ルクソール東岸
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カルナック大神殿の塔門前にて。高さ43m、幅113mの未完成の塔門で、裏には建設に使ったとみられる日干しレンガの斜面がある。 |
ルクソールは、カイロから約670Km南に位置する古都。かつてはテーベと呼ばれていたそうだ。有名な観光地だが、カイロほどのあわただしさはない。(私達はテロ事件の前に行ったのだが、テロの影響はあるのかな?)のんびりとした町だ。しかし、同じルクソールといっても、西岸のネクロポリス(死者の都)とは、また雰囲気が異なる。東岸には巨大な神殿が残っており、ホテルやお店も多く町も賑わっている。観光のメインは、カルナック大神殿とルクソール神殿だろう。
カルナック大神殿の広さはとにかくけた外れ。上の写真の塔門を見てもらってもわかるよう、門構えからして違う。よくこんなもの造れたなと、ただただ感心するばかり。
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カルナック大神殿へ続く、スフィンクス参道。スフィンクスがずらーっと並んでいる。昔は神殿と神殿が参道でつながっていたらしい。 |
カルナック神殿の門前には参道があり、そこに40体の羊の頭のスフィンクスが並んでいる。今まで、ギザのスフィンクス(頭が人間で体がライオン)しかイメージになかったので物珍しい。
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←神殿の中はとにかく広い。迷子になってしまいそう…。 壁に描かれたレリーフ→ |
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神殿の中の壁や柱の至る所には、上のようにレリーフが彫られている。変な話だがこのレリーフ、男性のシンボルが全部削り取られている。なんでも、一昔前にこの粉末が精力剤として効果あり、との噂がたち不正に削られたそうだ。
それからここには聖なる池のそばに、スカベラというフンコロガシの像があるのだが、その周りを回ると願い事がかなうという言い伝えがある。それをガイドさんから聞いた観光客が、我先にとフンコロガシのまわりをぐるぐる回っている。(私もその中の一人…)あとでビデオを見たら、すごく滑稽だった…。
神殿の大列柱室。神殿も大きければ、 その柱の規模もまた大きい。こんなのがズラリ、100本以上並んでいる。右は天井部分。 |
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敷地だけではなく神殿の柱もすごい。上の写真のように、人と比べるとその大きさがよくわかる。さらに、この神殿には現存する最大のオベリスク(古代エジプトの王だけが建てることのできた一枚岩でできた石の塔)が立っている。ハトシェプスト女王のもので、高さは30mらしいが、クレーンも何もない時代にこれだけのものを作り、立てたというのはすごいとしか言いようがない。しかもこのオベリスク、何の支えもなしにただ台座にのっかっているだけというからさらに驚きだ。よく何千年もの間倒れなかったものだなぁ、と感心してしまう。
一方、ルクソール神殿にもオベリスクはある。写真には1本しか写っていないが、2本あったらしい。もう一本はというと、現在、パリのコンコルド広場にある。モハメッド・アリがフランスに贈った(エジプト側からするとだまし取られた)という、あのオベリスクだ。確かに、右側にはオベリスクの台座しかなかった。
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これはルクソール神殿の塔門前にあるオベリスク。高さが約25m。台座の上にのっているだけらしいが、よく倒れないものだ。右の方に台座だけが残っているのがわかるかな?真中下にあるのはラムセス2世の座像。 |
写真はないが、ここにも参道にスフィンクス(ここのは、人の頭)が並んでいて、その長さは約3kmもあったとか。(上にも書いたけど、カルナック大神殿につながっていたそう)今は切れているるけど。ちなみに、カルナック大神殿およびルクソール神殿の入場料は、共に20LEで、カメラもビデオも無料。