環六高速道路に反対する会ニュ−ス

No.48


1999年12月13日

 

全面敗訴の不当判決

 11月25日,環六拡幅,地下高速道路事業の取り消しを求めた私たちの訴えに対し,最高裁判所第一小法廷により判決が下されました.私たちの主張を全面的に退けた完全な敗訴でした.1991年5月の提訴以来8年半にもおよぶ長い裁判でしたが,これで幕が降りました.

 次ページに判決の全文を掲載いたします.弁護士のコメントにもありますようにこの判決は明らかに不当なものですが,最高裁の決定は絶対ですから,これらの道路は建設されることになりました.道路公害に関していくつかの画期的な判決がでていますが,この国の裁判はまだまだ一般民衆に冷淡という体質をもっていることを露呈いたしました.

 しかし,裁判がこのような結果となったからといって,道路がもたらす環境の悪化を私たちが甘んじて受け入れなければならないということではありません.これからは環境施設帯,大気浄化装置の設置など,道路沿道の環境保全策を強く求めていかなければなりません.これまで東京都,首都高速道路公団は裁判で係争中だから,といって私たちを退けて来ましたが,裁判が決着したからにはそれなりの対応を迫ることができるはずです.

今後の方針にご意見を

 一部ではボーリング調査や工事も始まってようやく地域での関心も高まろうとしています.もう一度原点に立ち返って地域からの運動を組み直していく必要があると思います.また,東京都は深刻な財政難も省みず,圏央道,外郭環状道路,中央環状線の3環状道路を推進しています.これら各道路問題関係者との連携も模索しています.年明けにも今後の方針を話し合う機会を設ける予定です.皆様のご意見をお寄せ下さいますようお願いいたします.


全面敗訴の不当判決


ニュース No.49

ニュース No.47

戻る