TOP» 症例紹介(保険適用外) » 症例22

症例22=姿勢と歯ならび

 ふだん意識していませんが、地上の人間は大気圧と重力を常に身体に受けて生活しております。

 大気圧の変化は頭痛や様々な身体の不調の原因になることがありますが、重力も同じです。具体的には肩こり、首の痛み、顎関節症などがあります。腰痛だって、直立することによって重力の影響を受けて生じたわけですし。

 歯科矯正領域では重力波姿勢を通して歯並びへの影響が大きいのです。下に例を挙げます。

☆治療前

 ➀は肩のライン。②は咬合面の傾き、③は歯列正中から顎先(オトガイ)を結んだ線、④は歯列正中から眉間中央を結んだ線です。

治療前

 ③は重力の影響です。下顎骨は左右の耳の前の顎関節からぶらさがった骨ですので、重力の影響をもろに受けます。

 次に口腔内写真。咬合平面が傾いてます。下顎正中が左にずれてます。中切歯の高さも微妙に違います。

治療前

☆治療後

治療後 両肩の高さがそろって、顔も真っ直ぐになっているのがわかります。歯科矯正治療としては、来院後と西勢をただし、その状態で噛めるように噛み合わせを変えてゆくことを続けました。 口腔内写真は以下。わずかに上下正中があってませんが、前歯~奥歯の高さは揃ってきてます。

治療後

 

この患者さんは4番抜歯して、上顎前突も治してありますので、横顔の変化もあります 

(治療前)

 

治療後(治療後)

 写真上が治療前、写真下が治療後。鼻と上唇の作る角度(Naso Labiale Angle)の変化がわかると思います。治療前は鋭角でしたが、治療後はほぼ直角になってます。

 

 歯列矯正って、歯をならべるだけではないのです。身体のバランスまで含めて治してゆくのです。

 

症例TOPにもどる

 

しゅそ