学校歯科健診とは?
「なんで、学校で歯科健診をするの?」
というご質問を聞きますが、これは法律で決められたことなので、ある程度は仕方が無いことなのです。
法律は、学校保健安全法(https://laws.e-gov.go.jp/law/333AC0000000056#Mp-Ch_2-Se_3)です。ご興味のある方、読まれてください。
さて、その中で、学校健診に関する部分は以下です。(児童生徒等の健康診断)
第十三条 学校においては、毎学年定期に、児童生徒等(通信による教育を受ける学生を除く。)の健康診断を行わなければならない。
2 学校においては、必要があるときは、臨時に、児童生徒等の健康診断を行うものとする。
第十四条 学校においては、前条の健康診断の結果に基づき、疾病の予防処置を行い、又は治療を指示し、並びに運動及び作業を軽減する等適切な措置をとらなければならない。
学校歯科健診の目的としては、以下の指針が定められております。
①自分の歯や口の健康状態を把握する
むし歯、歯肉炎、不正咬合があるかないか、あれば治療するかどうか
→ ②健康診断で見つかった課題を学校での保健教育,保健管理に生かす
なぜむし歯歯肉炎不正咬合が良くないのか?予防するにはどのような方法があるのか?
→ ③児童生徒等の自律的な健康管理を目指す
他人に言われるのではなく、自分から健康に気をつけよう!
→ ④卒業後も自己管理と定期的な専門的管理を自発的に行える児童生徒の育成を目指す
大人になっても、健康でいられるように教えてあげよう。
※小学校、中学校の期間だけの問題ではないのです。将来を見据えた視点からの健診なのです。学校歯科医会が出している指針の前文はこちら。