ハワイ旅行日記>2日目
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第4章:デラックス!な1日
●2月27日(日)
6:00 起床。今日は、オプショナル・ツアーを入れている日です。頑張って早起きしました。

7:40 午前中は、「真珠湾デラックス・クルーズ」というタイトルのオプショナル・ツアーです。隣のシェラトン・ホテルの前に集合、ということで、そこへ行きます。と、既に多くの人達と、バスが並んでいます。いくつかのツアーの集合場所になっているのでしょう。どれだろ…と思っていると、現地の人がつかつかとやってきて、何か、チケットを見せろ、と英語で言うているみたい? 言われて、旅行会社から渡されているチケットを見せると、これをつけろ、とステッカーを渡してくれて、さらに、あちらへ行け、とバスの方を指差します。そちらの方では、ドライバーが、こっちだぞ、と手を上げています。う〜む、ほんまにこれでええのやろか、とちょっと不安になりながらも、バスに乗り込んでみると、これがまた、日本人以外の外国人ばっかり。ますます不安は増していくのですが、どうしよう、と思う間もなく、バスは発車します。何人か、日本人もいるようですし、そう言えば、このオプショナルツアーは、現地の観光会社の主催のものだから、いろんな人達がいて、当然なのかも、と、気を取り直します。うん、どこにでも連れていってくれい! ってな感じです。(^^;

豪華客船
これが豪華客船、Star of Honolulu号だ!

 で、連れて来られたのは、昨日のアロハ・タワーの隣の舟着場。見ると、ごっつい豪華な客船が、岸壁につけられています。え?と思う間もなく、これに乗れ、と言われて、わけもわからないままに、乗船。あれ、真珠湾クルーズって、真珠湾から乗るんじゃなかったの?と疑問に思いながら、乗り込んでいくと、まずは、この船の名前の入った浮輪を夫婦で持っての記念写真の撮影。そして、言われるままに、船室の中に入り、指定された席へ。ちょうど、レストランのような、大きな船室で、テーブルの上には食事の用意がされています。おぉ、そう言えば、朝食がつく、と説明に書いてあったっけ、と思いだし、これが、その朝食か、と思っていると、日系の女性のクルーの方が、朝食はビュッフェになっていますので、どうぞ、お好きなものを取ってきてください、とおっしゃっています。で、日本人・外国人、大勢の方のテーブルの脇をすりぬけながら、朝食を取ってくると、いよいよ、出航です。船が動き出しました。そして、船長からの案内が流れ、その後を継いで、先程の日系女性のクルーの方が、日本語で、説明をしてくれます。…と、どうやら、これが私達の申し込んだ「真珠湾デラックス・クルーズ」そのものであることが、判明します。アロハ・タワーから出て、朝食を取りながら、ホノルル市街を海から眺めつつ、ダイヤモンドヘッドの方へ向かい、そこで、ホエール・ウォッチングをして、そこから引き返してくる格好で、今度は真珠湾の方へ向かい、湾内を一周した後、ランチを取りながら、再びアロハ・タワーへ帰ってくる、というものだったのです。それならそうと、ちゃんとそういうふうに説明に書いておけよぉ、と思いながら、思いがけずに、ホエール・ウォッチングも楽しめることとなり、何か、嬉しくなってきます。これはええクジを引いた、というような。(^^;v 実際、乗っている船は、「スター・オブ・ホノルル」という実に見事な豪華客船で、これは言うてみたら、神戸の「パルメデール」或いは「コンチェルト」みたいなもの、なのかもしれません。

 朝食が終ると、自由な時間。甲板に出て、船上からオアフ島を眺めます。ちょうど、ホノルル市街が見渡せて、にょきにょきと、高層ビルが立ち並んでいるのが、印象的です。その向こうには、ダイヤモンドヘッドが、その美しい姿を見せていて、その先に広がる太平洋ともあわせて、大自然の美というものに魅せられそうです。そして、何よりも、自分が今、こうして太平洋の大海原の上にいるのだ、ということが、新鮮な感動を呼び起こします。日本でみる太平洋と違い、ほんまの太平洋のど真ん中、深く澄み渡ったブルーの色がとっても美しく、私達を暖かく包み込んでくれそうな、穏やかな表情を見せています。その魅力は、ずっと見ていても全く、飽きませんねぇ。

