の改善
    密接な関係にあるグループまたは部門間の協調体制を改善、強化する。
     第四段階
    戦略モデル形成
    トップが中心となり、企業の現状について徹底的な検討反省を行い、動態的な事業政策、経営方針を設定する。
     第五段階
    計画と実施
    新しい政策、方針の全社的実施。
     第六段階
    組織的クリティーク
    実施のフォローアップと、計画、目標などの改善を繰り返して、動態的な経営風土を組織全体の手続き、行動、態度に反映させ、定着させる。


◆実践的活用事例

グリッドスタイル  管理スタイルの理解が基本
 グリッドとは格子やますめの意味をもっております。まず、マネジリアル・グリッドの活用に当たっては、右図のように管理者を「業績にたいする関心」と「人間に対する関心」の度合いにより、五つのスタイルで類型化を進めていきます。
 この際、両方に関心が出てきますが、必ずしも一方に片寄るだけでなく、両方の統合は可能になります。


 また、統合しなければならないという前提で研修を進めていきます。
 具体的には、この枠組みを理解したうえで、その物差しに照らし合わせながら、自分の管理スタイルや組織上においての役割を理解し、現実とのギャップを明らかにするとともに、自己改善や行動変革を図っていく進め方になります。
 管理スタイルの理解が基本となりますが、行動のエレメント分析を行ったり、支配的スタイルや支援的スタイルなどの複合型で分析するなどして、より突っ込んだ理解を進めるところにも特色があります。

 グリッド方式による研修
 動態的な組織作りの第一段階として、管理者の意識の変革を図っていく研修ですから、講義や一般的な討議とは異なった教育方法で展開を進めます。通常グリッド方式と呼びますが、この特色をよく掴むと同時に参加者にもこの特色を周知徹底した上で、実施しすると非常に効果的になります。グリッド方式による主な特色は次の通りです。
  1. 徹底した気づきを狙った学習。
  2. 参加者の寿運営による研修。
  3. つねに客観的基準と対比しながら、自己や状況の分析を行う。
  4. 個人や集団のクリティーク(反省、検討)やフィードバック技法を多用。

 実施に当たっての留意点
 グリッド技法を実施する場合、主催団体のセミナーに参加者を派遣するか、あるいは講師派遣を依頼するか、自社トレーナーを養成して実施するかの方法を選ぶことになりますが、師範の参考文献を用いての研修も可能です。ただその場合、単なる管理スタイルの分析にとどまらず、次の点に配慮しながら進めていくことも必要です。

  1. 表面的な理解だけで実施しないで、基本的な考え方を正しく理解した上で実施します。
  2. 類似した理論、例えばPM理論、状況論などの違いを認識しておきます。
  3. 自己スタイルの分析には、他者評価も組み込んで行います。
  4. 分析結果やギャップは、必ず自己開発に結びつけます。

注:「下図、NEXTで次ページへ続く」


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