ハワイ旅行日記>3日目 | |||||
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- 第5章:オアフ島の自然美
- ●2月28日(月)
- 6:00 今日も1日、あちこち行く日です。昨日に続いて、早起きしました。
- 7:15 出発。どこに行くのかと言うと、またまた「アロハ・タワー」です。でも、この時間はトロリーバスは運転していないので、普通の市バス、「The Bus」に乗って行くことにします。(だから、昨晩、バス停のありかを聞いておいたのです。)バス停は、ホテルからちょっとだけ西へ行ったところ、公園のところにあります。難なく、これを見つけてしばし、目的のバスが来るのを待ちます。と、今日って、平日の朝なのですね。ジョギングしている人や仕事へ行く人など、観光向けでない、普段顔のホノルルをちょっとだけ見たような気がします。そして、目的の、19番のバスがやってきます。1ドルを料金箱に入れながら、アロハ・タワーまで行くかどうかを運転手に確認して、乗り込みます。1ドル! たったそれだけで、島内のどこにでも行けてしまうというのですから、この「The Bus」、なかなかすごいものです。日本のバスとは違いますなぁ。税金で運営されている以上、さらに高価なバス料金を課すのは酷、という発想なのでしょうか。一般人市民の中に混じって、バスに乗っているのって、何か、いい感じですね。(^^;
- 20分もしないうちに、バスは「アロハ・タワー」(の近くのバス停)に着きます。ちゃんと、「アロハ・タワー」はここやでぇ、と運転手さんが案内してくれるので、降りるのも迷わなくてすみます。親切な運転手さんですね。で、降りて、ぶらぶらと歩いていきます。だいぶ、早く着いてしまったので、仕方ないから、と、初日に来た、旅行会社のプラザに入ります。中は、今日の先程、着いたばかりという感じの人達でごった返しています。見ていると、いかにも新婚旅行、という感じの若者カップルが多いような… そんな中、私達は、また今度来る時のために(?)、いろいろとパンフレットを集めたり、例のビーフジャーキーの試食をしたりして(またかい!)、暇つぶしをするのでした。
- 8:30 バスに乗車して、出発。今日はというと、午前中は、この旅行会社のバスに乗り込んで、島内のごく一部分だけですが、ひととおりの見どころを回るミニ・バスツアーに参加させてもらうのです。ガイドさんというものはなく、運転手さんが、運転をしながら、あれこれと案内を話してくれるのです。日本語もなかなかお上手で、しかも、結構、話の内容も面白いので、さすが、と思います。「アロハ・タワー」を出てすぐのところにあるのが、「カメハメハ大王」の像、そして、イオラニ宮殿。車窓から眺めるだけですが、ここにも、時間があれば、寄ってみたかったですねぇ。また、近くには、高島礼子さんが挙式をされたとかいう教会もあります。運転手さんの説明に、いちいち、おぉ、とうなずいてしまいます。随分と、日本の事情にもお詳しいのですね…
- バスはやがて、フリーウェイに乗り、東へ向かいます。ちょうど、ダイヤモンドヘッドの北側を抜けるようにして、カハラ地区等の高級住宅街を過ぎて、そして、ハナウマ湾の展望台に着きます。遠浅で透明度が高いことで知られるところです。展望台はちょっと高台にあり、そこから湾を見下ろすような形になります。白い砂浜に、打ち寄せる白い波、そして、どこまでも深い青色の海、その鮮やかさは、感動ものです。まるで絵に描いたような美しさは、ずっと見ていても飽きない、ずっと見ていたい、と思うほどです。こんなに素敵なところもあるのですね…
ハナウマ湾のビーチを見下ろす
- 次にバスがやって来たのが、ハロマの潮吹き穴。ここに着くちょっと前の辺りから、運転手さんが、海にクジラがいるようですねぇ、と言うてくださいます。クジラ! 昨日、はっきりとは見ることができなかっただけに、もう1度、見てみたい!という思いで、車窓からじぃっと海を見つめます。…でも、分からない。どこにいるのぉ、と思いながら、バスは潮吹き穴に到着。下車して、我れ先にとばかりに、海の方へ行きます。と、ここにあるのが潮吹き穴なんですね。ごつごつとした岩が並んでいるのですが、波が打ち寄せるタイミングによって、その岩の中の小さな穴から、潮がぱぁっと舞い上がるのです。大きく舞い上がるのを写真に、とカメラを構えてみますが、そういう時に限って、なかなか大きいのがこないものです。妻の方は、ちゃぁんとその大きな潮吹きをカメラに収めたようですが…(ぱちぱち) で、先程からのクジラ捜索続行、であります。どこまでも続く広い海原を、ひたすらクジラを求めて眺め渡す私達。…が、いつまで待っても、それらしき影は見えません。えぇん、クジラぁ、と泣きながら、時間になってしまったので、バスの方へと戻っていくのでした。