海からのホノルル

海上からホノルルを眺めてみる

 そうして、やがて、ダイヤモンドヘッドが間近に見えるところまでくると、現在、どの方向に何頭のクジラがいます、というアナウンスがあります。おぉ、とざわめきたつ乗客達。甲板の上、左舷寄りはたちまちに、人だかり状態になります。皆さん、必死に、クジラを探そうとしています。アナウンスも何回か、どこにいるよ、という情報を与えてくれるのですが、なかなか、この眼で確認することができません。え? どこ? という妻に、私も分からへんと答えながら、2人で、あちこちに眼をやりながら、クジラを懸命に探します。う〜ん、見えないのかなぁ、と思うていると、その時、海上の一部分で、ぱぁっと小さい潮が吹いているではありませんか! 霧を吹きつけたような、ごくうっすらとした、白いものが見えたのです。あ、あれや、あれ! と言うた時には、もう、クジラは水中に潜ってしまったのか、見えなくなってしまいます。見損なってしまった妻に、こういうものが潮やで、と、私の見たものをそのまま説明して、再度、懸命に探します。出てきてくれぇ、と祈りながら探すことしばし、あ! あそこ! え? どこ? なかなか妻に潮を見せてあげられない… しばらく、じぃっと海上を見渡しているのですが、そこへ、そろそろ時間ですので、と言うて、船は引き返しにかかります。え〜、クジラぁ〜、と名残は惜しいのですが、引き上げ、です。私も、クジラ自体を見た訳ではなく、小さな、多分、子供クジラの、潮吹きを見ただけなのですが、せめて、妻にも、潮だけでも見せてあげたかったな…

鯨を探す

結局、クジラは見えなかった…

 クジラが終わると、いよいよ真珠湾へ向かっていくわけですが、その途中は、船内でいくつかのアクティビティがあります。船室へ入っていくと、そこでは、フラダンスのレッスンが行われています。大きな部屋のまん中で、指導者らしき方が何人かの乗客に、こうやって手をあげて、こうして、と説明しているのが見えます。私達は、ちょっと遅れて来たため、ちょっと離れたテーブルに座り、ぼぉっと眺めています。そこへ、先程、乗船する時に撮った写真ができあがったようで、クルーのお姉さんが、売りにやってきます。見せてもらうと、うん、なかなかよく撮れているじゃない、ということで、即、購入であります。こういう写真は記念になりますから、やはり、買っておかないと損でしょう。しっかりした台紙、というかアルバムにしてくれていて、これで20ドルというのは、むしろ、安いのではないかしらん…

 フラダンスが終わると、今度は、各テーブルの上に、花が配られていきます。レイ・メイキングの時間です。各自で、花を取り、その花に、針で糸を通していくのです。始めは見ていた妻ですが、私もやってみる、と花を手にして、作業を始めます。糸のついた針を手に、花に通していく妻、私はというと、その隣で、花を取っては、花についている小さな茎をぷち、と取っていき、妻が作業しやすいようにしていくのでした。夫婦共同作業であります。(^^; しばらくすると、花が糸いっぱいになり、そうすると、妻はこれを指導しているクルーの方のところへ持っていきます。ここで針を取り、糸をつないでもらって、輪にしてもらうのです。しばし順番を待ち、くるりと輪にしてもらうと、はい、完成!です。2人で一緒に並んで記念写真を、また撮ってもらうのでした。うん、なかなか素敵なものですね。その後、妻はやおら、先程のフラダンスの時にお姉さんがしていたレイがそこに落ちていたのを拾い上げて、私の首にかけて、はい、これで写真ね、とそこにいた方に自分のカメラを渡して、写真を撮ってもらいます。おいおい、これって、女性用のレイなんじゃないのかい…と思うのですが、まぁ、いいか。(^^;ヾ

