風虎の座
示したるは灰色の空 雷鳴の牙 嵐の中の飛翔 雪の中の疾走 旅の予感 不動星の番犬アーギラと天の猟犬ヴァーリンらが座なり。
鎖に縛られし犬頭の巨人。両腕を切り落とされ、影の都が地下に封ぜられしものなり。
自らの吐息より風を吹かせ、風の精霊を統べる全ての風の支配者なり。筆頭五公、反逆の旅人の一騎。三百余騎の中にてただ一騎、“犬頭の魔王”の名を冠するもの。
影の国の王女を慕い、入寂せし蛇姫の後を追いて葦原の国へ旅立つも拒まれ、神征紀にて翼の王に敗れ封ぜられしもの。影の王国の兵士にして、王女オラヴィーの哀しき乳兄弟なり。
魔剣:大公が魔剣は既に滅ぼされしものなり。
教団:全ての魔族の象徴たる大公は、あらゆる信仰を拒むものなり。
巨大なる雷雲の姿とりし大公なり。
全ての落雷を支配せし破壊の魔神。雷鳴の猟犬の主人なり。ダニシェリアの山中に封ぜられしもその力は未だありし、龍と戦う者に力与えるものなり。
魔剣:落雷こそメア・ゴーンが魔剣。大公の落雷に耐えること適えば、強き『雷鳴の剣』の力が刀身に宿るものなり。
教団:炎の統領の教団らに力貸したるものなり。
宝玉の大公バーグロー 召喚値169
宙に浮かびし巨大なる銀色の球体なり。
飛翔するもの。大地の鎖を断ちしもの。二百の年の昔の指輪の戦いに加わり、球体以外の姿を失いしもの。西方草原の『力の玉座』なる魔力の地を復活の為に求めるものなり。
教団:大公が求めし玉座を探索せし『天球教団』なり。西方をさ迷う兵士たちが加わりしものなり。
白き鷹、あるいは白き鷹の頭と翼持ちし貴公子の姿なり。
太陽の下に空を舞いしすべての鳥を支配するもの。吐息の大公に仕えし風の騎士の一騎なり。
口の大公との争いに敗れ雲海に去りしも、そこは雷の大公が一族の住処にて、よりて樹木に巣を作る鳥たちの王となりしものなり。
教団:虫を食べる鳥の王として農民に敬われしものなり。闇の妖精騎士クラディス・ラオパントの一族はフェディバーの召喚術を知るものなり。
烏の公女パルガ 召喚値92
烏の群れより現われたる、斧槍携えし黒衣の美女の姿なり。髪も瞳も唇も烏が如き色なり。
烏を支配せしもの。麗しき魔族の五公女の一騎。かつて神帝の慰みものとなり、顔を切られ子を奪われ復讐を誓えし騎士。黒衣の公女と称されし強き女将軍なり。
破魔の巨人の前に果て、太陽の炎にて焼かれ、公女が体は幾千の烏に分かれて封ぜられしものなり。世界に散りし自らの体を、パルガは未だ探し求めるものなり。
魔剣:打ち合わせし刃すら削る片刃の斧槍。斧槍の欠けたる刃は一夜の内に回復せしものなり。パルガの塔の黒衣の守護者が携えし持ち主なり。
教団:公女が子の烏の侍女たちが集いし『パルガの塔』。オベリストの丘にて、夢占いにて人々を集めるものなり。
鷹の瞳、髪に混じるは茶の尾羽 青き戦胸甲に龍刀携えし狩人の姿の公女なり。
竜巻の中に現れ、消えゆくもの。突風を吹かせしもの。青き鷹シャスターの主。
麗しき魔族の五公女が一騎、竜巻と突風の公女なり。竜巻の封印の中に封ぜられ、地上に竜巻が現れる時のみ現れるもの。詐術によりて馬より降りたところを剣の帝国の黒の猟犬に滅ぼされし、星の民の最期の一人。つむじ風のピスケールなり。
