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症例19=歯列の拡大は有効か?

症例写真の加工はしてません。HPにのせるためにファイルサイズ縮小のための切り取りはしてます。どうやって治したかは(治療法は)来院された方にのみ、お教えします。

 歯列拡大は無駄という人もおりますが、それは症例によりけりと思います。

 論より証拠。下の写真を見てください。

治療前

 C(乳犬歯)から6(第一大臼歯)まで左右8本の歯が内側に倒れております。このため、舌はちじこまり力ない状態です。歯列が狭いので歯の萌出スペースが足りず、その結果、前歯の歯並びがガタガタになってます。右側側切歯(写真左側の2番の歯)は1とCの間に並ぶべき歯ですがスペースがないために唇側(表側に)はじき出された形になってます。

 おそらくよく噛まないで、丸呑みしているのでしょう。嚥下(ごっくん)するときには、奥歯の上に舌が乗って、ほっぺたをすぼませて飲み込んでいると思われます。

 舌が動ける場所が狭いのですから、当たり前ですね。

 こういった症例では、歯列拡大が有効です。

治療後

 上の写真は拡大装置を入れて半年後の状態です。拡大量が多いので1回作り直しまして。

 乳犬歯から後ろが直立しているのが分かります。また、前歯4本のガタガタ(叢生)が解消してます。舌の居場所ができています。舌のトレーニングもしてますので、嚥下(ゴックン)も上手になってます。なにより、噛める!実感が本人が分かったようです。

 さらに作り直して一月後の写真が以下。あと、1㎜広がれば、犬歯も入りそうなところまできました。

治療後2

 このような症例は増えてます。小学生なのに幼稚園児ぐらいの口の大きさ。舌が入りきらない(おさまらない)狭さでは、舌は上手に活躍できません。発音構音)も嚥下も発達できません。

 叢生(歯並びのガタガタ)がただ単に歯並びが悪いという問題だけで無く、身体の成長、機能の発達に関連しているか、ご理解ください。

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しゅそ