環六高速道路に反対する会ニュ−ス
No.49
2000年1月26日
裁判を振り返り,今後を探る総会を開きます
日時:2月10日(木)午前10時より12時まで
場所:新宿区・落合第一地域センター4階
1991年5月の提訴以来8年半にもおよぶ長い裁判中で,私たちは何を求めてどのように闘ってきたのか.そしてなぜ敗北してしまったのか.私たちの運動の中でどのような問題が提起され,それがどのように社会に受け止められたのか.これまでの会の歩みを振り返り,これから私たちがどのような手段で何をめざしていくのか,大きな方向性を探っていきたいと思います.
私たちの会はこれまで道路建設絶対反対という強い姿勢で臨んで来ましたが,敗訴してしまった以上,道路は作られます.しかしだからといって道路がもたらす環境の悪化を私たちが甘んじて受け入れなければならないということではありません.運動の方向も大きく変えていかなければなりませんが,まだまだできることはいくらでもあります.その意味では会の名称も考え直す必要があるかもしれません.また,後の会計報告にありますように今後は大きな支出は考えられませんから,会費の見直しも必要です.大勢の皆様の参加をお待ちしております.
目黒区での変更部分で事業承認
昨年2月,目黒区駒場の住宅地の地下部分の計画が変更されましたが,昨年12月,ここも建設大臣により事業承認を受けました.どれだけ環境に配慮したものとなるのか,1月27,28日の説明会での説明に注目しています.
道路公害反対運動全国連絡会の出版物に活動紹介
昨年11月の第25回道路公害反対運動全国交流集会高尾大会を記念して出版されたのが「くるま優先から人間優先の道路へ」(文理閣\2,300)です.出版は最終的な敗訴判決(11月25日)の直前となってしまいましたが,私たちの活動も紹介いたしました.道路公害反対の歴史のなかで,道路事業の取消を求めて行政訴訟にのぞみ,判決にまで至ったのは日光太郎杉事件を除けば他に例がなく,私たちの闘いはそれだけ意義深いものです.
これからの問題を抱えている人達には,ぜひ私たちの経験を活かして,大きな成果を上げてもらいたいと願わざるを得ません.