レイ・メイキング

レイを作る人たち

真珠湾へ

船は真珠湾へと入ってきた

 そうこうしているうちに、船はいよいよ真珠湾に入っていきます。米軍基地を横手に見ながら、湾内へ。今はこんなに美しく、平和なこの場所を、かつて、日本軍が奇襲攻撃をして、あの悲惨な大平洋戦争が勃発したのだ、と思うと、何か、切なくなってきます。今の平和と、当時の悲惨さとが、余りにも対照的なのです。二度と、戦争なんか起こしてはならない、と深く思うのでした。湾内には、開戦のシンボル的存在である、アリゾナ記念館(真珠湾攻撃の時に沈没したアリゾナ号が、沈んだそのままの状態で、その上にこの記念館が建って(浮いて?)いる)や、終戦のシンボルであるミズーリ号(日本の降伏文書調印式が行われた船)があり、戦争について、改めて考えさせられます。船内でも、戦争についてのビデオが上映されており、日本人として、いろいろと考えさせられるのです。日本にも大義というものはあったのかもしれない、けれど、戦争は戦争であり、はたから見れば、人殺しにすぎない、戦争という非常時体制の中では、それも合法化されてしまうが、でも、人が人を殺めるのは、絶対によくないことだ、そのようなことをしてでないと保てないような平和に何の意義があるのか、理想主義だと言われようが、理念として、これからの世界は、絶対に戦を起こすことなく、平和を保っていかないといけないのだ、と思うのでした… 今度、またここに来ることがあったら、今度は、ぜひ、アリゾナ記念館やミズーリ記念館にも入ってみたいものです。(今回は、海上からこれらを眺めるだけです。)

アリゾナ記念館ミズーリ号
アリゾナ記念館。この下にアリゾナ号が眠っている…
こっちがミズーリ号

 湾内をぐるりと廻ると、船は、いよいよ、引き上げにかかります。そして、私達は、再び船内で、ランチ・タイムです。ビュッフェ形式のランチで、メニューも盛り沢山。案内には、軽い昼食って書いてあったのですが、とんでもない、立派なランチです。あれこれと取ってきて、さぁ、食べよう、とすると、ハワイアン・ショーが始まります。美しく着飾ったお兄さん&お姉さんがまん中で、ハワイアンの音楽に合わせて、何やら怪し気な(?)踊りを見せてくれます。2人とも、実にノリノリで、見ているこちらも、何だか、ウキウキしてきますな。ソロで踊ったり、2人で一緒に踊ったりして、なかなかいい感じです。特にお姉さんの方なんか、妙に艶かしかったりして、つい、見とれてしまいます。(おひおひ…)ひゅーひゅー、とはやし立てる外国人なんかもいて、会場中、すっかり盛り上がっています。いやぁ、楽しいひとときです。

ランチ・ショー

ショー・タイム。中央でお姉さんが踊ってはる…

 そうこうしていると、やがて、前方にアロハタワーが見えてきて、船はついに帰港体制に入ります。3時間半くらいに及ぶクルージングもついに幕となる時がやってまいりました。美味しい食事に、楽しいアクティビティ、そして見どころもたくさんという、まさに豪華で素敵なクルージングでした。いやぁ、こんなに素晴らしいものだとは思いもしなかったので、すっかり、満足です。名残を惜しみながら、船を降りて、アロハタワーを横切り、朝と同様、主催者の用意したバスに乗り込みます。ここから再び、集合場所であった、シェラトン・ホテルへ戻るのです。楽しかった… 妻と2人、満足してホノルル市街へと戻るのでした。