潮吹きをデジカメには収められなかった… クジラを探すも、結局は見当たらない…
- 程なく、バスは、「シーライフパーク」に到着します。海洋動物を集めたテーマパークなのだそうです。イルカのショーなど、見どころもたくさんあって、1日、遊べそうなところです。もちろん、入場することもできるのですが、そうすると、またここで何時間もかかってしまうことになり、後続のバスに乗り継いで帰ることもできるのですが、まぁ、昼からの予定もあるし、今日は、入場せずに、このまま、このバスで帰ることにしよう、とします。でも、何か、せっかく来たのに、何もなしでは寂しいので、ということで、しっかりとお土産(小さな置き物と写真立て)だけは買っておきました。(^^; また、来る機会があれば、その時は、ここにも寄るようにしたいものです。
- 再び出発して、バスは、ずぅっとちょうど島の東側の海岸ずたいに北へと向かっていきます。こちらの方の海も、やはりとても綺麗で、車窓からぼぉっと眺めているだけでも、何か、心が落ち着いてくるような感じもします。途中、元大関のタレント、KONISHIKIさんのお母さんがされているいうお店もあったりして、この辺まで足をのばしてゆっくりと滞在するのもいいなぁ、なんて思ったりもします。やがて、バスは海から離れて、次第に山の方へと入っていきます。眼下にカイルアの町が見えてきて、その向こうにはカイルア・ビーチというこれまた美しいビーチがある、というところを過ぎると、もう、完全に山の中。うっそうとした熱帯雨林のような中を過ぎていきます。次第に雲も多くなってきて、ぱらぱらと降ってくるものもあったりして、下の方であれほど晴れていても、やはり山の上の方では天気も変わってしまうのだ、と思うと、何か不思議な感じもします。何かが出てきそうな気配もするような森林を抜けていくと、やがて、「ヌアヌ・パリ展望台」に着きます。下車する時に、運転手さんが、はぁい、では皆さん、地獄を体験してきてくださぁい、と言うてくれます。そう、ここは、年中、強風が吹きつけることで知られたところなのです。時には立っていられない程の強い風が吹いてくるということで、しっかりと気構えて展望台へと向かいます。…と、やっぱり風が強いですね。今日はちょっと大人しいみたい、ということで、さすがに立っていられない程の、というものはなかったかと思いますが、それでも、ぴゅうと吹きつけてくる風は相当のものです。展望台の周りには、ごつごつとした山肌が現れていて、そうした岩がそびえたつ様は、圧巻です。そして、展望台からの眺めも抜群で、はるか向こうの方に、先程のカイルアの白い町並みと白いカイルア・ビーチが見えています。その向こうが青い大平洋、大自然の偉大さのようなものを感じるのでした…
ヌアヌ・バリの展望台からの眺め
- 11:45 展望台を後にすると、バスは、そのまま、山の中を突っ切るようにして、再び、ホノルルへと戻ってきます。そして、「DFS」を経由して、再び、「アロハ・タワー」へ。あっという間に、約3時間のミニ・バスツアーは終わってしまうのでした。ごく一部に過ぎないのでしょうが、それでも、オアフ島の魅力というものを存分に味わうことができたと思います。ホノルル市内だけでは分からない、オアフ島の自然美というものに触れることができて、よかったと思います。
