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    [191] コロナウイルス騒動で明らかになった日本の現状(2)-

    記事引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 平山 和生 -(2020/05/14(Thu) 22:51:06)
    □U R L/

      コロナ騒動は日本社会の問題点等を明らかにしているが、日本の労働生産性の低さもその一つである。
      https://www.ocs43kiseikai.com/kaiin/album_new/mgalbum/img/402.jpg

      このグラフが表すように、時間当たりの労働生産性も、キャッシュレス決済比率も、テレワーク導入率も確かに低い。

      これは私見だが、日本社会では、これまで過度に「コミュニケーション=対面的人間関係」が重視され、「進歩より保守=新しい事業を起こすことより、先祖代々の家業を長年継続していく」ことの価値がより強調されてきたように思う。

      もちろん、第2次大戦後や、古くは明治維新の時のように、明らかにすべてを失ったり、欧米に後れを取っていることが明らかであった時には、「日本人は、時代に適合する力に優れている」ことを見せつけてきたが、基本的には「日本人は、より保守的であり、伝統重視、先例重視的な思考をする民族である。」ように思う。さらに言えば、これは「和を以て尊しとなす」という日本人の根本的理念に通じるように思う。

      なにより、「対面的人間関係の重視」と「伝統の重視」は、お互いに(特に人生の先輩、上司にとっては)心地よいのであろう。
      そのためには、より高い忠誠心が重視され、高い生産性や効率は二の次になるのであろう。

      基本的には、自由競争とか、勝者総どりというようなアメリカ的文化は「日本人には性に合わない。」のではないか。
      強力なリーダーシップによる「新しい挑戦」の概念も日本人には合わないのではないかと思う。

      ただ、地球が小さくなり、グローバル企業が生まれ、世界の諸国と直接関わっていかなければならない現代・未来社会においても、日本人は居心地の良い環境の中ででも豊かな生活ができるのだろうか?優秀な国家でいられるのだろうか?・・・・

      ******************

      今日のワイドショウ番組では、国民全員に配布される特別定額給付金の申請において、個人ナンバーカードによる電子申請は、個人の申請誤りや、カードの期限切れ等のため、市(区)役所の担当部署が異常に混雑しているとの報道がされていた。

      私はこの混雑は、単に国民個人が個人ナンバーカードによる記入(申請)間違いによるミスのためだと思っていた。
      もしそうなら、それは個人の側にも責任があり、慣れるまではしょうがない現象だと思っていた。

      ところが、よく聞いてみると今度のオンライン申請では個人ナンバーカードの根本的なシステムは使われていないそうなのだ。

      地方自治体が管理する住民基本台帳と、個人ナンバーカードは結び付いていないので、申請がPCやスマホを使ったインターネットでなされても、それを住民基本台帳と結びつけるのは、係がPCを2人一組の人力で操作して確認しているという。
      つまり、申請はインターネット経由でされても人力の確認作業が必要であり、住民基本台帳を基に印刷された文書経由の申請のほうが確認作業が要らないため、かえって早いということらしい。

      なんのこっちゃ!
      私も、さすがにこれを聞かされては個人ナンバーカードによる申請はやめようと思った。

      あーあ!日本という国は本当に能力が高いのかなあ?????




    [193] コロナウイルス騒動と日本の危機対応能力について-

    記事引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 平山 和生 -(2020/06/02(Tue) 21:32:15)
    □U R L/

      コロナウイルスの感染騒動は第二期を迎えようとしている。やはり短期的な収束とはいかないようだ。
      世界的に見れば、日本は、これまでの感染を何とか爆発することなく抑え込んでいるのは事実であり、安倍首相はこれを日本型モデルとして自賛した。しかし、これは多分に日本国民が、我慢強く種々の辛抱をしてきた結果だと感じるのだ。