13:00頃 シェラトン・ホテルに到着。バスを降りて、さて、どうしよう、と思っていると、ふと、目の前にアイスクリームの屋台が。美味しそう、と言うて、妻と2人、買ってみることにします。いろいろなフレーバーのアイスクリームが並んでいて、ちょっと迷ってしまうのですが、妻はモカを、私はトロピカルフルーツとかいうものを選んでみました。そばの椅子に腰掛けて食べてみると、これが、とっても美味しい!んです。カップにいっぱい盛ってくれて、さすが、アメリカン、てな感じですが、味もとってもやさしく甘い感じで、いいですね。ハワイの日の光を浴びながら、ぼぉっとアイスを食べるひととき… 幸せですなぁ。(^^;

 アイスを食べ終わると、ぼぉっとしていても何だから、ということで、すぐそばの「ロイヤル・ショッピングセンター」に入ってみることにします。う〜む、いろいろとブランド・ショップなども入っていたりして、あれこれと目移りしてしまいますな。「Prada」、「Chanel」、「Hermes」、「Renoma」等々、私でも名前ぐらいは知っているようなお店がずらり。ほんと、何でもそろっているという感じで、これは、ハワイに買い物に来たがる日本人も多くなるのもうなずけてしまいますねぇ。実際、いくつかのお店の中に入ってみると、いるのは、日本人ばかり。一体、ここはどこの国なんだろう…? まぁ、今日はあまり買い物の予定はないので、ざっと見てまわることにして、ぶらりとまわって、ホテルの方へ戻ることにします。引き上げる前に、ちょっとだけ、ここからすぐのところのビーチにも顔を出してみました。さすがに、この格好(洋服に靴を履いた姿)ではビーチの中までは入っていけないので(周りは全部、水着姿ばかり…)、ほんまにちょこっと覗いてみる、という感じです。眩しいばかりの太陽の光を浴びて、ビーチ自体がとっても明るいです。それに、澄んだ海の色に空の青色! 何か清清しさを感じさせて、とっても気持ちいいものです。水着を持ってきていれば、ビーチの中にも入っていって、ぼぉっとできたかもしれませんね。今度来る時はそうしよう。(って、また来る時はあるのか…)

ビーチ

ビーチをちょっと覗いてみた

14:00過ぎ ホテルへ戻ってきます。ちょっと疲れたね、ということで、休憩です。ぼぉっと海を眺める妻、昨日買ってきたばかりのウクレレをぽろろん、と弾く私、のんびりした時が過ぎていきます。たまには、こうしてのんびりするのもいいですね。しかも、ここは日本を離れたハワイ、南国の気持ちいい光の中で、何もしなくても、何か幸せな気持ちになっていくのは何故でしょう…? 妻も、海って好きだけど、こんなに温かくて穏やかでやさしい海を見るのなんて、初めて!と感動していて、いつまでも海を眺めています。ハワイと言うと、どうしてもマリン・スポーツやそうした関係のアクティビティ、そしてショッピングというイメージが強かったのですが、こうして実際に、ハワイで過ごしてみると、とても居心地のいいことに気付きます。それは、そうしたイメージとは違う、この島自体が持っている雰囲気とでもいうものでしょうか、暖かな陽の光に、澄んだ青空に青い海が、くっきりと浮かび上がり、そこを吹き抜ける気持ちのいい南の風、そうしたものが、私達の身体を、そして心をもふわっと包み込み、抱き込んでくれる、という感じがするのですね。まさに癒されるというわけです。こんなに気持ちのいいところなんて知らなかった、と言うて、妻は、早くも、また来よう!と言い出していますし、私も、もう少し長く滞在してもいいかな、と思います。日本人ばかりで、あまり魅力のないところ、というイメージは、全くの嘘です。ハワイは実に素敵なところなんだ、と実感するのでした。

15:30頃 メイドさんが部屋の掃除に来てくれたので、ちょっと外に出ることにします。で、また昨日も来た「ABCストア」にやってきます。いろいろと土産品を見ているだけでも、ほんと、飽きないです。ここだけで半時間ほど時間を潰して、またホテルの部屋へと戻るのでした。そして、ちょっと着替えを始めます。本日2回目のお出かけ、オプショナル・ツアーに参加するためであります。それなりの正装で来るように、というふうに案内書に書いてあったので、日本から持ってきたスーツに着替えるのです。さて、どこに行くのかは、…これからのお楽しみ、です。