魔剣:刃を飾るは七つの星、七つの銀色の星放ちて離れた相手すら倒す龍刀『銀河』。人の子には強力すぎる魔剣なり。
教団:西方草原のガラン族にて、風の女王として敬われしものなり。
緑衣に身を包みし狩人の姿なり。
射手を加護するもの。ショラールの山々に住みし高貴なる狩人なり。吐息の大公の復活せし日を待つも、山にて自由なる暮らしを続けるものなり。
魔剣:わずかな時間にて準備できる魔法の長弓『草笛』なり。
教団:狩猟神ラージェレとその聖域を敬う『ラージェレの社』なり。
小鳥の太守オイマーク 召喚値74
つぐみの姿とるものなり。年に何日か、強風の中を走る巨人の姿もとるものなり。
風と風虎座の魔法を支配するもの。記憶を封ぜられ、自らの名を忘れしもの。幼き少女を護りしもの。愛する妹を神帝リアンドラの猟犬によりて殺され、その面影のみをいまだ保ちたるものなり。
冬の統領ル・ウール 召喚値62
率いるは二頭の白き猟犬 白き毛皮の漁師の姿なり。
寒風の刃を降らすもの。冬の獣を支配せしもの。かつてロクド山に封ぜられ、ライエルの信者によりて解放されしもの。バッスル領の冬の神にして、人の子の友なる神なり。
教団:バッスル領の守護神を崇め、寒さからの加護を願う『冬の統領ル・ウールの教団』なり。
朱鷺と青鷺の二つの頭持ちし退廃的な貴族の姿なり。仮装の如く、二つの頭が喋るものなり
飛翔せしもの。羽の貴婦人たちをはべらすもの。人の子の王侯らに野望の心を吹き込み、妖精王国の破滅を求むるひそやかなる復讐者なり。
魔剣:ブリンは「我が羽の貴婦人こそ我が魔剣」と笑うものなり。
高き砦アヴァターが頂上 四つの顔持ちて四方睨み、寒風の吐息吐き散らすもの。
風の妖精族ヴァイケルファン・ハウヌスの住まう高き砦に封ぜられしもの。寒風を吐きつづける罰を二万の年に渡り続けしものなり。
魔剣:スクラが吐息より生まれし『氷河』。触れしものを凍りつかせる細剣なり。
青き翼を背に持つ空気の女神なり。
風の中のあらゆる声を聞き、風を支配するもの。風の娘たちのあるじ。吐息の大公の側近にして、世界を制する法を探すもの。オルタティアにて魔族復活の準備を進めるものなり。
魔剣:人の子の司祭を飛翔せしめる『飛翔の砂』なり。
教団:風の娘たちを信仰し、その予言を求む『風の呼び手』なり。
稲妻の乗り手エイキン 召喚値69
翻すは真紅の外套 携えしは細剣 軽やかなる伊達男の姿なり。
稲妻に乗りて飛翔せしもの。落雷を落とすもの。雷の大公メア・ゴーンの宮廷に集いし雷鳴の一族にして、様々な諸侯と友誼を結びしもの。魔族の変革を唱え、時に人の子にも力を貸す自由なる一騎なり。
魔剣:所有者に軽やかなる歩み与える細剣『銀光』なり。
教団:雷鳴や炎の魔族の教団にエイキンは力を貸すものなり。
巨大なる白き翼の姿なり。
冬の到来と共に、北より南へ旅するもの。冬の冷気と雪を運ぶものなり。魔族の狂気を忘れ、世界の理の一部となりしものなり。
雷鳴の猟犬スパンダルキー 召喚値87
黄金の毛並み持つ猟犬の姿。体より突き出す水晶の角には雷撃が飛び散るものなり。その体は雷光となって光るものなり。
雷の大公メア・ゴーンの猟犬。落雷となって飛翔し、主人を求めて天空を駆け回るものなり。