      この間に安倍政権が行った施策といえば、アベノマスクも、特別定額給付金もいまだ届かず(これを書いた日6月2日に給付金の申請書がようやく届いた。)、PCR検査数の増加も微々たるもので、世界のマスコミから、「日本の対策はことごとく的外れだが、それでも感染を抑え込んでいるのは不思議だ?」といわれる始末である。

      民主党政権時の3.11東日本大震災時の危機対応というのは、まことにお粗末だったと思うが、だからと言って、今回自民党安倍政権が、リーダーシップを発揮して、うまく処理できているとはとても思えない。

      元々「和をもって、尊しとなす」という考え方の国の「危機時の対応」能力はさほど優れたものではないのかもしれないという気もする。
      ある意味、今までは、「コロナが収まるまで、欲しがりません!」という「我慢我慢、辛抱辛抱」の掛け声でうまくやってきただけかもしれない。

      ただ何とか、第二波襲来まで、少しの時間的猶予のあるこの時期こそ、和をもってコンセンサスを得た確実な施策をもって、世界に冠たるコロナ対処を成し遂げてほしいと願っている。
      これ以上の我慢、辛抱を国民に強いる事は酷であり、為政者の無策をさらすことになるのだろう。




    [194] コロナウイルス騒動と民主主義の分断-

    記事引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 平山 和生 -(2020/06/03(Wed) 12:04:23)
    □U R L/

      日経新聞の6月2日の記事に米国の深まる社会分断についての記事が出ていた。
      その中で、
      「第2次世界大戦後、民主主義が人種、所得や社会の溝をある程度埋められたのは、豊富な働き手世代が支える高い経済成長の効果が大きかった。」
      「人口高齢化で成長が頭打ちになる中で、その源泉が細り始めている。」
      という記述がされていた。

      この2つの記述の内、第1点については全くその通りだと思う。

      第2点については、民主主義の源泉の縮小原因は、「高齢化による経済成長の鈍化」以外に、最近の資本主義社会での富の偏在が、より一層進んでいることが挙げられるだろう。
      情報化社会の高度な発達は、より一層効率的な社会を求めていくから、IT業界の巨大で支配的・独占的な企業群(FAGAM等)は、大きさの割に多くの労働者を必要としない社会を到来させている。
      この結果、アメリカのラストベルト地帯に代表される、「新しい(白人の)貧困層」が生まれ、この白人保守層の支持を得るため、アメリカ社会をより分断に導いたトランプ氏が大統領になった。
      このことは、全体的な経済発展は続いていても、それが、所得や社会の溝を埋められない社会となってきている証左だといえるのだろう。

      そして、そんな中での今回のコロナウイルス騒動である。コロナウイルスは、物理的に人間の交流を阻害してしまう。
      そして「人間の自由な交流」こそ、何にもまして「民主主義の根幹」となるものであると思う。
      社会の交流が減れば、どうしても独善的な思想がはびこるものである。
      新しい社会で、「民主主義に未来はあるのか」が大きな課題である。

      「富の偏在増大」については、社会はまだその解決策を見つけられていないが、コロナウイルス対策として少なくても人間交流の分野では、IT業界の果たす役割は大きいと思う。
      大いに期待しよう。




    [195] コロナ後の日本は大丈夫なのか?-

    記事引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 平山 和生 -(2020/06/10(Wed) 21:20:26)
    □U R L/

      昨日(6/9)ようやくアベノマスクが届いた。もうすでに、ドラッグストアなどでは、マスクは自由に買えるよう出回っている頃である。
      特別給付金の申請書は6/2に届き、すぐ翌日書類申請したのだが、いまだに振り込まれてはいない。
      しかしまあ、初めてでしかも突発的な業務を行政がこなす能力では、このぐらいの時間がかかるのが当たり前なのかもしれない。
      担当の窓口では、それこそ不休でがんばっているのだろうし・・・・

