マンク“DRAGON”ヌンチャク(魔剣化済み)，チハヤ“AP40”SMG，チハヤ“MAX10”防弾チョッキ，特攻服(派手なスーツと帽子と靴の分)，

カワタナ“A-Killer”ニューアメリカン・バイク（W.I.N.D.S.，SC-8付きヴァーチャル・ヘッドセット，カウボーイ・システム，フライ・バイ・ワイア装備。車名&バディ：“風神 Fu-Jinn”)，

“I.A.N.U.S.”(バディ：ゼフィール)，“オーヴァドライヴ”，“アドレナリン”，“アイ・オヴ・ザ・タイガー”(スターライト，テレスコープ，ワイドアングル，銀色に輝く左目)，

占い道具一式，仰々しい衣装(黒のレザージャケットに六芒星のペンダント)，お札×5（家内安全，交通安全×2，魔除け，身代わり符)，杖，DAK付き隠れ家(溜まり場，バディ：ハーレー)

「あぁん‥‥うちら“ダンサー”っスよ？‥‥いつでも全開ブリバリで夜露死苦ゥ‥‥」
　＜ヴィークル：二輪＞＋＜※曲芸走行＞＋＜芸能：バイクの曲乗り＞＋＜※ハイパードライヴ＞

「うりゃァ！　オレは帝“凶”のゼフィールじゃあ！」
　＜メレー：アームズ＞＋＜※元力/疾風：負＞＋＜※ダーティ・インファイト＞＋＜交渉：荒事＞

「帝“凶”第四の“麗舞断沙亜”‥‥いつでも上等で夜露死苦ゥ‥‥」
　＜交渉：荒事＞＋＜※威圧＞

　ツンツンに逆立てた髪。髪を入れれば180を越える長身。目つきの悪い左目はサイバーの銀。ジャケットの背中には走り書きされた「Rave Danser」の文字。愛用のA-killerバイクに輝くのは日本古来の風神のペイント。
　生まれはN◎VA。父親は三条技研に勤める仕事一筋のしがないクグツ。ハードワークの帰りに立ち寄っていたウェットシティの高級クラブ《パンドラ》で知り合った美人ホステスのヒロミと結婚し、二人の間に生まれたのがヒロシだ。
　だが家庭生活を省みないうだつのあがらない父親、家事能力に著しく欠ける母との家庭は冷え切っており、ヒロシもだんだんワルの道を歩み始めた。
「明日のN◎VAを切り開く技術者の育成」を掲げる帝京工業高校群の四校目、あまり勉強しない出来の悪い生徒達の集まる帝京第四工業。俗に帝“凶”と呼ばれるこの学校の一年生で結成された暴走族“麗舞断沙亜”に入ると、旗持ちとして夜のNOVAを疾走している。
　レイヴダンサーはその名の通り、美しいバイクテクニックを追求した走り屋集団だ。真夜中の湾岸道路近辺で行われる曲乗り披露は、NOVAのヤンキーな女の子(?)たちにも人気が高い。
　意外とゾクなりの仁義にうるさく、一般人を巻き込むことはあまりないようだ。当然ともいうべきか、ブラックハウンドやSSSを目の敵にしている。タタラ街近辺によく出没し、警察に追われると小道に詳しいのをよいことにすぐ撒いてしまう。
　ヒロシはガタイはそれほど頑丈ではないものの、そのテクニックと風を操る不思議な能力から、仲間たちからも一目置かれている。他校の不良たちからも、「パンチが効かない」「殴られると息が詰まる」「何でも斬れるナイフを隠し持っている」などと噂されている。――そう、彼はバサラ能力を持つ帝“凶”第四の“ゼフィール”なのだ。

「ああん？　あんま調子ブッこいてると“踊っ”ちゃうよ？」
「チィーっス！　帝京第四工業１年、滝山ヒロシっス。“麗舞断沙亜(レイヴダンサー)”の旗持ちやらしてもらってます。呼び名はゼフィールで夜露死苦ゥ！」
(髪型を叱られると)「寝癖でス‥‥」

　短編小説集『XTRA SCENEZ』の第５章に出てきたヒロシくんです。イキがってるただのサイバーな不良少年くんです(笑)。
コネのかすみ君とは、レイヴダンサーの縄張りと自宅がタタラ街にあり近所の知り合いでもあるので、一応“先輩”と呼んでいます。華山龍星拳も前に習ってはみたのですが、彼にはドラゴンの星が見えなかったそうです(笑)。もう一人の本田巧氏はタタラでバイクのメンテなどで世話になっています。
　いつもバイクに乗るときはノーヘルですが、バサラの“凪の騎士”である彼の自慢の髪型は絶対に崩れません。
　ある事件がきっかけで、彼はダメ親父としか思っていなかった父親の本当の姿を知ってしまいました。実は滝山和夫は三条エンタープライズの誇る特殊部隊、『三条デルタフォース』の一小隊に所属しており、“Shooter Dog”の名を持つ一流のカブトワリだったのです！
　父と母の愛が少しだけ蘇った今も、彼はふだんとかわらずバイク三昧の生活を送っています。単純な性格で根は正直なので、一流のカゼや強い人間を見ると無条件に尊敬してしまうでしょう。
　仕事の依頼などに来ることはあまりないでしょうが、運命の舞台が交わる時、夜のNOVAのどこかで、貴方のキャストが出会うこともあるかも知れません――タービン音を響かせて“踊”る“風神”と、髪を逆立てたその若き主に。