17:45 今朝と同じく、集合場所に指定されたのは、シェラトン・ホテルの前です。そこに立っていると、私達の名前を呼ぶ声が。振り返ると、日本語ぺらぺらの現地の方が、私達のことを確認しにやってきます。そして、私達以外のもう1組の方もいらして、さぁ、出発、です。予定では、ここまでリムジンが入ってきて、そのリムジンに乗車して、あるところへ向かう予定だったのですが、ちょうど、今日は「ドラゴンフェスタ」とかいうお祭りの日で、そのパレードがあるために、車がここまで入ってこれない、だから、申し訳ないが、「Duty Free Shop」のところまで歩いて行ってくれないか、と言われます。ま、たいした距離でもないし、いいですよ、とその案内の人について行きます。と、途中、交差点のところで、目に入ってきたのは、大きな龍。「ドラゴン…」というだけのことはあって、龍を大勢でかかえてパレードしているのです。ちょうど、春節祭の時に神戸の南京町で繰り広げられるのと同じですね。後で聞けば、中国系の方が中心になってやっているお祭りなのだそうで、さすが、どこに行っても華僑の方々のパワーはすごいなぁ、などと思ってしまいます。

ドラゴン

たまたま運良くドラゴンを見ることができた

 そして、「DFS」に到着。ここで、リムジンの運転手の方に会い、彼の案内で車の方へと行きます。…むっちゃ豪華なリムジンじゃないですか! だいたい、リムジンそのものに乗ることすら初めてだと言うのに、いきなり、こんなごっついものに乗ってええんやろか、と思いながら、妻と2人、しっかりとリムジンをバックに記念写真を撮ってもらったりしています。(^^; そして、そのリムジンに乗り込むと、中はほんと、ゆったりとしていますね。ちょうど座席が後部と前部とで向かいになるようになっていて、車のサイドの台にはボトルとグラスが置いてあったりして、お洒落です。もっとも、ボトルの中は空っぽなのですが…(^^; もう1組のご夫婦も堺の方からいらしたとかいうことで、妙に話が合ったりして、また、運転手さんもあれこれと説明してくれるので(しかも日本語で)、なかなか楽しい車中になります。で、もう1か所、立ち寄って、そこで更にもう1組のご婦人ペアを拾って、そして、リムジンの向かうのは、…高級レストランの「Sarento's top of the "I"」さん。ホテル「Nikko Waikiki / the Ilikai」さんの30階にあるレストランで、そこからの眺めを楽しみながら、豪華なディナーを味わう、というものなのです。高級レストランだから、格好もそれなりにきちんとしたものでないといけない、というわけです。

 ホテルの入り口に着くと、運転手さんは、2時間後にまたここに来てくださぁい、どうぞ楽しんできてくださぁい、と私達をホテルのボーイさんの手に委ねます。そして、ボーイさんに案内されるままにホテルの中に入り、エレベーターに乗ると、一気に眼下に広がるホノルルの町並み! ガラス張りのエレベーターだから、外の景色もしっかりと見えるわけで、ぐんぐんと高く上っていくのは、ちょっと怖かったりもします。そして、レストランに到着、案内される席も、窓際の眺めの良いところです。ちょうど、南東方向を見渡せるところで、足元にホノルルの町が、右手の方には太平洋が広がり、正面の向こうにはダイヤモンドヘッドがそびえているという、素晴らしい眺めです。折しも、ちょうど黄昏の時間、怪しく輝く景色は、とても奇麗ですね。これが、段々と日が沈むにつれて、ぽつり、ぽつり、と灯火がついてきて、次第に光輝く夜景へと変わっていくのです。豪勢な演出ですねぇ。いやはや、これだけでもごちそうさま、という感じです。