- 12:00 トロリーバスに乗って「アロハ・タワー」を後にします。そして、いよいよ、最大級のショッピングセンターとして知られる、「アラモアナ・センター」へと乗り込んでいくことにします。イメージ的には、「アラモアナ・センター」って、ブランド店ばかりが並ぶ高級なショッピングセンター、という感じがしていたのですが、いざ、行ってみると、そうでもないんですね。確かに、2F、3Fには、ごっついブランドが勢ぞろいしています。でも、1Fの部分って、ごく大衆的な感じのするショッピングセンターになっているのですね。中央の「Makai Market」は、広いフロアの中にいくつものテーブルが並び、その周りに、様々なお店が出ており、そこで注文したものをセルフサービスで、テーブル席に持ってきて食べる、というプレートランチ形式になっているところです。日本でもダイエーとかにこういうところってあったりしますよね。私達も、ここで昼食を取ることにします。で、何にしよう、とお店の方を見て回りますが、これがなかなか… ハワイ料理やアメリカンなものから、中華、イタリア、メキシコ、更には和食まであったりして、選ぶだけでも大変です。ぐるっと1周した後、私達が選んだのは、ラーメン屋さん。ここで焼そば&豚饅を注文して、テーブルに着くのでした。でも、そのボリュームといったら、何とビッグなこと! 値段にしてみれば、17ドル程なのですが、その値段で、これだけの量と言うたら、これは安いです。それに味も美味しいし、なかなかいいものです。
アラモアナ・ショッピングセンター内をぶらぶらする
- 昼食を取ったら、いよいよ、ショッピングセンターの中の探検(?)です。2Fに上がってみると、あるはあるは、有名な様々なブランドのショップが。昨日の「ロイヤル・ショッピングセンター」以上に店が入っているようで、なかなか壮観な眺めです。「Louis Vuiton」に「Chanel」、「Guucci」、「Cartier」、「Prada」、「Burberrys」、「Celine」等々、いやはや、すごいものですな。ぶらぶらと見て回っているだけで、目が回ってしまいそうです。よくぞまぁ、これだけのブランドをそろえたもんやなぁ、と感心してしまいます。特に何を買う、というのもなく、話のネタに、というくらいの気持ちで、ぶらりとしているのですが、やはり、ここでも目につくのは、いっぱい買い物をした袋や包みを抱えている日本人客の姿。それも、若い人が多いですね。買い物天国ハワイ、ということを実感させられます。でも、こういう日本人の行動って、他の国の人からはどのように見られているのでしょう。他の国の若者は、こういうところであまり見かけたことがないだけに、まだ年端もいかない若者達が、平気で高額な買い物をこういうところでするのって、何だかなぁ、とふと、思ってしまうのでした…
- 14:30 一通り、見て回って疲れたので、これくらいにしておいて、再びトロリーバスに乗ります。そして、今度は、ホノルル市街を抜けて、東の方へと向かいます。大きなホテルや、動物園や水族館等を見ながら、目の前の向こうには、ワイキキのビーチが広がっています。風に吹かれながら、走っていくのは、まさに爽快です。今日も空は快晴で、海の色も綺麗ですから、そのブルーの美しさを堪能できて、ハッピーな気持ちです。ハワイって、ほんま、ええとこやんなぁ、と改めて思います。妻も海が綺麗、と言うて、じぃっと海の美しさに見入っているようです。また、機会があったら、来ようね。
トロリーバスから外の風景を見ると、海が、緑が、輝いていました…
- そして、バスは、ずぅっと東の方へやって来て、ダイヤモンドヘッドへの登山口に到着します。今まで遠目にその美しい容姿を眺めていた、ダイヤモンドヘッドの麓にやってきたのです。と言うて、今回は、懐中電灯や飲料水など、登山のための用意もしてきていなかったので、登ることはしません。これも話のネタになれば、くらいのもんなのですが、一応、登山口までは行ってきたぞ、ということで。(^^; この死火山のクレーターの内側に、この登山口はあるのですが、このクレーターの中にいると、周囲をぐるっと山が囲んでいて、その中に広がる草原が、とっても大きなもののように見えます。だだっ広い草原の中に延びていく1本の道、これが登山道なのですね。約45分程で頂上まで行くことができるのだそうですが、案内を見てみると、その行程はなかなかすごいものですね。いくつもの階段を登り、最後の方ではトンネルをくぐり、更に螺旋状の階段も登って、ようやくにして頂上に辿り着く、という感じなのです。こりゃ、ちゃんと準備して来ないと、登れないね、ということで、この辺でぶらりとすることにします。草原の中で、風に吹かれながら、周りの風景を眺めていると、改めて自然の大きさというものを実感するのでした…
ダイヤモンドヘッドのクレーターの中。右の写真のまん中の道が、展望台への道。
