「水槽に泳いでいる、綺麗な熱帯魚の写真を撮ってみたい!」
誰しも一度は思うことだと思います。しかしこれが意外とむずかしいのです。
特にこれからあげる3つの点で、むずかしいといえましょう。
1、ガラスの反射
2、奥行きをカバーするピント合わせ
3、魚がぶれないようにするシャッタースピード
それでは、まずそれらの一つ一つについて説明していきます。
熱帯魚水槽は見た目とは逆に、写真撮影に対して、かなり光量不足の状態にあるといえます。しかも水槽そのものはガラス、及びアクリル等で囲まれています。2、奥行きをカバーするピント合わせ
光量不足の写真撮影の時に必要となってくるのは、ストロボやフラッシュですが、カメラに付いている正面からのストロボやフラッシュだと、その光が、ガラス面に反射してしまい写り込んでしまって綺麗に撮れないのです。
2本のストロボを、水槽の両脇斜めにセットして写真を撮る方法もありますが、それらの機材の関係や、両方の設置、バランスなどを考えると、なかなか簡単に出来る方法ではありません。
また、オートフォーカスのカメラもその特性上、ピント合わせの時にガラスに反射してしまうことがあるので、これもうまく撮れません。
では、どうしたらいいか?
それはまず、光量不足を補う方法をとればいいのです。
例えば、熱帯魚用の蛍光灯を変えて水槽内を出来るだけ明るくする、フィルム感度の高いフィルムを使う、等の方法があります。
さらに反射についてはオートではなくマニュアルフォーカスの、出来たらファインダー画像をしっかり把握できる一眼レフカメラが良いでしょう。
熱帯魚水槽は、意外と奥行きがあるものです。だいたい横幅が45〜60センチの水槽で、30センチほどの奥行きがあります。
例えば手前にいる魚と奥の水草の両方にピントを合わせようとすると、視写界深度といって、レンズの絞り込みが必要となってきます。絞り込めば、それだけ深い奥行きにピントが合っていきます。絞り込むとは、レンズの光の入る部分を小さくすることですが、そのためにはやはり、明るさが必要となってきます。
では、どうしたらいいか?
それは、光量不足を補う方法をとればいいのです。
例えば、熱帯魚用の蛍光灯を変えて水槽内を出来るだけ明るくする、フィルム感度の高いフィルムを使う、等の方法があります。
それと、絞りをセットできるカメラが必要となってきます。
絞り参考値、F5,6〜F8。
熱帯魚は、水槽の中で泳いでいます。
これは、当たり前のことですが、泳いでいる、つまり動いているので、その姿をハッキリとどめるために、早いシャッタースピードが必要となってきます。シャッタースピードが遅いと、その姿は、ぶれて、ピンぼけの写真のようになってしまいます。シャッタースピードを早くするためには、やはり、明るさが必要となってきます。
では、どうしたらいいか?
それは、光量不足を補う方法をとればいいのです。
例えば、熱帯魚用の蛍光灯を変えて水槽内を出来るだけ明るくする、フィルム感度の高いフィルムを使う、等の方法があります。
それと、シャッタースピードをセットできるカメラが必要となってきます。
シャッタースピード参考値、60分の1。
今まで「どうしたらいいか?」を説明してきましたが、それらはすべて、ガラスで反射してしまうストロボやフラッシュを使わないで写真を撮ろうとするところから、始まっています。
それぞれの解決法に対して、やはりストロボやフラッシュで得られる光量を補わなくてはならないのです。
よって、どうしても答えが同じようになってしまいましたね。
さらに、カメラについても、絞りやシャッタースピードをセットできる、一眼レフカメラが必要となってきます。
蛍光灯の選び方
さて、光量不足を補う方法として、蛍光灯を明るくすると書きましたが、これは、熱帯魚用の蛍光灯を、撮影の時だけ写真でも綺麗に撮れる明るい蛍光灯に交換してしまうということです。
フィルムの特性にもよりますが、一番一般的なディライト用のフィルムを使うとして、それに使える蛍光灯は、三原色のほぼ均等である、パルックタイプの蛍光灯を選ぶと良いでしょう。その蛍光灯を2〜4本使えればかなり明るくなります。
その中でも、私は経験上、パルックディという特に明るい蛍光灯をお勧めします。
フィルムの選び方
光量不足を補うためにはフィルムも、出来るだけ高感度のものを使います。フィルム感度とは、だいたいASOという単位で表されていまして、一般的には100〜400くらいですが、水槽写真の場合、800〜1600位を使えるといいと思います。
やはりお勧めとしては感度の一番高い、ASO1600のフィルムです。
今までのことをふまえて、実際の撮影に対してのコツをこれから説明していきたいと思います。まず水槽はきれいに!
せっかく写真を撮るときに、ゴミが浮いていたり、ガラスがコケで汚れていては、綺麗には撮れませんね。撮影前には、しっかりと掃除しておきましょう。
ここで水草や、流木の配置等にも、気を配っておくことも重要です。出来たら、三脚を立てて!
熱帯魚の写真は、カメラを設定するだけでも意外と時間がかかるものです。フレーミング、絞り、シャッタースピード、ピント合わせ、これだけでもかなり神経を使います。そんな中、カメラがしっかり三脚で固定されていれば、その後、その設定がずれることがなく、撮影に集中できるようになります。気長に写真撮影を!
実は、これが一番のコツといえましょう。
熱帯魚は泳ぐものと書きましたが、実は、自分の思い描いた場所に熱帯魚がいつも来てくれるわけではありません。
「あの流木と水草のあいだに、あの魚が・・・」といっても、そう滅多に自分の希望通りにはいかないものです。
ゆっくり気長に、それでいて思い切って、数多くの写真を撮ってみましょう。
私も2時間以上カメラを構えてフィルム2〜3本使うことがよくあります。
時間を惜しまず、フィルムも惜しまないことが、表情あふれる熱帯魚写真を撮る最大のコツといえましょう。
さて、もし参考になりましたら、是非貴方も熱帯魚写真を撮ってみてください!
最初は、思うようにいかなくても、だんだんと素敵な写真が撮れるようになってきますよ。
素敵な熱帯魚写真が撮れましたら、是非送って下さいね。
なお、このアクアリウムのページで質問等がありましたら、いつでもメールを受け付けます。