『ア・ルア・イーの魔道書』《演劇の書》
「三つの八弦琴の物語」

色数の章

▽NPC

キャラクター名:アステリエ=フェザール
テンプレート名:01:騎兵?
性別:女性 出身階級:実は下級貴族 出身地:ヌルバ
現在年齢19/推定寿命50
特徴:長い金髪、薄茶色の瞳、白い肌、背はふつう(中原のサイン人)。凛々しい顔立ち、生まれのよさを感じさせる。

体格06/+2 筋力09/+3 反応13/+4 生命力15 行動値13/16
知性06/+2 意志12/+4 社交11/+3 精神力18 縁故上限16
NPCポイント:2〜3

防具:騎兵鎧(吸収値3、ペナルティ-3、胴+脚)、騎士盾(紋章が消してある)

技能:夢歩き1、交易語1、上代語1、地域知識/中原2、社交知識/軍人1、社交知識/貴族4、生物知識/人間1、動物1、乗馬4(7)

武器/戦闘技能:
技能名 技+修=判定 効果 防御 硬度
短剣 1+0=1 1 2 10
格闘 1+0=1 0打

回避 2+-3=-1


中槍 3+4=7 2/3 2 10
片手半剣 2+3=5 3or4 4 20
鎧通し 1+-1=0 3/4 1 5
騎士盾 防2+4=6
8 40

攻2+1=3 1打


長弓は持っていない。

装備:銀貨400枚、馬の鞍と愛馬、形見の短剣(青白い柄、一角獣の絵が刻まれている、実は破封の力がある)

運命:【29 誓いのことば/復讐の誓い】
    【59 故郷を失った】

縁故:愛馬バージル(3) 敵討ちの誓い/セルシェ姫(5)

解説:彼女はヌルバの没落した貴族、セルシェ=フェザール姫の遠縁に当たり、幼少より親友として接されてきました。
 姫の父親が病死し、病弱だった姫自身も死の病に伏せった頃、領地を狙う何者かが暗殺者を放ちます。形見の短剣を託されたアステリエはいつか無念を晴らすと誓い、ただ一人領地を離れたのです。(ちなみに死の間際にセルシェ姫は「貴方だけでも生きて」と言っただけで、復讐など望んでいません。)
 自分の身がどうなろうとも、力を手に入れて誓いを果たそうと考えています。彼女は上代語が読めますが、魔法や魔族に関する知識はほとんどありません。そういう意味では彼女の決断は危険です。
 危機を感じてすぐに国を離れたので、彼女は暗殺者を放ったのが誰なのか、故郷が今どうなっているのかは詳しくは知りませんし、あまり語ろうともしません。GMは必要ならその辺も決めて下さい。
 破封の力を持つ短剣がなぜフェザール家の元にあったのかは分かりません。運命の導きなのかも‥‥

口調:
「この短剣は‥‥ある大切な人に貰ったものです」
「私たちの夢に何か意味があるというのなら‥‥この森で皆さんに出会ったのも、何かの定めなのでしょうか?」
「‥‥この旅で、貴方のような方に逢えたのは私も嬉しく思います。ですが、ですが、その‥‥私には、どうしてもやらなけらばならないことが‥‥」

 

▽怪物

地の小鬼ヴァルト

世界の書の11頁を参照してください。

 

▽関連魔族データ

鏡の公女エリシェ(の影)

星座:古鏡
召喚値:70
影響値:

世界の書の48頁、72:鏡の大公ルドラウの欄を参照してください。
本編においては、流れるような銀の髪、銀の衣を纏い、妖艶に微笑む魔女として登場します。本編においては完全な悪役です。口調も邪悪な魔女らしくしてみるとよいでしょう。
エリシェ様の持つ特殊能力『鏡返し』が具体的/ルール的にいかなる力なのか筆者は分かりません。(謎多き『ギャザリン・モールの魔道書』の記述はあいまいゆえ‥‥(笑))。本編でその力が振るわれるのかは、GMの判断でご自由にどうぞ。

口調:
「わらわは鏡‥‥汝の過去を愛してあげよう」
「そうじゃ‥‥進め、それこそがそなたの定めなのだから‥‥」
「(からからと笑いながら)何故私を、じゃと? 戯れじゃ。人の子の心を鏡に映し出すのは、ことに楽しいからのぅ」
「どうじゃディーヌ、我が父君、ルドラウ大公の復活に力を貸さぬか? おぬしもわらわも同じ古鏡の座に属する身、そのよしみで今宵は手を貸してやったのじゃぞ」
「お、おのれェ人の子の分際で‥‥わらわは影、影の一つに過ぎぬわッ!」

 

有角の公女ディーヌ

星 座:古鏡
召喚値:64?
影響値:7?

