しるべ政策研究会


私は新湊市議会議員 菊民夫 です。

■しるべ6月号 2003■
市政談議 
市町村合併を見据えて

仮想 市議選シュミレ−ション




仮想○○市議選!平成17年2月20日告示される。



 平成17年2月1日(シミュレーション)、
合併後、富山県内3番目の総人口94,532人の新市が誕生した。
市長選挙は、5市町村長の失職に伴い2月20日告示された。市議会議員選挙も、定数特例、在任特例を使わず 地方自治法92条の定数30人の設置選挙とし市長選と同時選挙が行われ、新市として初めての選挙となっ た。市議会議員選挙は現職35人、新人3人が立候補し定数を8人オ−バする激しい激戦となった。投票率 86%と過去(市町村選挙)最高となった。電子投票は富山県内で初めて実施されマスコミの注目の的とな った。投票結果は午後8時締め切られ、午後9時に各候補の当選が決まった。

  1. 《2月27日市議選開票結果  選管発表 午後9時》
    • ○○市総人口  94,532人
    • 当日有権者数  75,689人
    • 投 票 総 数    65,092
    • 有 効 投 票    64,880
    • 無    効    210
    • 持 ち 帰 り     2
    • 投  票 率    86%

当選ラインは2,170票(30人)〜1,713票(38人)
新人が出にくい選挙! 村から議員が消える!



貴方はどの選挙制度を選びますか!(現在の議員定数と一票格差の矛盾点)
市町村名
 
人 口
H12.3.31
有権者数
H13.7.29
条例定数
H15.1.1
議員定数
H15.6現
一票格差(旧議員数・合併議員数)
人口/議員 有権者数/議員 議員数/2522票
新湊市(旧名) 37,970 30,727 26 21 1,808人 1,463票 12人
小杉町(旧名) 32,190 25,441 26 (-2)18 1,788人 1,413票 10人
大門町(旧名) 12,940 10,272 22 16 808人 642票 4人
大島町(旧名) 9,317 7,574 18 14 665人 541票 3人
下 村(旧名) 2,115 1,675 14 10 211人 167票 0〜1人
○○市(合併) 94,532 75,689 30 (-2)79 3,151人 2,522票 30人


◆ 30人の設置選挙での矛盾点 ◆

基本は一般選挙の議員定数を幾つにする?


1)選挙を現行の設置選挙で行うのが一番良いと思うが、それぞれの地域の問題点は、合併後多くの施策が 棚上げになっている。その市民の代表(代弁者)として旧町村から選出できない地区(下村)があるとすれ ば考慮せざるを得ないだろう。いずれ4年後に議員定数30人で選挙をしなければならないが、住民サ−ビ スを平等に受ける事がまず必要であり、その地域の風土・歴史・習慣を知っている議員が必要である。急激 な変化は避けるべきかも知れない。

2)定数特例では4年間、議員定数30人を60人まで増やす事ができる。
定数を38人から40人程度とする方法もある。有権者数75,689人、投票率86%、有効投票65, 092票と仮定すれば、当選ラインは1,712票(1,627票〜)は下村は1議席確保できるのでは。

3)在任特例は、5市町村のまとまりがつかない場合の最後の手段である。ただ議員の職責が2年間延 びる事で、新市が誕生しても積み残しの多くの問題を議員79人で新市計画を実行あるものとする事がで きる。その期間を2年間と定めているが、2年間で5市町村議員が融合できるか自身がない!一番市民の 反発が強いのではないかと思う。議員定数削減(定数30人を現行79人として2年間継続)と議員報酬 (新湊41万円〜下村16万円/月額)の決め方に問題がある。その後30人での厳しい選挙選が待ってる。新人の出る幕あるのだろうか疑問である!

4)選挙区制度の導入の方法もあるのだが慎重に!
1票の格差(上記・下記表参照)について多くの疑問が残ることになるので慎重にならざるを得ないだろう。 新市を人口割・有権者割・地域割とした時、 今まで小さな町村等の下村では144票、大島町で465票、大門町で552票で当選していた。 小さな町村程不利益が発生することになる。それを是正するために「選挙区制度の導入」も考えられるが、 同じ議員でありながら片方で465票で当選し、1200票で落選する事も考えられるとしたら、この制度 自身問題である。その為には1票格差から生ずる矛盾を解決しなければならない。5市町村を幾つに分ける か議員の割り振り方にも要注意が必要である。この制度は対等合併であるから矛盾が生じている。



 新市の建設計画(旧5市町村)の期限付き「地域審議会」の果たす役割をもっと明確にする必要がある。長いと地域エゴになってしまいそうな雲行き!

選挙区制度の導入による1票格差(定数30〜28)
市町村名
 
人 口
H12.3.31
有権者数
H13.7.29
議員定数
H15.6現
選挙区制度(平均割+人口割)
平均割(人) 人口割(人) 1票格差
新湊市(旧名) 37,970 30,727(40.6%) 21 1 (10.14)10 2,793票/11人
小杉町(旧名) 32,190 25,441(33.6%) (-2)18 1 (8.40) 9 2,544票/10人
大門町(旧名) 12,940 10,272(13.6%) 16 1 (3.39) 3 2,568票/ 4人
大島町(旧名) 9,317 7,574(10.0%) 14 1 (2.50) 2 2,524票/ 3人
下 村(旧名) 2,115 1,675( 2.2%) 10 1 (0.55) 1 837票/ 2人
○○市(合併) 94,532 75,689( 100%) (-2)79 5 25 2,522票/30人



※:議員定数の条例数値は、平成15年1月1日のから変更数値を基にしています。
※:人口は平成12年3月31日現在の住民基本台帳人口
※:面積、職員数は富山県市町村要覧(平成12年7月版)による。

◆ 下村合併特別委員会は初回「中選挙区制導入」で意見集約をした。 03.8.19
◆ 大門町合併特別委員会は「在任特例を適用すべき」との意見集約をした。 03.8.4
◆ 1票格差(新湊市1議席当たりの人口1770人) 03.4.16(北日本新聞) 
◆ 下村村長「議員定数が気がかり」 03.5.21(富山本) 
◆ 富山県で初めての電子投票 新見市(参考)
◆ 射水広域圏議員定数削減案 1999.2(菊民夫思案)


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