症例6=第1期治療と第2期治療を行った症例(抜歯症例)
症例写真の加工はしてません。HPにのせるためにファイルサイズ縮小のための切り取りはしてます。どうやって治したかは(治療法は)来院された方にのみ、お教えします。
歯科矯正治療は子供から始めた場合、成長を見ながら、また成長を引き出しながら行うため、長期間に渡る場合が多くあります。
今回は、上顎前突(出っ歯)の治療を7歳7ヶ月から始めた症例です。治療開始から約10年かかってます。
側貌(横顔)の変化について
☆治療前(初診時)
☆第2期治療開始時 2013年3月22日
上と比べて、口が閉じやすくなってます。また、鼻の穴の見え方が変わってます。
上下前歯でかみ切れるようになってますが上下口唇の突出感は残ってます。
また、成長途中であるため、オトガイ部の後退感は改善不十分です。
☆終了時 2018年10月26日
上下口唇は楽に閉じられます。また、オトガイ部の後退感もかなり解消されております。
セファログラム(レントゲン写真の重ね合わせをご覧ください。
この年齢では頭の成長はほとんどありません。上顎骨や下顎骨は頭蓋に対して、前下方に成長するのが普通です。なお、鼻の成長は、日本人では1年に平均0.7㎜と言われております。
この症例の場合、鼻は順調に成長し、上顎骨の前方成長は抑えられ、下顎骨は前下方に成長しているのがわかります。
もったいないと思うかもしれませんが、上下左右の小臼歯を4本抜歯することにより、上下前歯を後方に移動してます。その結果、口唇は後退してます。(口が閉じやすくなるわけです。)