出現形態:野伏風の西方の軽鎧をまとい、剣を携えた穏やかな顔つきの若い女性。流れるような銀髪をしており、額からは不思議なことに銀色の角が生えているが、少しもその美しさを損なってはいない。側に青白い一角獣フラールを従えている。

魔力:
《想いの保持》ディーヌは銀の角の魔力ゆえ、自らの生の思い出の全てを保持している。狂気に犯されてはいない。
《想いの探知》ディーヌは、強い想いを持つ人の子の心を読むことができる。
《一角獣との対話》ディーヌは、かつて自分の友であったフラールを筆頭とする一角獣たち、そしてフラールたちの血を遠くに受け継ぐ馬たち全てと、心を通い合わすことができる。
《幻視》ディーヌの持つ角の魔力は人の子の夢歩きを誘発し、対象はしばしば、魔族たちの物語の一端をおぼろげながら見ることとなる。

下僕:フラールを筆頭とする一角獣たちがディーヌの友である。
 彼らは角の大公セイシュドーマの下僕、角の下僕とは異なる種であり、かつてありし『湖畔の王国』付近に棲息していた青白い毛並みの一角獣達である。
 彼らは召喚値30の存在として扱うが、ほとんどの場合は幻として現れる。彼らは角に癒しの力を始めとする様々な魔力を持つとも言われている。

子供:ディーヌの子は存在しないが、彼女の友であるフラールを始めとする一角獣の血を遠くに引く馬たちは、妖精代末期の世界のあちこちに散っている。

魔剣:鋭き角を持つ一角獣フラールこそがディーヌの魔剣である、と言われているが定かではない。

関連教団:有角の公女を信仰する教団はない。

運命:追憶の中に眠るもの
 ディーヌはかつて天城紀の時代、『湖畔の王国』の公女であった。湖に囲まれた城に住まい、近くの森を駆ける一角獣たちと心を通わせることのできる優しい女性であり、近衛兵団の長だったとも言われている。
 が、神帝リアンドラの率いる『剣の帝国』の軍勢に敗れ、王国の民の生き残りの最期の一人となってしまった。
 後に廃墟と化したこの地を訪れた風の公女ピスケールに請われ、ディーヌはやはり一角獣の最後の生き残りであったフラールと共に、蛇姫オラヴィーの力によってその身を魔族へと変じた。
 その後の彼女は額に銀の角を持つ戦士公女として、一角獣の群れを率いて神々の軍勢と戦った。彼女はその角の持つ魔力故に、復讐の念に狂うことなどはなく、狂気に犯されていく他の諸侯らを悲しみながら魔棲代を生きたとも言われる。
 神征紀の戦いの折、ディーヌはピスケールやルハーブら魔族の五公女に付き従い、指輪の女王の配下である破魔の巨人の軍勢と戦い、激戦の中で倒れた。
 彼女を哀れんだ妖精騎士たちによって、故郷を模したある湖畔の古城が建てられ、その地下深くで封印されたまま、彼女は追憶の中で深い眠りについているともいう。

 ディーヌは過去の記憶の中に永遠に生きており、復活など望んではいない。憎悪と狂気に蝕まれた魔族の中では珍しい存在である。
 彼女は自分の従った魔族の五公女の運命から、復讐の空しさをよく理解しており、強い想いを持った人の子の夢の中に一角獣と共に現れ、謎めいた助言や警告を残して消えていくこともある。妖精代末期においては幻としてしか姿を現せないため、それ以上の力を振るうことはできない。
 湖畔の王国の物語は、妖精代末期においてはあまり知られていない。王国が何処にあったのかも不明である。また、彼女が魔族帝国時代の官位で正式に公女の位を持っていたのかも、定かではない。
 有角の公女の名は高名なる『ギャザリン・モールの魔道書』には記されていない。出自不明であることで知られる、謎めいた『ア・ルア・イーの魔道書』の中に、諸侯の一騎としてその名を見ることができる。
 彼女の封印は銀の森のどこかにあるとも言われている。

口調:
「いかにも、我が名はディーヌ。かつて有角の公女と呼ばれし魔族の公女‥‥」
「私にはあなたたちの心が見える。懐かしき思い出、美しき思い出。その記憶を、大事になさい」
「断る! 私はここで永遠の眠りにつく身。誰が魔女であるお前などに!」
「さあ、お行きなさい。ここは本来、人の子の来る場所ではありません‥‥」

 

銀の仕切り線なり。
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