環六高速道路に反対する会ニュ−ス
No.8
1991年9月28日
第8回定例会報告
9月20日に開かれた定例会では,今後の調停の進めかたや裁判との関係について,弁護士を交えて討議しました。特に前回の審査会で「私たちの方から具体的な調停案を提出する」と発言したことで,これにどう対応していくのかが問題になりました。調停案の内容によっては,私たちの運動の方向を変更することにもなる大きな問題です。そもそもこの会は道路に反対する会なのだから,調停より裁判に重きを置き,妥協を排しあくまで道路建設中止をめざすべきだという意見があります。公害審査会に続いて行政訴訟を起こしたという展開はこの立場のように思います。一方で「どうせできちゃうんだろうから,少しはましな道路を目指すべきではないか」という意見もあります。日本の裁判所は行政に弱く,厳しい裁判が予想されるだけにこの意見も一理あります。調停案を提出するにしても立場の違いによってその内容は大きく違ってきます。できるだけ多くの申請人の意志を確認したいと思いますので,10月9日に予定されていた審査会を2ヵ月程度延期していただき,さらに検討していこうということにしました。参考までに当日弁護士から配られた検討用の資料を2〜4ページに転載してあります。これにより審査会での調停の現状についてご理解いただけると思います。皆様のご意見をお寄せ下さい。なおこの会の運営は定例会で決められます。できるだけ大勢の参加を期待しております。
第1回法廷にご参加下さい
前号のニュースでお知らせしましたとおり,道路建設取り消し裁判の第1回口頭弁論が10月28日(月)午前11時から12時頃まで東京地方裁判所の606法廷で開かれます。
法廷には被告の建設省に加えて,都,公団の職員も来ることが予想されます。裁判を有利に進めるためにはそれを上回る人数でこちらの意気込みを示す必要があります。原告でなくても傍聴が出来ますので,できるだけ多くの会員の皆様の参加をお願いいたします。参加できる方は10月5日までにご連絡ください。