封印の猟犬カムラブール 召喚値75
太った体に茶色の蝗の足 口には牙 素早く飛び回るものなり。
翼人座が一騎、草原の大公マキラスカが下僕なり。封印を探り、封印破壊を遮るものと戦うものなり。
実体を持たぬ風の精。強き精霊ほど猟犬の姿をとるものなり。
タンキン、フェディバーのしもべなる妖魔。探索や飛翔、伝令や弓矢の支援などの力を振るうものなり。
盲目の獣ルド 召喚値80
深淵のうちにて戦う為に創られし魔獣。その体は狒狒に似、盲目なれど的確に相手を狙う大きな獣なり。白霊族の妖魔使いが操るものなり。
モロイ 召喚値50? 星座:不明
吐息の大公タンキンの吐息より生まれし生きた屍、ゆらすにて恐れらるる血を吸う妖魔なり。
ワールの黒き森より吹く東風に乗りくる妖魔に取り付かれし死体なり。その瞳は人の子の心を奪い、自在に空を舞い、蝙蝠などに姿も変えしなり。戦車座と牧人座の魔力、太陽と蔓草、夜の女神の護符こそ彼らを倒せしものなり。
風の騎士バルバース 召喚値50
騎乗せし騎士、あるいは鳥の姿なり。
鳥たちの友にして白き鷹の化身たる風の騎士。フェディバーに仕えし騎士たちなり。
凶獣ゼルジス 召喚値:50
首なき銀の虎 その回りを巡る首の影は七色の七つ、現れては噛み殺し、消えしなり。
かつて黒の猟犬と風虎に復讐せし殺戮者、今は封じられし自らの七つの首を求めてさ迷うなり。射手の侯爵の配下にて、風の中に潜み、空を飛翔せし猟犬なり。
魔剣:その牙より鍛えし小矢『飛翔牙』、隠れし敵も貫き、投げ手の元に戻るなり。
教団:危険なる凶獣を崇めしはなし、されど風の呼び手の教団はその封印を探し求めしなり。
忘れられし一騎にて、異界の神の記せし開門の儀の書『浮石の砦』とさる宮殿に秘せられし『魔族帝国諸侯名鑑 〜騎士爵』を参照せよ。
人の姿も取りし青き鷹なり。
風の公女ピスケールが代理人にして、公女の到来を告げるもの。風の中の声を聞くこと適う人の子ならば、シャスターと話すこともまた適うものなり。
風の狩人 召喚値40
狩人の姿とる死霊なり。
射手の侯爵のしもべ。見えざる矢と弓弦の音にて、無法な狩人を威嚇せしものなり。
鷲や梟、鶴の頭持ち、豪奢な衣まとう美しき貴婦人たちなり。
ブリンが趣味にて創り出したる下僕なり。その青き爪には猛毒ひそめ、主に従いてただ喋り続けるのみなり。
北風の猟犬 召喚値30
白き狼の姿とる寒風の猟犬なり。
スクラやペラギがしもべなり。冷気まとい、北風の吐息に乗って飛び、氷の吐息を吐き掛けるものなり。
風の娘たち 召喚値20
飛翔の力持つ青い薄絹まといしシルプレースの侍女なり。
ヴァランティアの風虎の塔より風に乗り、各地に伝令のことばを伝えるもの。人の子の想い捧ぐならばその魔力を振るいしものなり。少女の姿、妖女の姿、月光色の翼持ちしなり。
吹雪の乙女ヴィーナ 召喚値40 星座:風虎?
凍死せし少女の魂から生まれたる吹雪の妖魔。人の子の心奪う美しき乙女らなり。
冷気によりて死せるものの魂を冬の統領の元へ運ぶもの。時に人の子を愛するも、愛ゆえに氷柱に封じ込めたるものなり。
RI-Foundation > ア・ルア・イーの魔道書 > 宮廷の書 > 風虎の座