- 16:00 そして、再び、トロリーバスに乗って、ホノルル市街へ戻ってきて、ホテルへと帰ってきます。今日は1日、海や山など、いろんな自然の風景を見てきましたが、どれもとっても素晴らしくて、印象的なものばかりでした。それらの風景を思い出しながら、しばし、休憩です。
- 17:00 またまた近くのABCストアへ。今日は、ここでちゃんと(?)お土産を買うという目的を持ってのお買い物です。店内のことは、どこに何があるということは分かっていますから、慣れたもの。これはどう? とか言いながら、妻と2人で、あれこれと物色します。値段もそんなに高くないから、ついつい、いろいろと選んでしまいますね。コーヒー(お互いの実家に送る用と自分達用と)やパイナップルの形をした食器クリーナー、ハワイアンのCD、ちょっと豪華な感じのアルバム等々、たくさん買っちゃいました。更に、一昨日に来た時に、「ABCストア ゴールドカード」なるものをもらっており、それによると、レシートの合計が100ドル以上になると、もれなくコヒーマグがもらえるということなのです。で、当然、昨日までの分のレシートもちゃんと残してありますから、それと足してみて、うん、ちょうど100ドルを越えるね、と確認してレジに出してみると… やったぁ、ちゃんとコーヒーマグをGETすることができました。なかなか可愛らしい品です。ちょっと得をした気分で、ホテルへと戻っていくのでした。
- 18:00 夕食。一昨日の「部屋の扉が開かない事件」の時の話のとおり、マネージャーさんのお言葉に甘えて、ホテルの中にあるレストラン「Parc Cafe」さんでご馳走に預ることにします。最初は、本当に行ってもええんやろか、ちゃんと予約してくれてはるのやろか、と心配だったのですが、いざ、レストランに入ってみて、予約してるんですけど、と名前を言うと、すんなりと席に案内してもらえます。おぉ、やっぱり、話は本当だったんですねぇ。やったぁ、と席に着いて、まずはワイン(スパークリング)を注文します。(またかい…)そして、ビュッフェ形式なので、いろいろと取ってきます。美味しそうなものがたくさん並んでいますね。何故か、お好み焼きなんてものもあったりして、豊富な品揃えです。また、片隅にはローストビーフのかたまりが置いてあって、そこではちゃんと、シェフが1切れずつに切り分けてくれます。料理の1つ1つも、とても美味しくて、また、お腹のことを気にしなくてもいいくらい、食べやすい味です。ついつい、たくさん食べてしまいます。(お腹も正直に受け付けてくれるし(^^;) この短かった3日間の思い出を振り返りながら、食事をゆっくりと味わうのでした… そして、最後は、デザート。これまたたくさんの種類のケーキが並べられています。どれにしようか、迷っちゃう、と言いながら、妻は嬉しそうにたくさん取ってきます。つられて、私もつい、4個くらい取ってきてしまいます。でも、このケーキも、甘過ぎずに、とても美味しいんです。う〜む、ほんと、素敵なディナーでした。
- 最後のお勘定をする時もちょっと、どきどきです。ワイン代だけでええねんなぁ、とちょっと不安に思いながら、ボーイさんが持ってきてくれた黒いケースの中に入った勘定書を見てみると… よかった、ちゃんとワイン代だけの請求になっています。ほっとして、今度は、いわゆるチップがいくらになるのか、ということが問題になります。勘定書の下の方に、自分で書くようになっているのです。相場は15%ほど、ということで、電卓がなぁい、と言いながら計算してくれるのは、妻。やっぱり頼りになりますねぇ。(^^; はい、これだけの金額よ、と言われて、言われるままに額を書く私。その分のお金を出して、ボーイさんを呼びます。これで合ってますか?と一応、確認してみたら、何の問題もない、と言うてくれます。よかったぁ、とほっとして、美味しかった食事の礼を言うて、部屋の方へと戻るのでした。
- 20:30 部屋へ戻ってきて、ハワイ最後の夜をゆっくり過ご…したいのですが、その前に、明日の帰りの荷造りをしておかないと。たくさん買ったお土産なんかも、大事に、スーツケースの中にしまいこんだりしながら、せっせと荷造りします。一通り終わったところで、海を見たい、とまたテラスに出る妻。私もテラスに出て、2人で一緒に、暗闇の中の海をぼぉっと眺め続けるのでした。ハワイ… 素敵なところでした。
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