環六高速道路に反対する会ニュ−ス

No.38


1997年2月17日

 

こんな調停案ですが受け入れたいと思います

 前回1月20日の調停では,委員会から都と公団に対して非公式な打診として示されていた調停案に対して,あいかわらず都も公団も全く誠意のない回答を寄せていることが明かにされました.しかしだからといってこの非公式なやり取りで調停を打ち切りにすることはできません.私たちの求めに応じて,1月31日付けで下のような正式な照会の文書が送られてきました.

この文書で分かるように,この調停の成立には訴訟の取り下げが前提になります.この程度の調停案の受け入れのためになぜ,という気がします.しかし弁護士らと協議した結果,こんな調停案ですが全面的に受け入れて都や公団と協調しながら少しでも良い道路をめざす段階に来ているとの一応の結論がでました.一方,相手の東京都や首都高速道路に関しては,東京都の公式な機関である公害審査会による正式な提案ではあってもなお拒否してくることもありえます.その場合にはおそらく不調となりますから,訴訟を続けながら他の道を探るしかないと思います.この注目の次回調停は3月28日(金)です.大勢の参加をお願いいたします.

 


8都公審第133号 

平成9年1月31日 

 

東京都公害審査会調停委員会 

 

平成2年(調)第8号事件に係る意向について(照会)

 

 当調停委員会は,これまで18回にわたる調停手続を進め,当事者双方の主張を十分に聴取し,意見交換をしてまいりましたが,具体的事項について,いまだ意見が分れています.

 そこで,今後の調停手続の参考としたいので,それらのうちの重要と考えられる下記事項について,意向を伺いますので,平成9年3月7日(金)までに書面でご回答ください.

1 東京都と首都高速道路公団が,別記事項について受け入れた場合,申請人等も受け入れますか.

2 上記1の場合,その前提として,申請人等のうち,本件道路建設に関し,行政訴訟の当事者となっている者は,その訴訟を全部取り下げますか.

3 受け入れない場合,どの部分で,その理由は何ですか.

 

別記事項

【東京都関係】

@「東京都は,都道環状6号線の自動車交通により,窒素酸化物,浮遊粒子状物質等の濃度及び騒音,振動等が初期の予測に反して基準値を大幅に超えていることが明らかになったときは,すみやかに是正措置を講ずるものとし,この場合,必要に応じ交通量対策の一環として,車線構成の見直し(変更)を含めて検討を行なうものとする.」

A「東京都は,沿道における自動車交通による大気汚染,騒音,振動の状態を,モニタリングポストその他の方法で継続的に調査し,その結果について沿道住民に周知を図る.」

B「東京都は,環状6号線の拡幅工事にあたり,植樹帯の整備,車道及び歩道の維持補修,その他沿道周辺の環境保全に常に配慮した施策を実施するよう努める.」

 

【首都高速道路公団関係】

@「公団は,排気ガス浄化のため,低濃度脱硝装置の技術が進み,本件地下トンネル内に設置可能な脱硝装置が開発され,実用段階に達したときは,それらのうち,安全性,耐久性,装置の小型化,省エネルギー化,安定した脱硝率等を総合的に勘案し,最も適したものを設置する方向で検討する.」

A「脱硝装置を設置する場合には,公団は,現在予定している換気塔について,規模並びに設置場所等につき再検討する.」

B「公団は,沿道の関係住民に対し,毎年1回以上,上記脱硝技術の開発状況等について,説明会を開催する.」

 


2月23日,訴訟取り下げ・調停受諾の集会

 調停委員会から正式な調停に関する打診が来たという段階を迎えて,私たちは苦渋の選択を迫られています.弁護士らと協議した結果,前記のように訴訟を取り下げ,調停を受諾するしかないのではないかと考えています.しかしなぜそうした結論になったのか,裁判や調停の経過や今後の見通し,私たちの活動の方向性など,現時点でニュースにはできないさまざまな微妙な問題がからんでいます.このような重大な事柄ですから,会員の中で十分に議論してから最終的な結論を出したいと思います.そのために,2月23日午後1時30分から4時まで,新築の落合第一地域センター4階和室で,弁護士らをお呼びして集会を開催いたします.大勢の皆様の参加と,積極的な発言とをよろしくお願いいたします.

 

脱硝装置推進活動の旗揚げ集会も兼ねて

 道路が一方で作られつつある現状を考えると,調停成立の有無にかかわらず私たちは環境に配慮した道路作りを求めていかなければなりません.土壌脱硝装置は会員以外の地域住民の方々にもっとも理解が得られやすいことから,これからの活動の目玉にしていきたいと考えています.2月23日の集会は,第2部として,地域の方々にもひろく呼びかけて,地域のまちづくりの中で土壌脱硝装置を中心とした環境保全を推進していく気運を盛り上げるための会としたいと思います.そのために,脱硝装置の設置を求める署名運動を展開していきたいと考えています.この集会は,上にあげたように,第1部は調停や裁判をどうするかという私たちの会のこれからの方向付けを決定する重要なものですし,第2部は,運動を地域にひろげていくための第1歩を記すものとして極めて重要です.ご近所のお知り合いの方にも声をかけて,大勢の方々に参加していただくことを期待しています.

 

スケジュール

2月23日(日)13時30分 環六高速道路に反対する会集会 落合第一地域センター

3月28日(金)10時30分 公害審査会の調停 都庁内,場所未定

 

ニュース No.37

ニュース No.39

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