酒田機関区
1972.10.27 廃車 解体
   

 新津駅に到着した D51330の引く羽越本線の貨物列車

1972.5.20     新津     Photo by K.Watanabe.

新潟管内に古くからいたD51は、好ましい姿を保っているものが多かった。逆にいえば、よそから転属してきたものがすぐにそれとわかった。
D51330は、秋田からやってきたカマで、大型前照灯の横にシールドビームが付いている。同じく秋田からやってきたD51421や、弘前からやってきたD511006も同じ顔をしていた。秋田局の特徴かも知れない。
上の写真は、C571のお召し列車撮影の帰路に撮影したもの。

当時の春闘期間中は、きれいな機関車がなかなか撮れなかった。

1972.4.23     平木田     Photo by K.Watanabe

1970年代は、労使紛争の激しいときでもあった。春闘の時期になると、機関車、客車を問わず、車両のいたるところにスローガンが書きなぐってあった。
上の写真と下の写真は同じ日に撮ったものだが、煙室扉とテンダ側面がご覧のようになっている。当時の国鉄の春闘は、順法闘争で多くの利用者を泣かせたが、また鉄道ファン泣かせでも合った。DD15のトップナンバーも今となっては貴重品。

春闘最中、すさまじい"化粧"をしたD51330

1972.4.23    村上     Photo by K.Watanabe

前の写真と同じ日に撮影したもの。機関区の良心からか、または反対派の妨害か、スローガンは塗りつぶされているがご覧のとおり。

坂町で D51330とすれ違った

1972.6.25    坂町     Photo by K.Watanabe

羽越最後の夏には落書きもなくなった。この頃になると架線もほとんど張り終わり、SL時代の終焉を予想させる景色になった。

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羽越本線のD51
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