      ただ、国を始め、行政のシステムがこのままでよいのかという点については、大いに問題があるのではないかと思われる。

      今日(6/10)の日経新聞に気になる記事が2つあった。

      一つは「タカラバイオという日本企業の米国子会社と、米国のバイオシンタグマという企業が共同でPCR検査を2時間で5000件が可能な手法を開発した。」というニュースである。
      今までのスイス製のロシュの手法と比べて14倍速いという。
      そのため、今日東証1部のタカラバイオの株はストップ高(17.45%上昇)となっている。

      だが問題なのは、この検査法の承認申請が米国でおこなわれ、しかも米国で承認された後でも、日本での展開は現時点で想定していないということだ。
      その理由は企業側の「米国以外で展開する余裕がない」という事情もあるが、日本の行政サイドに新技術を日本で迅速に実用化する環境が整っていないことも理由の一つだという。

      端的に言えば、日本企業でも、世界で通用する技術はそれを早く認めてくれる国で展開するようになるのだ。

      もう1件は「デジタル化を阻む既得権」とい特集記事で、「NTTドコモがオンライン診療のシステムサービスから撤退した」とのことで、理由は厚生労働省が医療機関に対面診療の維持など厳しい条件を付けたため、医師の利用が広がらず、ドコモはこれ以上続けても採算に合わないと判断したということである。

      その2週間後にはコロナウイルス感染のため、期間限定でオンライン検診を解禁したという。
      しかし、この措置も危機が収まれば、尻すぼみになるらしい。一部では「都市部の医師や、デジタルに詳しい若い医者に患者が流れる」と反対が地方に多いとも言われており、日本医師会も反対の意向らしい。

      同じく、コロナウイルス騒動で始まった、オンライン授業についても、できない理由ばかりが述べられ、この手法も一時的なものになりそうだということだ。


      やっぱり、前にも書いたが、基本的には「日本人は、より保守的であり、伝統重視、先例重視的な思考をする民族である。」ように思う。
      同じことの踏襲とすでにあるものの模倣は、不安要素が少ないから、既得権者には、心地よい選択なのだろう。
      しかし、それで日本は、ワールドワイドな知識と技術の時代に生き残っていけるのだろうか・・・




    [196] 行政におけるITサービスについて-

    記事引用/メール受信=OFF■

    □投稿者/ 平山 和生 -(2020/07/03(Fri) 21:59:35)
    □U R L/

      今日、千葉市から特別定額給付金が銀行口座に振り込まれた。
      給付申請は、マイナンバーカードでは、銀行口座との紐付けがされていないため、かえって審査に時間がかかると聞いていたので、Net経由ではなく書類による申請をしたが、届いた申請書をすぐに送り返したので、多分その対応時期は早い方だったと思う。

      千葉市の給付は6月19日から始まったから、人一倍早く反応しても約2週間程度を要したことになる。
      まあ、行政の対応スピードは、このぐらいのレベルなのだろう。
      振込は朝一番でされたらしく、銀行の口座を午前中の早い時間にNetで確認してみたら、すでに振り込まれていた。

      千葉市では、申請の対応状況をNetで把握できるサービスを行っており、そこから7月3日に振り込まれることを事前に把握していたので、自分の手続きには誤りがないと分かっており、安心感はあった。
      このようなサービスはありがたいと思うのだが、社会一般にはNetのみでの通知で済ますわけにもいかないのだろう、夕方に郵便による給付金給付決定の通知が、改めて届いた。
      給付が午前の一番でされ、通知が夕方だったのはご愛敬だが、このような行政サービスの通知などが、郵送とNetの両方でされるという、いわば無駄の部分については今後の検討課題だろうと思われる。

      サービスのスピード化のためにNetでのサービスは、ますます進んでいくだろうが、その能力を持たない人へのサービスを切り捨てるわけにもいかない。だが、両方のサービスを続けるため、両方のシステムを維持すれば、かえって費用が掛かることになるだろう。

      無駄が定着化することにならなければよいと思うが、これも新しい時代の在り方の問題点なのかなと感じた。


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