レストランからの眺め1レストランからの眺め2
レストランからの眺め。これが夜景モードになるともっと美しくなるのです。デジカメには収められなかったけど…

 でも、これだけではありません。やはり、しっかりと食事もいただかないと。(^^; ディナーの内容は、

・サーモンの前菜
・サラダ
・ロブスターと牛フィレステーキ
・コーヒー&デザート(ティラミス)

 というもの。当然のごとく、これにワイン(ただしグラスワイン)をつけました。料理の一つ一つも、とっても美味しくて、前菜のサーモンや牛のフィレステーキなどは、この上もなく美味しいものです。(んなもん、普段、食べないだけに、余計に美味しい…) 夜景を楽しみながら、ついでだから、と料理の写真なんかを撮っていると、レストランのマネージャーの方が、そんなもん撮ってないで、はい、カメラを渡して、こっち向いて、と言うてくれます。いやはや、つい、ミーハーな日本人を見せてしまいました…(^^;ゞ また、ここでもやはり、プロのカメラマンの方がいらして、2人並んでの写真を撮ってくれます。値段にして2枚のセットで、25ドル。もちろん、これも買いました。思い出になるものは、何でも買っておかないと。奇麗な夜景に、美味しいディナー、2人きりの(甘い?)世界に浸ることのできたひとときでした。いやぁ、よかったぁ。

19:45 食事を終えて、再び、ホテルの入り口のところへ来ると、既にリムジンも停まっていて、運転手さんが、美味しかったですかぁ? と私達を迎えてくれます。そして、今度は、食後のもう1つのデザートということで、ちょっと小高いところへと私達を連れて行ってくれます。車に揺られながら、次第に、カーブがきつくなり、山道を登っている、ということが、辺りまっ暗な中でも分かります。がたがたと揺られながら、山道を登ることしばし、はい、着きましたよ、と言われて降りると、そこが、目的地の「タンタラスの丘」。光り輝くホノルルの街に光を見下ろすことができます。それは、神戸の100万ドルの夜景にも負けないくら、いや、それ以上に美しいもの。運転手さんの説明によれば、ネオンの光というものが全くないのだそうで、その分、余計に美しく見えるのかもしれません。そうしていると、やはり、こういうところにはどこにでもいるように、カメラマンの方が、私達を迎えてくれます。…って、見ると、ばりばりの日本人じゃないですか。専用のカメラを使って、バックの夜景もしっかりと奇麗に撮ってくれるとのことで、また撮っていただきました。出来上がりは今夜、23時30分までにホテルの方へ届けてくれる、とのこと。しっかりしている日本人の彼らって、昼はサーフィンをして、夜にこうして働いて…という生活をしてはるのでしょうか、こういう若者って、案外と多いのかもしれませんね…

20:45 夜景を楽しんだ後、リムジンでホテルまで送ってもらいます。これで、楽しかった「ミリオン・ダラー・イルミネーション・ディナー」(という名前のオプショナル・ツアーだったのです)は終わりです。ホテルに戻って、ほっとすると、いろいろと楽しかった今日1日のことが、思い返されます。美味しいものもいっぱい食べたし、美しい景色もいっぱい見たし、実にゆったりと、また充実して過ごすことのできた1日であったと思います。明日はどうしよう、と考えながら、のんびりと夜を過ごすのでした。

23:30 入浴も済ませて、後は寝るだけ、という態勢だったのですが、着替えて、フロントへ行きます。先程の、タンタラスの丘での写真を受取るためです。さっきのお兄さんのくれた名刺を見せながら、写真を買うたんやけど…と言うと、フロントの方もすぐに分かったようで、はい、と差し出してくれます。片言の、非常に頼りない英語しか私は話せないのですが、この頃には、段々と慣れてきていて、ついでに、明日の予定を立てるために、ここから一番近い、「The Bus」のバス停はどこか、ということも聞くことができました。案内の地図もGETできて、ちょこっとだけ、何とかコミュニケートできるやんけ、と自信みたいなものがつくのでした。(^^;(←ほんまかいな…)

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